【登場人物】
- ユリ:SNSヘビーユーザー
- カズキ:説明役。仕組みにちょっと詳しい
- 謎のインフルエンサー:タイムラインを侵食中
深夜、ベッドの上。ユリがスマホをスクロールしている。
ユリ「……またこの人だ。」
カズキ「誰?」
ユリ「フォローした覚えゼロなんだけど、毎日出てくる“人生を変える7つの習慣”の人。」
カズキ「あ〜“おすすめ表示”じゃない?」
ユリ「おすすめされた覚えもないんだよね。」
少しスクロール。
ユリ「ほら、また出た。
『今日も行動しましたか?動く人だけが未来を変えます』」
カズキ「動いてるの、親指だけだね。」
ユリ「スクロールしてるの見られてる?」
さらにスクロール。
ユリ「……え、今度は『好きなことで、生きていけ』だって。」
カズキ「好きなことで生きてるの?」
ユリ「“寝転んでSNS見ること”なら、今フル稼働で。」
そこへ、また同じ顔がドンッと表示される。
ユリ「うわっ、また来た!
待って、これで今日5回目なんだけど!?
もはや親戚より会ってる。」
カズキ「アルゴリズム的には“あなた、この人好きでしょ?”って思われてるんだろうね。」
ユリ「いや、まだ“人として知り合ってすらない”んだけど。」
カズキ「興味なかったら、“興味なし”ボタン押せば?」
ユリ「なんかそれも悪い気がして……。
ここまで毎日出てくると、ちょっと情が……。」
カズキ「情がわくほど見せてくる側もどうなの。」
ユリ「……よし、決めた。フォローはしない。
でも、“興味なし”も押さない。」
カズキ「一番中途半端な優しさ。」
ユリ「この人の投稿が、人生を変えるかもしれないじゃん。」
カズキ「とりあえず変わってるの、“タイムラインの8割がその人になる未来”だと思うよ。」
いかがでしたか?笑っていただけましたか?
気づくと「誰!?」って人がタイムラインを占領していて、
親戚や友だちより顔を見てること、ありますよね。
フォローもしてないのに“妙な親近感”だけ育つSNSの不思議、
クスッとしてもらえたらうれしいです。
