私は、豚夫を追い出した。

豚夫は、引っ越して行った。

私は、ウェートレスに返り咲いた。

私も家を出てアパートを借りた。

豚子に家の売却を頼んだ。


私がウェートレスをやっていたレストランへ、ムァ〜とした感じでハッキリしない印象の日本人男性が来ていた。ボストンへ出張で来たとか来ないとか。カリフォルニアから来たとも言っていた。私は、ボストンよりカリフォルニアの方が良いので、そう言った。すると、自分の会社の受け付けのオバさんがもうじき辞めるってってたから、応募したら?  と言って、名刺をくれた。


其れから2ヶ月程で、私はカリフォルニア州へ引っ越した。豚夫はごねず「財産は全て妻の物だ」と合意の上離婚は成立したし、私は憧れの受付嬢 として働けるようになったので。


家の売却は豚子に任せた。