漫画家を目指していた頃

 

私は良くアイデアに走り過ぎると指摘を受けた

 

思考することに向いていない私が

 

思考する癖がついているのだから

 

考え過ぎてしまう癖がついても不思議ではない

 

私の基本は感覚的に生きている事だから

 

考えるより感じ取り、イメージの通りにすると

 

何事も上手く行った

 

ただメンタルに左右されるため

 

心が不安定な時は、当てが外れる(=◇=;)

 

兄の実験によって思考する癖がついてからは

 

いろんな不具合と格闘しながら

 

自分なりの調和と共存の道を歩いている

 

これはそのまま漫画や小説に影響を与えたようで

 

殆どは感覚で描いていたのを

 

新たに得た思考する癖がイタズラをするようになった

 

それがアイデアというカタチで私を支配するようになる

 

例えば

 

主人公を中心に描くこと

 

という定石があるとすると

 

私は毎話主人公を変えてみた¢( ・・)ノ゜ポイ

 

後天的に産声を上げた私の思考はイタズラ者だった

 

イタズラは続く

 

仮の主人公を立てて、本当の主人公はエキストラのように描いてみる

 

一方主人公側から見た世界を別の話として描いて

 

同じ物語を別の視点で描くことで

 

まるで別物のように感じさせることは出来ないか試みる

 

一つの物語で主人公を定期的に入れ替える

 

バトンタッチしたり、スイッチしたり、悪役と主人公を途中から入れ替える

 

今まで徹底的に悪役を悪者として描いていたにも関わらず

 

最終的に悪役の主張の方が正しかった

 

という物語が浮べばそれに走ってしまう

 

こんなイタズラなアイデアに翻弄されて物語を作っていると

 

そのうちキャラの方が好き放題歩き出して来て

 

ちょい役キャラが主要キャラに化けたり

 

サブキャラが主人公と袂を分ち敵対することも

 

敵のキャラと手を組んで友情を育んでしまい

 

遂にラスボスキャラが善良に主人公が悪の道へ

 

自由奔放過ぎる私の思考はイタズラのようなアイデアばかりを私にちらつかせ

 

好奇心が異常発達した私はそれに飛びついてしまう

 

友人たちは良く私の思考は「猫が毛糸玉で遊ぶようだ」と例えて言うが

 

恐らく私の感覚がそういう性質を持っているのだろう

 

思考はそれに反応して、このような性質を生み出してしまっている

 

読者が面白いと感じることができるなら

 

定石の圏外へ踏み出しても問題はないと思えてならない

 

これも地の時代から風の時代へ移り変わっている現象ではないだろうか

 

地の時代では、定石を重視された物語が最良とされてきた

 

しかし風の時代には、その定石の圏外へ移行しつつある

 

主人公もその都度物語の流れによって変わる

 

特定の主人公という概念から、物語の流れに応じて主人公は変わって行く

 

それでも読者が迷子にならず、面白いと感じられる物語になれば

 

その一方で、吹き荒れる風に吹き飛ばされないように

 

風の時代には寧ろ大地に足を踏み締めて歩く必要があるようにも思える

 

風を情報と捉えれば

 

吹き荒れる情報に振り回されずしっかりと歩いてゆく必要がある

 

と言うことは、振り回される情報があちこちで吹き荒れる時代かも知れない

 

これを逆手にとって考えれば

 

いろんな主人公がさまざまな目的で自由奔放に生きながら

 

キャラたちに振り回されないように物語を描いて行くような

 

作家が生まれてくる可能性はあると私は見ているΣ(@@;)

 

そして私の思考はイタズラなアイデアを私に示す

 

一人の主人公を他のキャラの視点で描き

 

別の物語ではそれ以外のキャラの視点で主人公を描く

 

こうして何人ものキャラの視点で人の主人公を描くことで

 

物語によって主人公は悪人のようにも善人のようにも感じるように描けないだろうか

 

現実の世界では良くある話だ

 

見る人によって人物の評価は違っている

 

その人のことが大好きな人の評価と大嫌いな人の評価では全然違うし

 

どうでも良い存在として思っている人からすればまるで違う評価になる

 

幾つもの物語を作り、さまざまな角度から一人の主人公を描いてみると

 

まるで別人のように感じられるかも知れない

 

しかし、これは現実の世界では良くある事だ

 

とは言え物語として成立するだろうか

 

私の悪癖はこのように、困ったアイデアに満ちている(=◇=;)

 

 

因みに会社でも、この悪癖は活発に活動していて

 

毎日部下たちに怒られている( ̄▽ ̄;)汗

 

まる☆