【登場人物】


  • 上司・田中:本当は部下想いだが、褒め方が壊滅的
  • 部下・彩:がんばり屋。今日ほめられたい
  • 同僚・健太:空気を見てニヤニヤしている





【場面:オフィス。資料発表を終えたあと】


田中「……彩くん。」

彩「はい!(ドキドキ)」

田中「今回の資料……その……前より……マシになったな。」


彩「“マシ”ですか。」

健太「それ、ほめてるんですか?」




田中「いや、ちゃんとほめてるぞ?えーと……

 “ギリギリ合格点だ!”」

彩「それテストで言われたら泣くやつです。」




健太「部長、“ここが良かった”って具体的に言うと伝わりますよ。」

田中「ああ、そうか……」


田中「彩くん、今回の資料……

 “数字のまとめ方が、オレより全然うまい。正直、ちょっと悔しい”。」

彩「それは……素直にうれしいです。」

健太「照れながら比較しないでくださいよ。」




田中「とにかく……よくやった。その……なんだ……

 “これ以上うまくなられると、オレの立場がない。だからほどほどにがんばれ”。」

彩「最後の一文が余計です!!」




いかがでしたか?笑っていただけましたか?

褒めたいのに素直に言えず、ついトゲを添えてしまう上司、いますよね。

言葉は不器用でも、ちょっとにじむ“悔しい敬意”があると、案外うれしいものです。