自伝:母の死私はニューヨーク生活が気に入った。ニューヨークで働くのも好きだった。だが、好事魔多し。東京から母が胃癌だと言う電話が来た。私は仕事と新婚の夫を放り出して帰国した。母の闘病は永くは続かなかった。半年足らずで逝ってしまった。母が危篤になったと知らせると、夫がすっ飛んできた。母の葬儀後、母の少額の遺産を妹と共に受け継いだ。