林檎 #4
あのあと言われた言葉に、私は迷わず"はい"の返事をした。
"好きやで。"
その言葉に、林檎のように真っ赤に染まっているであろう自分の頬っぺたを抑えるのに必死だった。
何やねん別に隠さんでええやん(笑)
そのあとの道は、手を繋いで帰った。
それから付き合い初めて半年が経とうとしていた頃。
すばるの働きぶりを認めた古着屋さんの店長はすばるにある話を持ちかけていた。
渋谷~ちょっといいか
あ、はい
今度な、俺の友達がまた新しく古着店をopenするんやけどさ。
はい
そこの人手が全然足りんのやって
そうなんすかぁ
でな、そこの店、店長が決まってないらしいんやわ
ほぉ…
渋谷最近頑張ってるし、売り上げも実は渋谷が店番のときが一番やねんで。せやから俺から渋谷をそこの店の店長として進めたいんやけど…
ふぅーん…え、店長にすか?俺を?
どう?ちょっとやってみーひんか?俺なんかに縛られるより、自分の自由に店も動かせるし、そっちの方がまだやりがいあると思うで
まぁそうすけど…ちなみに場所ってどこなんすか?