マーリアの足跡(そくせき)と戦略的傾向
少しばかり時系列を戻してマーリアの足跡を辿ってみることにしよう
マーリアは人間界に戻っていた
リュエラ女王と今後について話すと、直ぐにタルメシア国へ飛んだ
共にケネスの弟子としてバルード大臣と会談する
戦のない世界を作り出す算段だと認識したバルート大臣と意気投合する
後日、タルシード王と謁見して、人間の世界の今後について会談すると
頭脳明晰のタルシード王でもマーリアの戦略に舌を巻いた
彼女は魔王界を革命する傍らで、人間界にももう一つの革命を起こそうとしていた
厳密に言えば、魔王界の問題を解決して亜魔王種を根絶やしにしてのち
魔王界と人間界の交流を作る算段である
これにはいくつかの理由がある
魔王と魔物たちは戦をしない
魔王と魔物のまっすぐな精神を人間の世界に浸透させる
亜魔王種によって毒された思考を正し、魔王や魔物たちに学ぶことは多いだろう
魔物と戦をし続けて来たデラシーズ国だが、反面魔物との交流も強かった
デラシーズ国の精神は魔物たちとの交流による影響もあるかもしれない
何千年規模の計画ではあるが、人間の世界に戦を無くす為には
カタチばかり作っても意味がない
精神革命を起こさなければならないとマーリアは考えたのだろう
逆に魔物たちへの悪影響がある可能性については
今リュエラ女王と議論をしながら一つの答えに辿り着いた
人間界にもう一度革命を起こすことで
人間の悪事に関する徹底的に厳しい法律を全世界規模で作ること
今の世界合同会議では、そんな厳しい法律を作ってしまえば
それを利用して搾取が行われる可能性が高い
今まで搾取に手を染めた王侯貴族たちが会議に参加しているのだから
その厳しい法律を利用して言論統制や自由を奪い取り格差を生み出す
ピラミッド型の世界が強化されてしまう可能性が高いからだ
となれば、強固な法律で縛り付けることは今の王侯貴族たちに
利用できる可能性を与えてしまうだけだ
今心ある者たちがそんな搾取の連鎖を打破して新しい道を作り出すため
世界合同会議で戦ってはいるが、圧倒的に搾取派が多いため難航している
これでは百万年かけても難しいだろう
そこでマーリアは、主導権を奪い取る戦略を始めた
最初に布石を打った
突然現れた魔法使い及び魔術師の国であるユーラゼレード国の建国である
そこから破竹の勢いでマーリアの戦略は実行された
ユーラゼレード国のその絶大な力を世界中に植え付ける
列強国として存在している三国とデラシーズ国の両国と険悪な状態に仕向け
列強国による大きな戦を匂わせた状態で
世界中が脅威に感じているトリメキア国によって友好的交渉を成功させた
更に、三国はデラシーズ国及びトリメキア国と同盟関係を成立させ
そこにユーラゼレード国がそれぞれの国と友好条約を結んだ
この列強国による国際連合議会を設立する準備が整った
そこにタルメシア国が加盟するのを皮切りに
ゲルネス国、チグリット国、またトリメキア国に恩義を感じている
新ドルタナ国、新グランガザル国に新ザードラ国も加盟する
デラシーズ国と心を通わせたベェゼルド国も加盟した
世界合同会議は名ばかりの組織と化して国際連合議会がそれに取って代わろうとしていた
国際連合議会の中心は間違いなくトリメキア国である
マーリアはユーラゼレード国との交渉の時にテーシー女王の能力を知り
彼女こそ世界に戦を無くす道を切り開く国際法を作り出せると見込んだようだ
テーシー女王が議長として最初に国際連合議会を国際連合協議会に改め
世界中の国が協力して戦を無くし平和を作り出す組織にするとスローガンを掲げた
僅か半月足らずで世界は大きく変わった
時代の移り変わりは徐々に変わるものではない
それは歴史を見れば明白である日突然小さな事件が起こり堰を切ったように事件が連発して
世界中を巻き込む大きな流れを生み出す
あちこちに戦が起こり、世界の常識は崩れて新しい常識が生まれだす
今までの常識にしがみ付く者たちが抵抗して
混沌期は暫く続くが時代の変化には抗えない
このように時代の大転換期は明らかに突然起こるようだ
さて、マーリアの戦略はそれだけにとどまらない
根本的に人間の精神革命を起こす必要があるからだ
そこで目を付けたのが魔物たちと魔王の存在である
マーリアはデラシーズ国と魔物が戦っている間にも密偵を世界に送り込んで
戦略の準備を着々と進めていた
一方で魔王テチカとデラシーズ国が同盟関係にするように画策する
今では魔王テトもデラシーズ国と同盟関係を成立させている
「これで人間界に革命を起こす準備は整った、亜魔王種の絶滅など通過点に過ぎないわ、その前に魔王界のいざこざを早めに解決しなきゃね」
人間界に精神革命を起こすためには魔王たちが抱えている問題を解決しなければならない
そこで、魔王界のことも調べ上げ解決する道を見つけ出したが
その矢先に亜魔王種によって一度は殺されてしまう
復活した彼女は最早亜魔王種は生かしておくべき種族ではないと判断する
折しも亜魔王種は魔王界を荒らし魔王同士を戦わせる戦術に出だが
マーリアはそれを逆手に取り、魔王界に革命を起こすことで
バラバラだった魔王たちの心を繋げて一つにするきっかけに変えてしまった
復活してリュエラに魔術を習いながら戦略を練って解決の道を模索していたが
魔王テチカと人間の勇者との問題が立ちはだかる
それを長年犬猿の中だった魔王テトによって大胆にも解決させようと図った
結局マーリアの策略は功を評して魔王たちの心が次々に一つになりつつある
そのころにはマーリアはその先を見ている
「こんなつまらないことで足踏みしている場合ではないわ、人間の世界が豊かで戦のない世界にするためには、魔王界がまず豊かで正常に機能していなければ話にならないもの」
ところが一体の魔王が暗殺されてしまった
12魔王でギリギリ統治されていた魔物の世界の均衡がこれで崩れてしまったことになる
こんな事態でも困り果てないのがマーリアである
幸い魔王ザッドの魔物たちは気が弱く大人しいバラバラに散らばって他の魔王に任せれば
魔王ザッドの土地を利用して人間と魔王や魔物たちの交流の場所にしようと構想した
今魔王ザッドの名代として立っているランドも同じ考えになりつつあるようだ
まるで全てがマーリアの思惑通りに動いて行くから不思議だ
「早く魔王界のいざこざを修復して亜魔王種を根絶やしにしないとね、それからがはじめの第一歩なのだから早めに実行したいところなのだけれど」
マーリアにとって魔王界の今の問題もそれほど難なく解決できるつもりのようだ
一体彼女の底知れない自信はどこから来るのだろうか
ところが、その計画を崩すような存在が現れたシーランである
シーランは5体の魔王を誑(たら)し込んで本格的に魔王同士を戦わせようとしている
マーリアですらシーランが一体何を企んでいるのかが見えない
これは生まれて初めてのことだ、亜魔王種ですら見透かしてしまう彼女の頭脳を持ってしても
シーランの動きが特異過ぎて狙いも何も見えてこないのだ
マーリアは魔王界の森の方角へ目を向ける
「さて、あなたは一体どこを見ているのかしら、なんだかワクワクしてくるわね」
彼女が「あなた」と呼んだ相手はシーランに違いない
その言葉の余韻が残る程の間にマーリアは姿を消した
瞬間で移動する魔術を会得した彼女は、一所に留まることもしないで動き回っていたが
この魔術のお陰て彼女の計画は確実に早まって準備が整ったようだ
そして漸くマーリアもシーランへ意識を向けたようだ
これはマーリアが本格的に魔王界へ参戦することを意味する
今見えているものと見えざる世界
双子の魔王を匿っている可能性のある魔王サーマイオスの城へ向かった
魔王テト、魔王ロドリアス、そして魔王グラードの消息が途絶えた
一体何が起こったのだろうか
魔物たちもこの魔王たちの行方を見失っている
そこで魔王デスカラードが探しに行くことを志願した
ところが、魔王デスカラードの消息も途絶えた
そこで魔王テレメッドが行こうとしたが魔王パルフェが止めた
「双子の魔王の仕業だとは考え難い」
魔王パルフェは仮に魔王サーマイオスが双子の魔王と結託しても
魔王テトたちが消息を絶つなど考えられないと説いた
恐らく何かが起きている可能性がある
「私が調査しましょう」
いざと言う時の為に魔王テレメッドは魔王テチカの傍に居た方が良いと判断した
「あら、魔王テチカの傍には私が付いているつもりよ」
魔王ミューヤが口を挟んだ
「あなたは魔王テチカを快く思っていないでしょ、私と一緒に原因究明に行きましょう」
しかし魔王ミューヤが難色を示したため
業煮やした魔王テレメッドが名乗りを上げ
結局彼が魔王パルフェと同行することになった
ちらりと魔王パルフェは魔王ミューヤに視線を向ける
何か得体の知れない不安を感じたが
どんなに仲が悪いとはいえこの緊急時に
魔王ミューヤが魔王テチカに戦いを挑むとは考え難い
そう考え直した魔王パルフェは魔王テレメッドと共に
一体魔王界に何が起きているのかを究明するため
消息を絶った魔王サーマイオスの城へ向かった
二体の魔王が立ち去ったのを確認すると途端に魔王ミューヤは豹変する
敵意を剥き出しにして魔王テチカに決闘を申し込んだ
「理解ができない、今この時に私と貴様が戦う意味などあるのだろうか」
「充分にあるわよ、あたしは双子の魔王同様に魔王界に反旗を翻したもの」
流石の魔王テチカも驚きを隠せない
しかし、暫くすると魔王ミューヤならやりかねないとも思えてきた
「何故魔王界を裏切るのか理由くらいは語るであろうな」
「前々からあたしはあなたが気に入らない、それ以上に理由が必要かしら」
「気に入らないだけで決闘できるほど魔王としての責務は軽くはない、そうであろう」
「あら、あたしの魔物たちはもう既に納得している」
「説明が不足している、もう少し具体的に話すが良い、もし仮に我らが戦ってどちらかが生き残ったとして、倒れた者の魔物たちはどうなるか、貴様にも理解できるであろう」
「もちろんよ、それも覚悟の上での決闘だと思いなさい」
理知的な魔王テチカには感覚で感じ取り判断する魔王ミューヤの思考が読めない
一体魔王ミューヤは何を軸に物事を判断しているのか計りかねている様子だ
これまで彼女が
突拍子もない発想をしてそのまま考えられない行動をしてきた事は知っているが
魔王テチカでも彼女が何を考えこの先どうするのかさえ見通せないのだ
無敵と思われる剣帝魔王テチカにもやはり天敵という存在があるようだ
そして魔王テチカの天敵は今彼女の目の前にいて決闘を申し込んでいる
剣技だけなら勝負は目に見えている魔王テチカの圧勝だろう
しかし、魔王ミューヤの魔力は魔王界一だと思われる
復活の際に魔力が爆発的に強くなったとはいえ
底知れない魔王ミューヤの魔力には遠く及ばないことは
魔王ミューヤの闘気を感じ取ることで直ぐに理解できた
突然魔王ミューヤは右手の人差し指を魔王テチカに向ける
咄嗟(とっさ)に魔王テチカは避けると
彼女の後ろの木に小さな穴が開いていた
空気のようなものが圧縮されて飛び道具のように発射されたようだ
この時はまだ認識できないことではあるが
その穴は木だけでなく魔王テチカが背にしている山も貫通していた
たった一撃で致命的な打撃を受けることは間違いない
「まだ貴様の決闘の申し出を受けてはいない、気の早い奴だ、一つ聞かせて貰わねばならないことがある」
「だから何故魔王界を裏切るのかなんて聞いても答えるつもりはないわよ」
「この期に及んでその答えはもう良い、前々からの疑問だ、貴様は何故私が気に入らないのだ、私は貴様に何かをした覚えは一度もない」
論理的に語ることが出来ない魔王ミューヤの言葉を魔王テチカが理解できる可能性は低い
それでも彼女は聞かずにはいられない
魔王テチカは他者が自分をどのように評価しようと然程も気にならないが
理由もわからず敵意を剥き出しにして攻撃されたのでは
魔王テチカの心にフラストレーションが溜まる
「問答無用とは言うまいな、貴様とて確固たる理由の下で私に敵意を感じていることは感じ取れた、その理由も理解できず戦うつもりはない」
変わり種で破天荒な魔王ミューヤであったとしても
魔王としての矜持の本能は消えてはいない
決闘の申し出を断った相手を襲うことは出来ない
「あたしはね魔王テチカ、あなたが剣帝と呼ばれることも、また魔王一の知恵者だと言われることも気に入らないのよ、あたしにはかけがえのない親友がかつていたわ、ティーバというその親友がもし魔王に成っていたら今のあなたはここにはいなかったでしょうね、知略も剣技もあなたを遥かに超えていたに違いないもの」
「そういうこともあるだろう、私が剣帝と呼ばれることも今の魔王たちより少しばかり知恵が回ることも運以外にないと自覚している、しかしそのティーバとやらを引き合いに出されても、恐らくそのティーバは既にこの世にはいないのであろう、私がティーバとやらを倒したのなら敵討ちもやむを得ないが、しかし一度も会ったことも無い相手の仇の如き扱いに対してしは断固抗議する他は無い」
魔王テチカにしてはこれでも詳しく説明したつもりのようだ
魔王ミューヤは論理的に話されても恐らく理解できないと判断したのだろう
「そうねあなたにとっては言いがかりに過ぎないでしょう、これはあたしの一方的な思いだから、あなたには関係ない事だわ、でもね許させないのはあなたがそのティーバにそっくりな所なのよ、声も顔も雰囲気さえ生き写しで、あたしはあなたを見る度にその声を聞くたびに亡くした親友を思い出し、次にその親友がもうこの世界にはいないことを思い知らされる、そのたびに胸が張り裂けるような痛みを覚えてしまう、彼女を亡くした日その時の痛みが蘇って、あたしは何度もティーバの死を体験することになる、だからあたしはあなたという存在そのものを許させない」
理不尽な考え方だ、しかも一方的に自分の感情を押し付けている
魔王テチカにしてみれば、会ったことも無いティーバに似ているというだけで
魔王ミューヤに憎まれ決闘を押し付けられているのだから
恐らく魔王ミューヤも自分自身が我儘だということも理解しているのだろう
「まぁ良い、そう言うこともあるのであろう、この世界はそれだけ理不尽に出来ているのだから、貴様の理由はしかと受け止めた」
それはかつてのティーバの口癖だった
この世界は理不尽に出来ている
「どうしてそういうことを言うの、頭が良いとその答えに辿り着いてしまうのかしら」
涙が抑えられないで溢れて来た
当然魔王テチカには魔王ミューヤが一体どの言葉を差しているのかまるでわからない
しかしティーバと同じ顔で同じ声で同じ雰囲気で同じ口癖を言われたのでは
魔王ミューヤは心の古傷を抉られるような痛みを覚えてしまう
「一体どうしたらこの世界が理不尽に出来ていると思えるのかしら」
その言葉で初めて
魔王ミューヤがこの世界は理不尽だという言葉に反応していることを理解できた
「この世界はこんなにも希望で満ちているというのに」
「貴様にはそう見えているのか」
「そうよ、この世界はまだまだ未知数で何が起こるかわからない、あなたは魔王や魔王界、そして魔物たちに囚われ過ぎているからそれが見えなくなっているのでしょうよ」
それはかつてのティーバがそうだった
「あたしはただティーバに見せてあげたかっただけなのに、この世界はまだまだ可能性が溢れかえっていることを、何が起こるかわからないからワクワクして生きていられることを」
この時魔王テチカは一瞬魔王ミューヤとマーリアが重なって見えた
何が起こるかわからないからこそ備えて対処しなければならないのだ
魔王テチカは常にそうしてあらゆる可能性を想定して魔物たちを守ろうと生きて来た
魔王界が窮地に至れば、知恵を絞って救ってきた
「きさまもマーリアと同じことを言うのだな」
「マーリアって誰よ」
「貴様が知らない人間の」
そこまで言いかけて止めた
「最早人間とは呼べぬかもしれぬが、貴様の言う希望を私に見せることは可能だろうか」
少女の姿の魔王テチカは、出会った頃のティーバそっくりで同じ言葉を投げかけて来た
「ねぇミューヤあなたが見えている希望に満ちた世界を私も見ることが出来るかしら」
その瞬間からミューヤはティーバに自分が見えている希望の世界を見せてあげたくて
もしその可能性を彼女が感じることができるなら
スッカリこの世界に失望している彼女に笑顔を浮かべることが出来るかもしれない
ミューヤはただティーバが心から笑っている顔が見たかったのだろうか
「それをあなたに見せたからと言って、それがどうだというの」
「貴様が言うティーバはどうやら思考まで私に近いと知った、もし私に貴様がそれを見せることが出来たなら、それは貴様がティーバに見せたことと同義になるのではないか」
「あなたはティーバではないわ」
「それを言うなら、貴様が私に決闘を申し込む理由は無くなるぞ、私とティーバが何の関係もない存在であることを貴様が認識しているのであれば、私に対する敵意も失せよう、それが出来ない程私とティーバが似ているのであれば、私に貴様が見えている世界を見せよ」
「あなたは見てみたいの」
魔王テチカはゆっくりと頷いた
「ティーバとやらと会ってみたかった、この世界で唯一共感できる相手だったかもしれない」
はらりと魔王テチカの頬を伝い落ちた
共感することなど興味すらなかったが
魔王ミューヤを介して自分とそっくりな存在がいたことを知れば
今まで感じたことのない感覚に襲われる
万が一そんな存在と出会えたなら心に氷が覆われるような生き方はしなかったかも知れない
「考えてもみなかったわ」
もしティーバが生きていて魔王に成っていれば
魔王テチカと魔王ティーバに見せてあげられたかもしれない
この両者が見ることのできないこの世界の違う側面を
「仕方がないわね、見せてあげるわよあなたに、そうすれば」
そこまで言いかけて止めた
恐らくその続きは
そうすれば魔王テチカと共にティーバもそれを感じることが出来るそう思えるだろう
「そのティーバとやらのことを聞かせよ」
魔王ミューヤは魔王テチカにティーバのことを話ながら不思議な気持ちになった
出会えなかったティーバの魂が魔王ミューヤを介して魔王テチカと出会わせている
また聞けば聞くほど魔王テチカはティーバの考え方に共感する
これは彼女が生まれて初めてのことだった
もうすっかり敵意も殺意も無くした魔王ミューヤはまるで親友に語り掛けるように
魔王テチカにティーバのことを話した
今や魔王界の司令塔となっている魔王テチカは動けない
魔王テチカの所在が不明慮になれば魔王界は荒れるだろうから
その立場が返って魔王ミューヤとの長きにわたる確執を解かして行く時間を作ったようだ
つづく
関連記事 12魔王ラフ画
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あとがき
魔王ミューヤを見ていると少しばかり赤面を禁じ得ません(=◇=;)
先ほどまで殺意剥きだして戦いを挑んでいたかと思うと
スッカリ気を許して長年の友人のように話している姿が目に浮かんで
まるで自分を見ているような感覚になりますヽ(;´ω`)ノ
しかし、これでは魔王ミューヤは魔王界の戦に参戦できず機能しなくなりますよねΣ(@@;)
シーランはますます不利な立場に追い込まれることになるΣ( ̄ロ ̄lll)
はてさてどうしたものかᕙ(⇀‸↼‶)ᕗ
本来なら魔王ミューヤと魔王テチカの熾烈な戦いが展開する予定でした
実際書いてみるとこの有様ですちーん
戦術や戦略を考えるのは好きなのでいくつもシミュレーションしましたが
どうしてもシーランはマーリアには勝てないヽ(;´ω`)ノ
更にシーランは自分が不利になる状況へ自ら進んで行くΣ(=°ω°=;ノ)ノ
私でも理解できていないシーランの何か考えがあってのことかもです(((゜д゜;)))
ここ暫くシーランとマーリアの戦いをシミュレーションで格闘していましたが
こうなれば、キャラに全て丸投げして書いてやろう(ノ´▽`)ノ ⌒(戦術)
まる☆のまるは丸投げのまるΣ\( ̄ー ̄;)作者としてそれで良いのか