朝、目覚めるとおにぎりが2つお皿にのっている。
海苔がついている一般的な想像のおにぎりではない。
ひいおばあちゃん特製の、味噌おにぎり。
ただ普通に炊いたお米に味噌で握る、ひいおばあちゃんのおにぎり。
味噌は付けすぎず、かと言って味が薄いわけでもなく
その絶妙なバランスが美味しくて毎日飽きもせず食べていた。
食べ終われば、学校の準備をし、家を出る。
ひいおばあちゃんが笑顔で〝いってこい〟と言う。
学校が終わり家に帰ると、
また
笑顔で
〝おかえり
お腹減ってるか?〟
と、言ってくれる。
当たり前な毎日だった。
未来を考えたことなんて無かった。
だってこの毎日が〝当たり前〟だと思っていた。
ずっと、永遠に続くものだと疑わなかった。
大人になった今、真似をして
〝味噌おにぎり〟を作ってみた。
だけどどうにも同じ味にはならなかった。
握り方なのか、味噌の付け方なのか
今では聞けない、聞くことの出来ない作り方。
聞いておけば良かったね。
そしたら
寂しい時も
孤独な時も
ひいおばあちゃん…
あなたを感じられたのかもしれない。
そしたらもっと強く生きれたのかもしれないね。
