母の一周忌を前に
断捨離したいモノがありました。

6畳の和室に置いてあるタンスです。
で、でかい・・・。




母の婚礼タンスではなく
母の憧れで買ったタンスです。

これを買った当時から
「なんでこんなに大きなモノ買うんだろ・・・」
と思った記憶が蘇ってきます。

母が欲しいと望んだモノですから
何を買おうと母の自由なんですけどね。




私にも大きな婚礼タンスを買ってくれた母は
「大きなモノ」が幸せの象徴だったのかもしれません。




でも、時代は流れます。




空間の力を知ってしまった今は
空間をふさぐ「モノ」の弊害が
見に染みてわかるのです。




父も姉も手放すことに賛成したので
本日さよならしました。





父があらかじめネジを外してくれていたので
サクサクと作業がはかどります。




タンスも分解したら
ただの箱なのね。




もう、どんなタンスだったのか
わかりません。




タンスってこんな仕組みになってるのね。




ただの箱だわ。




トラックに積まれてさよならです。




タンスがなくなった空間には
たわんだ畳と埃が残りました。




ほんのりカビの匂いも・・・。





私が断捨離を知り
タンスが空間を塞いでいることを母に伝えましたが
母は聞く耳を持ちませんでした。

聞き入れてもらえなかったことが悲しく
「私はお母さんの言うことをあんなに聞いたのにお母さんは私の言うことを聞いてくれないのね」
と訴えたことを思い出します。

それから母とは距離をおきました。




そのことを思い出し
大量の服を残してこの世を去った母に
少しばかり怒りが湧いて
そして、消えました。




母のタンスを断捨離したら
もう、これも断捨離しようと思えました。

私の婚礼鏡台。
これもすぐに置く場所がなくなり
実家に置かせてもらっていたモノです。

これは婚礼タンスと違って
手放し難かったんだけど。
もういいね。




「うん、もういいよ」