いつも歩いている小出公園には、白花カタクリがある。
この山では、斜面にカタクリが群生しているところは数ヶ所点在するものの、白花を見る事が出来るのはそのうちの一ヶ所のみ。
最初は1つだったのだろうが、次第に増えて現在は10を超える数の白花を見る事が出来るようになりました。
中学の頃習ったメンデルの法則に倣うなら、白花が劣勢遺伝と仮定すると、白花カタクリと普通のカタクリが受粉した場合、次世代では100%普通のカタクリの色となる。
但しこの場合、白花の因子を持つ普通の色のカタクリとなり、そのまた次世代で同じ白花因子を持つものと受粉した場合、1/4の確率で白花が出る計算となる。
次世代でも普通のカタクリと受粉すると、当然普通のカタクリとして咲く事となり、どんどん白花因子を残す割合は少なくなっていく。
つまり、運よく数が増える程、白花因子を持った普通のカタクリも多くなり、孫世代やそのまた曾孫世代などで白花が出やすくなる。
カタクリは球根を有する植物ですが、種にはエライオソームが含まれており、この甘い物質をアリが好んで運んでくれる。
この公園では、「え?こっちにも?」という程、あちらこちらに白花が展開しはじめており、やがてもっと多くの白花カタクリが見れるようになるんじゃないかと期待が膨らむ。
但し、カタクリの種が運ばれ開花に至るまでには8年くらい掛かるそうなので、この花の孫世代が開花するのは15年以上後の話となる・・・
このお花畑に多くの白花が咲く展開となったとしても、それは遥か遠い未来の話となる。
そんな白花カタクリがこれ↓
そして白花カタクリの色素の無さは、葉にまで影響する。
中央の鮮やかな黄緑の葉は、ご覧のように白花です。
上下両隣は普通のカタクリ。
赤茶の斑模様です。
こちらは3個蕾がみえます。
白花です。
そしてこれ↑
まだ1枚葉ですので、まだまだ開花までに数年掛かると思われますが、これも綺麗な黄緑色の葉ですので、恐らく数年後に白花が咲いてくれると予想できます。
白花カタクリを観察後、ギフチョウの様子を見てきました。
4月頭から少し飛んでいましたが、その後気温が低い日が続き、昨日あたりからようやく本格的になってきました。
今日は20頭くらい見る事ができました。
コシノカンアオイはまだ新しい葉を展開しているものが少なく、産卵はこれからだと思います。
出来ればカタクリで吸蜜中を撮りたかったのですが、今日はミズナラの新芽に留まりました。
まだピッカピカのギフチョウです。
市内全域で採集禁止となっております。
これはカタクリ吸蜜中ですが、これも翅の裏側からです・・・
駒見山~あいの峰へ登り林道側へ下り、その後トラバース道を藤権現まで帰りました。
ヒキガエルの産卵はまだでしたが、水芭蕉が綺麗に咲いていました。
ヒガラ
ヤマガラ
メジロ
レギュラー陣はブナの新芽に夢中です。
珍しく地表に降りてのアオゲラ。
こまみの林道は未だ雪で通れず。
オオルリはまだか?