こんばんは

まるこです。

 

 

昨日の続きです。(昨日の記事

 

 

翌朝、

制服に着替えてリビングにきたイチと、

その日に乗る電車の時刻や家をでる時間を確認して、

イチを見送りました。

 

 

本来は家族にとって基本のキですが、

わが家ではおろそかになっていた挨拶を、

問題が発覚してからは意識的に行うようにしていました。

 

 

例え返事が聞こえなくても、

 

おはよう

行ってらっしゃい!

 

だけは大きな声で言うようにしてました。

イチもぼそっとした声で、

 

 

いってきます

 

 

と、返事をしていました。

まるこはいつものようにサブちゃんを保育園に連れて行ってから、

仕事に向かいます。

 

 

保育園についた時、

ふと、園の外に目を向けると、

遠くに自転車に乗って走る高校生の姿が目に入りました。

だんだん近づいてくるその姿に、

まるこは鼓動が高鳴るのを感じました。

 

 

学校へ行ったはずの、

イチでした。

 

 

まるこの視線に気づかずに、

イチは走り去っていきました。

まるこは口の中がカラカラになりました。

なぜ、緊張するとき、口の中がカラカラになるんでしょうね。

 

 

急遽、午前中は仕事を休むことにして、

イチの捜索にあたりました。

 

 

ここを見逃してはいけないと、

まるこは強く思ったのです。

 

 

思い当たるところをグルグル車で回り、

探し回りましたが、見つかりませんでした。

イチにLINEをしても応答はなし。

家から少し離れた場所で、

イチの帰宅を見張ることにしました。

 

 

まるこは時間が長く感じられて、

もの凄く焦っていました。

誰か他の人から連絡してもらえばおびき出せるかも!

と考えて、

イチの父親に助けを求めました。

しかし帰ってきた返事は、

 

 

学校に行くふりして行かないとか、

あり得ないんだが。

どこでなにしてるんだか

 

 

いやいや、ちがう。

そんなことは百も承知ですよ。

今そんな事を話してるんじゃない。

 

 

別れて以来、びたいちもん養育費を払わずに、

こんな時くらい力にならないで、

いったいこの人は父親としてどう責任を果たすつもりなのだろう。

全く期待はずれな解答に、

まるこは言いようのない孤独を感じました。

 

 

いつもまるこは困ったとき、

一人で戦ってきた。

肝心なときにそばにいてくれる人は誰もいない。

 

 

急に涙があふれて、

前が見えなくなりました。

 

 

 

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