【登場人物】

・そうた(小4)…新潟市在住。雪合戦大好き。

・ゆうな(小4)…長岡のいとこ。負けず嫌い。

・かいと(小4)…東京の友だち。雪に飢えている。

・先生…オンライン企画の進行役。


【場面】

冬の週末。

タブレット越しにつながる「オンライン雪合戦大会」。

新潟組は本物の雪、東京組は“クッション雪玉”で参戦。


先生「はい、それでは“全国同時リモート雪合戦”はじめます!」

画面には、

・吹雪気味の新潟の庭

・うっすら雪の長岡

・晴天の東京のリビング

が、3分割で映っている。

そうた「よーし、かいと狙うぞ!」

かいと「無理でしょ!? 物理法則こえてくる気!?」

ゆうな「カメラに向かって投げたら、“画面越し攻撃”とかない?」

先生「ありません。今のところ技術的に不可能です」

そうたママ(声)「あんた、もっとカメラ下げなさい! 雪玉ぜんぜん映ってないよ!」

(そうた、スマホを胸の位置にガチャガチャ動かす)

かいと「あっ、そうたの鼻のドアップきた!」

ゆうな「雪合戦というより、鼻の穴生配信」

ゆうな「こっちも撮る人と投げる人、分業しないと!」

(ゆうな、スマホを地面に置く)

ゆうな「これで“定点カメラモード”!」

(映るのは地面と、膝から下だけ)

かいと「誰の足か全然わかんないんだけど」

そうた「“ただの防犯カメラ”みたいになってる」

東京側。

かいと「よーし、クッション雪玉いくぞ!」

(勢いよくカメラに投げる)

\ドン!/

画面が一瞬真っ暗になり、倒れるスマホ。

かいとのママ(声)「ちょっと! スマホに本気投げしない!」

先生「えー、東京チーム、機材ダウンにつき一時退場です」

そうた&ゆうな「爆笑」

数分後、全員戻ってくる。

先生「みんな、気づいたことある?」

そうた「雪より先に、カメラの心配してる」

ゆうな「誰が当たったかより、“どのアングルがウケるか”気にしてる」

かいと「ていうか、これ“雪合戦”っていうより——」

3人「“配信ごっこ”だよね」

【ラスト】

先生「今日のまとめです。

 リモート雪合戦は——」

そうた「カメラアングルがカオス」

ゆうな「勝ち負けより、映りが気になる」

かいと「でも、めちゃくちゃ楽しい」

先生「というわけで来週は、“リモート雪だるまコンテスト”を開催します!」

3人「またアングル戦争だーー!!」

(画面の中と外で、

 今日もまた、雪よりも笑い声のほうが多く舞っていた)


いかがでしたか?笑っていただけましたか?


雪合戦と言いながら、

実際に飛び交っていたのは「雪玉」よりも「カメラアングル」と「ママのツッコミ」だった一編でした。


本気で戦っているつもりが、

画面に映っているのは


  • 鼻のドアップ
  • 足だけ定点カメラ
  • スマホに直撃する“雪玉もどき”
    というカオスっぷり。


勝った負けたよりも、

「いま映ってる画、ウケるかな?」を気にしてしまうあたり、

もはや戦いというより配信ごっこ付き・令和版雪合戦なのかもしれません。