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私は母子家庭で、母とひいお婆ちゃんと3人暮らしだった。



私の中の1番古い記憶は、小学生低学年くらいの頃。

鏡が割れる音、食器が割れる音…ひいお婆ちゃんに母が怒鳴り散らしている声。

私は学校の準備もせず、トイレの前でただ、
怯えるように身を縮めていた。


母がひいお婆ちゃんに罵声をあげることは多々あった。


あの頃の私は、ひいお婆ちゃんを守りたかった。
だけど、なす術もなくその度に震えていた。


自分に…母の怒りが向かうことを恐れて。


そしてこの日、初めて私は母に言った。

「もうやめて!ひい婆ちゃんは何も悪いことしてないでしょ!!もうやめてっ!!!」


小学生の女の子の小さな体で、ひいお婆ちゃんのそばに駆け寄った。
泣きながら…。


母はいつもヒステリックだった。

大人になった今、母が精神病を患っていたことを知ったけど、同情はできなかった。


母はたまに家に帰ってきては、ヒステリックに喚いていた。

ほとんどが男の人の所に居たらしい。


だから、ひいお婆ちゃんが私を育ててくれた。


ひいお婆ちゃんと2人になると、その暮らしは裕福ではなかったけど
楽しくて、優しくて、時に厳しく、そんなひいお婆ちゃんが大好きだった。



今でも思う。

ひいお婆ちゃんに私は何が出来ただろうか。

大人になったら温泉に連れて行くという約束さえ実現出来ず
私の花嫁姿を見るまで死なないと言った、ひいお婆ちゃんの願いさえも叶えられなかった。



空から見てますか?

私は今、思い出を残すことと
過去を書くことで未来を生きていたい。


ひいお婆ちゃん。
叶うならば、もう一度、会って話しがしたいよ。