マーリアの助言

 

魔王ザッドの魔物たちの俊敏性は恐らく魔物の中でもトップクラスだと思われる

 

巨大なウサギの様な体系で、素早くジャンプして移動する

 

また木から木へ飛び移ることも得意のようだ

 

どちらかと言うと大人しい様相なので警戒されにくい

 

また魔物ですら匂いの判別がしにくい体質をしているため

 

他の魔物の森へ入り込んでも気づかれない

 

しかも魔力により精神波動で意思の疎通をすることができるため

 

魔王ザッドは密偵として魔物たちを活用していた

 

あらゆる魔王の森を潜り込んで魔物たちから情報を入手することで

 

どんな些細な情報も見逃さなかった

 

何故それほどまでに他の魔王の情報を入手しようとしたのかと言えば

 

元々魔王ザッドは魔王界を裏切るつもりだったからだろう

 

その魔王ザッドが亡くなって密偵として入り込んだ魔物たちの役割が途絶えてしまった

 

魔物たちは困り果て一度は自分の森へ帰るつもりだったが

 

ランドがそのことを知り継続させた

 

ランドは始め魔王ザッドの魔物たちと意思の疎通が中々出来なかったけれど

 

魔物たちの魔力を強化してその可能性を広める努力をしている過程で

 

魔物たちのマイナスの魔力を扱えるコツを身に着けるようになった

 

その為、魔物たちが精神波動で会話していることを感じ取れるようになると

 

その精神波動による意思の疎通の感覚を言語化するようになり

 

やがてランドも魔物たちと精神波動で意思の疎通ができるようになった

 

そのお陰で

 

今度はランドが魔王界の状況を調べることができるようになった

 

元々情報処理能力をデッドランド国によって叩き込まれていたが

 

ランドは興味を示さずある程度しか会得していない

 

しかし密偵だったリーザによって密偵としての情報処理能力を開花させた

 

今では一流の密偵並みの情報処理能力を身に着けていた

 

ネオホムンクルスの学習能力は人間を遥かに超えているため

 

リーザと共にベェゼルド国を調べデラシーズ国へ辿り着く短期間で会得したようだ

 

魔物たちの魔王界での情報も短期間に情報処理することができた

 

同時に魔王としての礼儀作法から細部の風習まで短期間に学び

 

魔王テチカが自分の城で魔王会議を初めて開催する頃には

 

魔王界の現状まで把握できていた

 

ランドのずば抜けた戦略的能力と知略によって魔王たちの中で裏切り者がいること

 

それは双子の魔王や魔王サーマイオスだけではない可能性まで見つけ出していた

 

しかし、残念なことに自分がネオホムンクルスであるため魔王会議に呼ばれず

 

魔王界の戦いに手を貸すことすら出来ない立場に立たされてしまった

 

今魔王界で何が起こっているのかは逐一魔物たちによって情報を入手している

 

「このままでは、魔王テチカを始め他の魔王たちも危険だ、直接魔王たちとコンタクトさえ取れれば誰が裏切り者の魔王かは見抜けるだろうけれど、どうしたものか」

 

ランドは魔王ザッドからこの城と領地、魔物たちを任された責任がある

 

もし魔王界が滅べば魔物の世界は荒れるだろう

 

「これでは父魔王ザッドから任された全てを守れない」

 

ランドが自問自答しているとき、突然マーリアが現れた

 

「すっかり魔術師のようになったねマーリア」

 

「あら魔導師と呼んで欲しいわね」

 

「君はどんな時も変わらないね」

 

「あらそう見えるだけで大変なんだよ」

 

そう言うとクスクスと笑った

 

「私にはそう見えないけどな」

 

しらけた目でランドが言うと

 

「それは一度医者に見て貰った方が良いわね」

 

マーリアは笑って返答した

 

恐らく口ではマーリアには勝てないと悟ったランドはそれ以上の問答を断念する

 

ランドは基本的に物事に対する執着心を持ちにくい体質のようだ

 

また多角的に物事を判断するため意地になって相手を批判するより

 

他人事のように今の状況を受け入れる方が合理的で無駄がないと判断したのだろうか

 

ランドの合理性は時として彼のプライドすら超えてしまう時があるようだ

 

彼の合理性が今重要なのはマーリアが何故ここへ来たのかということだと気づかせる

 

合理的なマーリアがただ立ち寄っただけとは考え難い

 

そこには何か目的があるに違いない

 

「ところでマーリアは何を企んでいるんだ」

 

「あら人聞き悪いわね」

 

「まさか、この緊急事態に友人の顔色伺いをしに来たわけではないだろう」

 

「あらあら、今の状況はすっかり把握している様子ね話が早いわ」

 

「私は今動けない、ネオホムンクルスは魔王たちと魔物たちにとって仇も同然だからね、無駄足になると思うぞ」

 

「問題ないわ、魔王や魔物たちの仇はホムンクルスだもの、ネオホムンクルスなど眼中に無いでしょう」

 

「そうとは言い難い、この一大事に私は魔王ザッドの名代として魔王会議に呼ばれなかった、この意味を理解すればネオホムンクルスもまたホムンクルスと同類と見られているのが見えて来る」

 

「面白い見解ね、でもいささか偏っていることに気が付かないのかしら、物事を一つの可能性だけで見ていると同じ結論しか見いだせないものでしょ、しっかりしないさいよね」

 

「それは私ではなく他の魔王たちに言ってくれ」

 

「それそれ、相手の責任ばかりに目が向いている、しかしそれでは違う可能性を導き出せたとしても実現できない典型的な失敗例だわよ」

 

「打開して私が魔王界の難儀に手を貸すことはできるというのか」

 

「もちろんよ、簡単なことだわ」

 

そう言うとマーリアはクスクスと笑った

 

クスクスとは女性特有の鼻で笑う感じだが実に楽しそうな響きをするさまを表現している

 

実際はスクスクと笑っている訳ではないがマーリアのそれは

 

キャハハが無声音に近い発生で響いてしかも鼻と口から笑い声が洩れている感じだ

 

力も抜けていて

 

恐らく声帯が太くて低音な力強い発音する男性には発生できない繊細な響きだろう

 

合理的でずば抜けた頭脳の持ち主である彼女の苛烈で鮮明な言葉を見事に和らげている

 

彼女のその笑い声がどんなにシビアで厳しいことを話していても

 

柔らかい印象しか相手に与えない

 

これを意図的にしているのか、それとも本能的に見についているのかは定かではないが

 

この笑い声のお陰でマーリアは柔らかい印象しか脳裏に記憶されない人が殆どだ

 

どちらかと言うとクールな性質の強いランドですら

 

この笑い声に影響されてしまうのだから絶大な威力がある

 

世の女性たちは無意識に、或いは本能的に、この印象操作を使っている

 

ただし相手が女性ならあまり効力を発揮できない

 

本能的或いは感覚的に相手の意図を汲み取る能力が発達しているからだ

 

何となく侮れない人だとか狡い人という印象を持つだろうか

 

敵意も悪意も無い場合には共感性を呼び起こしている役割も併用しているようだが

 

男性であるランドには有効に機能している様子だ

 

「君には一体何が見えているんだ」

 

「そうね、魔王の中にはネオホムンクルスたちへの嫌悪感を持っている魔王もいることかしら」

 

「つまりネオホムンクルスに対してそれほど嫌悪していない魔王もいるのか」

 

「魔王テチカや魔王テトはどうかしら、魔王デスカラードはリーザを人族として引き取ろうとしたくらいだもの、それにホムンクルスに比べてネオホムンクルスは非力だし魔王の敵ではない、そんな相手にそれほどの敵意を向けることは魔王としての誇りを傷つけることになる」

 

「私が行って手助けをしても問題にはならないと?」

 

「問題になったとしてもそれが何かしら、それほど重大なことにはならないでしょうね、それよりこの城にしがみ付いて悶々としているより遥かにマシな結果を手にできるでしょう」

 

ランドは暫く考えてから、考えがまとまりマーリアを見返すと

 

既にマーリアの姿は無かった

 

ここまで言えばランドなら気が付くと踏んだのだろう

 

マーリアの見解通り少しのヒントでランドは気が付いた

 

自分が魔王界で貢献することの意義と可能性を

 

「マーリアの言う通りだ、私は一体何に囚われていたのだろう」

 

結局自分で作った線引きから自分が出られなくなっていただけなのだ

 

悶々と悩みこむ状態は実にこのパターンが非常に多い

 

自分が思う常識や人の目や批判する内容に囚われ過ぎて身動きができなくなっている

 

しかし

 

実際勇気を出して行動してみると案外自分が考えているより人は深く考えていないようで

すんなり解決してしまうことの方が多いのだ

 

ランドは今までそのような状態で悶々としていた

 

マーリアの助言でランドは冷静に自分を見つめ直し自分の状態を把握できた

 

魔物たちもランドによって自分たちが身を守れる魔力があることを自覚して

 

それを強化することができている

 

今の魔物たちなら外敵から身を守ることは出来るだろう

 

相手が魔王でもない限り、魔王ザッドの魔物たちは自力で自分たちを守ることができる

 

魔王ザッドの魔物たちの魔力は雷撃だけでなく、シールドを張り巡らせたり

 

精神波動で意思の疎通ができたり、相手の考えを読み取る能力まであるようだ

 

身体的には俊敏性として魔力が発動している

 

身体に魔力の電流を帯びてアタックする技も身に着けた

 

戦闘技術を鍛錬してきたランドは

 

彼の知略も助けて魔王ザッドの魔物たちの魔力の使い方を開拓することを可能にしたようだ

 

また密偵の魔物たちによって魔王界の殆どの情報を入手しているため

 

魔王界の領地や地形まで把握してしまった

 

「さて、どの魔王から助けるべきだろう」

 

ランドの何が作用してなのか不明だが

 

ネオホムンクルスの性質の何らかが作用することによって

 

作られた異空間を探し当てることができるようだ

 

魔王テチカが作った異空間を迷うことなく見つけ出せたのもそのせいだろう

 

この能力を駆使すれば、異空間に隔離された魔王たちを見つけ出せる

 

ランドはシーラン陣の魔王にとって脅威となる存在に成ることは間違いないだろう

 

こうしてマーリアはランドを魔王界の戦に参戦させることに成功した

 

マーリアの戦略はいつも種を蒔き、その種が自主的に成長して収穫するカタチをしている

 

その相手の自由意志で特定の方向へ促す方法だが

 

大体の場合その相手にとってもブラスに作用する

 

表面的に見ればシーランと同じに見えるが

 

恐るべきは何事も相手中心のシーランとは違い

 

マーリアは常に自分の目的優先で物事を遂行している

 

相手を利用するにしても中途半端な者は相手の利益を考えない

 

搾取するという安易な方向へ陥り易いがマーリアは違う

 

その相手の成長を促しプラスに作用させる道を選択することによって

 

後々その相手の利用価値を高めるやり方だ

 

前者のやり方ではやがて破綻するか破滅する恐れはあるが

 

マーリアは常に発展して行くようになる

 

これはマーリアのサイコパシーによる合理性と

 

それとは真逆の思いやりが不思議なまでに調和しているカタチの戦略である

 

本来矛盾する両者を奇跡的に調和している存在と言えるだろう

 

 

マーリアの提案

 

マーリアが次に姿を見せたのは、今の審判者であるアーシアの前である

 

「随分と不敵な出現と来たなマーリア、お前は審判者として見過ごせない存在だ、このジャンギルソードの餌食に自ら進んでなりに来たのか」

 

「残念だけど遠慮するわ、今はそれどころではないから」

 

「それで私が見逃すとでも思ったのか」

 

アーシアがジャンギルソードをマーリアへ向けて構えた

 

「あなたの頭の中に少しでも脳があれば話くらい出来るでしょう」

 

「相変わらず人の心を逆撫でするのが上手いな、それで私に心理操作して何を狙っている」

 

「あなたに心理操作など通用しないことは最初から知っているわよ、あなたは私と類似した性質があるからね」

 

アーシアは暫くマーリアを見ていたがジャンギルソードを鞘に納めた

 

「どうりでお前のことが気に入らない訳だ、お前は私に似ている」

 

「もちろん、そっくりではないわよ、あなたとは真逆の一面を私は持っているもの」

 

「探り合う時間が惜しい」

 

「あなたに提案があるのだけど聞く気はあるかしら」

 

「話だけは聞いてやる」

 

「それで充分、あなたは審判者としてではなく、人間の勇者として魔王界の戦に参戦すべきだわ」

 

「私は自分を人間の勇者だと認めてはいない」

 

「あなたの意志など関係ないわ、歴代の審判者の意志には逆らえないでしょ、だからあなたは人間の勇者とならざるを得ない」

 

アーシアは舌打ちした

 

図星である

 

何故それを言い当てられたかと言えば

 

それはマーリアが元人間の勇者だったからだ

 

彼女は審判者のことを熟知している

 

「魔王界に人間の勇者が参戦してお前に利点はあるのか」

 

「そうね、魔王界の揉め事にも飽きたわ、そろそろ本筋に戻したいからと言ったらわかるかしら」

 

「亜魔王種討伐か」

 

「ご名答、あなたも審判者ならわかるでしょ、亜魔王種の悪辣なやり口を」

 

「確かに奴らには借りがある、私を利用しやがったからな」

 

「それに人間の勇者は代々亜魔王種に殺されている、これはいわば歴代の人間の勇者の意志だわ」

 

今度はアーシアは笑い出した

 

「笑わせる審判者の意志ならまだしも、人間の勇者の意志まで継承した覚えはない」

 

「あなたは人間が嫌いなのね」

 

「その通りだ、人間など滅んでしまえばよいのだ」

 

「人間の存亡はさておき、亜魔王種という共通の敵がいる訳だから、私と暫くの間手を組むというのはどうかしら」

 

「貴様とだと笑わせる、虫唾(むしず)が走る提案だ」

 

「いくらでも嫌悪なさい、利害は一致しているのだから私たちのような人種には嫌悪など意味をなさない、そうでしょ」

 

サイコパス濃度の濃い人にとって嫌悪、好き嫌い以上に利害のほうが重要だ

 

そもそもサイコパス濃度の濃い人間にとって好き嫌いという感情そのものが希薄である

 

この場合、自分にとって利益がある相手ということになるだろう

 

時には自分にとって不利益な相手であったとしても

 

それ以上の利点を見つければ簡単に手を組んでしまう

 

また不利益だと判断すればどんなに好意を寄せて来る相手であったとしても

 

また利用価値のある相手でも、躊躇うことなく斬り捨ててしまう

 

ある意味自分の感情に振り回されないで冷静に判断する特性があるようだ

 

捉え方を変えれば、人間らしい心は持ちを合わせてはいないことにもなるのだが

 

マーリアは真逆の性質を併せ持つ特異な存在であり

 

アーシアは審判者として変化しているためそのサイコパシーにも変化が起きている

 

「亜魔王種討伐なら貴様がいなくても出来るぞ」

 

「そう簡単なことではないわ、歴代の人間の勇者が何故亜魔王種討伐を完結できなかったのか私はその謎を解き明かしているわ」

 

「ほう、お前なら亜魔王種を根絶やしにできると?」

 

「これは私にしかできないことよ、そして亜魔王種は地獄を見ることになるわ」

 

「一体も残らず絶滅させる算段ができているというのだな」

 

マーリアは怪しい笑みを浮かべて頷いた

 

アーシアは目線を森へ向けて再び剣を抜くと構えた

 

「それで、私に魔王界の戦を終わらせる手助けをさせようと言うのか」

 

「そうよ、歴代の人間の勇者は魔王界の窮地を救ってきた」

 

「それなら参戦する資格はあるということになるが、私が参戦するからには全ての魔王が生き残るとは限らないぞ、何故ならこのジャンギルソードがあるからだ」

 

「それはあなたの判断に任せる、魔王に裏切り者がいる限り、全ての魔王を生かす道は難しいものね、安易な道を歩きたければご自由に、ただ参戦さえしてくれれば私に異論はないわ」

 

「安易な道か、余計なベクトルをかけやがる」

 

そう言うとジャンギルソードでマーリアに斬りかかるがそこにはマーリアの姿は無かった

 

「本当にプライドを逆撫でする奴だが、その手は食わないぞ」

 

やはりアーシアも一筋縄では行かないようだ

 

サイコパシーの強いアーシアに心理操作は通用しない

 

だから敢えてマーリアは提案と言ったのだ

 

提案であれば誘導ではなく自分の意志で選択できる

 

これもマーリアの作った選択肢に取り込まれているわけだが

 

アーシアはそうと理解していても、その選択肢の圏外に踏み込まなかった

 

「良いだろう乗ってやるマーリア、今のところ利害が一致しているからな」

 

マーリアが相手を利用するとき必ず相手にとってそれがプラスとなっている

 

アーシアにとっても有益な選択肢となるたろう

 

実のところ魔王テチカには剣技を習っている借りができた

 

その借りを返すチャンスでもあった

 

未だに剣技では魔王テチカに及ばないが

 

少なくとも他の魔王とは互角以上に戦えるだろうと彼は考えた

 

「さて、裏切り者の魔王を狩るとするか」

 

こうしてマーリアは審判者であるアーシアを人間の勇者として魔王界の戦に参戦させた

 

これはそのままシーラン陣営を追い詰めることになる

 

ただでさえ劣性の状況で、アーシアとランドまで味方につけて参戦させたのだから

 

マルカスト元帥までもがレムイリアとともに命懸けの戦いを強いることになる可能性は高い

 

人間の勇者の剣である聖剣ジャンギルソードは魔王の魔力も通用しない

 

恐らく異空間すら切り裂いてしまうだろう

 

ランドが異空間を見つけだし、アーシアがジャンギルソードでそれを断つことが出来たなら

 

理想的に裏切り者の魔王を討伐することができるだろう

 

何よりシーラン陣の魔王たちにとって脅威なのは

 

今のアーシアはランドを認めていることだ

 

アーシアは決してネオホムンクルスを認めない淘汰対象だが

 

ランドは例外として認めている

 

となれば、この両者がタッグを組む可能性は非常に高い

 

これもマーリアの戦略なのか、それとも偶然性が助けているのか

 

いずれにせよ全ての運はマーリアを助けるように働いている

 

マーリアは一体どうやってこの実現能力を身に着けることが出来たのだろうか

 

彼女の実現能力は着実にシーラン陣の魔王たちを追い詰めることになるだろう

 

つづく
 

人間たちの落日 落日の兆し もくじ

 

関連記事 12魔王ラフ画

 

*************************************************************************

 

あとがき


子供の頃真っ黒い女子の悪巧みで孤立させられたことが何度もありましたが

 

そういう真っ黒い女子たちの特有な笑い方に共通点を感じました∑(-x-;)

 

それがスクスクという表現で示していますが

 

実際は可愛らしく無声音に近い鼻から抜けるような柔らかい笑い声です

 

男子たちはその笑い声に呑み込まれやすい

 

女子たちですら悪い気はしない自然な笑い方にみえるから恐ろしい(((゜д゜;)))あせる

 

私だけがその狡さに嫌悪感を抱かずにはいられませんでした( ̄‥ ̄)=3 フン

 

恐らくクスクスという表現はその特有の笑い方を象徴した表現なのでしょうΣ(@@;)

 

実際クスクスと笑っている人を見たことはありません(>▽<。。)ノ))

 

ただ非常に形容し難い笑い声なので、私も止む無くクスクスと笑うと表現しました

 

この笑い方はマーリアとシーランの共通点です(ΦωΦ)

 

何故ならこの笑い方をする女子は何も真っ黒い女子だけではないからです¢( ・・)ノ゜ポイ

 

過去のトラウマから掛けた色眼鏡を外すためにも

 

マーリアやシーランという大好きなキャラたちの特徴と認めたのです

 

認めたというのは、元々そういう性質を感じていたからです(((゜д゜;)))

 

キャラが独り歩きしだすと、癖や仕草まで見えて来て私の感覚から離れて行きます

 

こうなると私の意図しない方向へ歩き出したり

 

ここでその雰囲気かと思うことも多くなります∑(-x-;)

 

悔しいですが、その仕草や雰囲気はそのキャラらしいので否定もできない¢( ・・)ノ゜ポイ

 

こうしてプロットを書き直す日々が続く訳です(ノ´▽`)ノ ⌒(最初のプロット)

 

まる☆