映画「Winny]を観ました。

 

 

ファイル共有ソフトWinnyを開発し、

2chで公開した金子勇氏が

2004年に逮捕され、

2011年に無罪が確定するまでの実話。

評価が高かったので観てみました。

 

感想は、うーん・・・

東野昌大は金子氏を

よく演じていたかも知れないけど、

全体の流れはざっくりし過ぎ。

当時の背景をよく知らなければ

さっぱり判らんと思う。

早い話が、問題提起としては

意義があるだろうけど、

鑑賞するには面白くない

ってところですね。

 

 

 

Winnyが出るまでは、

ファイル交換ソフト

WinMxが主流でした。

これは写真、動画、音楽、文書、

プログラムなどのファイルを、

ユーザー間でアップ・

ダウンロード出来るソフトです。

 

当時はサブスクで見放題の

NetflixやAmazonPrimeもなくて、

家で映画を観たければ

レンタルDVDや、

配信サイトのストリーミングで

見るしかなかったので、

流行りの冬ソナ全話見たら

諭吉超えのバカ高になる時代。

 

そんなもので、

バリバリの著作権侵害で

ファイル交換されていました。

 

そんな中、ビジネスソフトを

違法アップロードしたとして、

大学生2名が逮捕され、

ニュースになっていたので、

ご記憶の方も多いと思います。

 

それで下火になるかと思いきや、

Winnyが公開されて

そちに流れていきました。

 

WinMxはサーバーを経由して

やり取りするのに対し、

Winnyは

ビットコインのマイニングと同じ、

サーバーを経由せずに

個人のPⅭ間で

ネットワークを構築するP2P。

個人の特定が難しかった。

 

そこで違法使用の個人を

特定する代わりに、

ソフトの制作者を逮捕した。

そんなところですね。

 

ここで争点になったのは、

このファイル共有ソフトを使って

著作権侵害した者は

当然罪になるけれど、

意図せず悪用された製作者は

罪になるのか?ということ。

 

よく使われる例えとしては、

自動車が交通事故を起こしたら

運転手は罪になるけど、

自動車メーカーに罪はないって話。

 

結局7年余りを掛けて

無罪を勝ち取ったけれど、

その間に日本のIT技術は

世界に大きく後れを取ったと

言われています。

 

そこのところは

私にはよく判らないけれど、

どこで難癖つけて

逮捕されるかもと思うと、

プログラマーの意欲が低下する

というのも一理あるかな。

 

 

映画そのものは判り辛いけど、

当時を思い出す

良い機会になりました。

 

もしこの映画をご覧になるなら、

YouTube

で中田敦彦が解説しています。

鑑賞前にご覧になるのが

良いかと思います。

中田が嫌いでなければ

またWinny事件の弁護団の

事務局長の著書(1980円)を、

AmazonPrimeの電子書籍で

無料で読めますので、

鑑賞後にお勧めします(^^)b