この続き。
なにかにチャレンジしようとしたとき。
自分の気持ちを伝えようとしたとき。
自分の考えを言おうとしたとき。
やることがあるのに疲れていてできないとき。
とっても楽しくてウキウキしているとき、、、。
得体のしれない呪いの声が、わたしを叱責する。
その声が聞こえてきたら、カラダがすーっと冷えて、わたしは感情を潰され、動けなくなってしまう。
得体のしれない呪いの声。
自分の声にも似ているような、だけどとっても恐ろしい声。
ときには、猫なで声ですり寄ってきたりもするのだが、ちょっと気を許すと、そのあと思いっきり嘲笑ってくる。
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我慢すること。
調子に乗らないこと。
我儘を言わないこと。
目立たないようにすること。
地味で平凡に生きるのが一番だということ。
得体のしれない呪いの声が言う。ささやく。怒鳴る。
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でも、それらの声って、父親や母親の声だったんだよね。
それを忘れてた。
っていうか、あまりにもいつもいつもつきまとう声なものだから、もう誰のものかすら考えなくなっていた。
ただ、その声に従わないと、とんでもないことが起こる。という恐怖は、しっかり刻み込まれていた。