父が夢に出てきた。

ものすごく攻撃的で、ちょっとの音にも過敏に反応し、苛立ちをぶつける父。

そんな父をどうやって避けるか、そのことばかりを考えていた。

わたしはビクビクしながらも、その理不尽さに腹を立てていた。

という夢。

 

そして続けて今朝も、父の夢を見た。

父は被害妄想を膨らませ、話も通じない。

暴れまくって、わたしたちに危害を加えようとする。

わたしが、

「もうこれは警察に連絡するレベルよ!」

と母に言うも、母は、

「でも、おとうさんが可哀そうだから」

そう言ってオロオロしているばかり。

埒が明かない。

そこで、わたしが警察に電話し、弟やイトコ(このイトコはもうすでに他界しているのだが)に手を貸してもらい、暴れる父に手こずりながらも、なんとかロープで縛り上げ、拘束するのである。

そして、警察の承認を受けて(?)、父を焼却処分し、やっとこれで安心だ、とホッとしている夢。

 

 

亡くなったイトコ(彼は自死であった)に、夢の中で手伝ってもらうというのも不思議な感じだが、やっと父を葬り去れたという安堵感でいっぱいだった。

 

 

 

で、ここからは現実の話なのだが、、、。

 

今日の夕方、母から連絡があった。

「おとうさんに関して、これでやっと一段落だわ」

 

あまりにも夢の内容とリンクするメッセージである。

 

というのも、今日、父が入院先の病院から施設へと移ったのだ。

諸々の手続き等は弟に任せ、施設入所にあたって必要な父の身の回りの物の準備は母に任せ、ケアマネさんのフォローのもと、わたしが父と顔を合わせることもなく、滞りなく退院・入所が行われたようだ。

 

わたしはなにもしていないのだが、夢の中で父と対決していた。

とても怖かった。

 

 

父は、「看取り」までやってくれるその施設で、最期を迎える予定である。

コロナ禍で面会やお見舞いは禁止されているので、わたしが会いに行く必要もない。

 

心底ホッとしている。

 

 

一昨年、父と会ったとき、父はわたしの記憶をなくしていた。

わたしのことを認識できなかった。

父の記憶からわたしが消えたことで、わたしは大きな解放感を味わったものだが、今回は安堵感。