台風の日に。

私はこの方の書くブログがずっと好き。
お会いしたことがないのだけど、
なぜかずーっと読ませてもらっている。

今日の彼女のブログはいつもと少し違った。
なかなか重ための内容。


「体の自由を奪えても、心の自由は誰にも奪うことはできない」

この言葉はよく聞いたことがあるけど
心の自由とは何か。


ひとつは
「愛するものを想うこと」

ふたつめは
「善であるか悪であるか」


-以上抜粋-



これは、ナチス・ドイツ時代の有名な
アウシュヴィッツ収容所で生き延びた人の話。

私も、この話に感銘を受けたことがある。

こんな惨い極限状態で生きることを諦めずに
生き延びた人たちがいる。


わたしには、ここまでの状況でもないのに
なぜ、この世を生きなくてはならないのだろう…
そんな風に思っていた時代がある。
比較する必要などなく、そう思ってしまうこと自体、
今となっては当たり前だなぁと思うし、
思春期ならではじゃないか、とも思う。


自分の周りの現象を悲観しようと思えば、
本来ならば問題ではないことまで悲観的に
見ることも出来るだろう。
逆に楽観的に捉えようと思えば
そう思うこともできる。


それを証明してくれているかのような手記。




今にも死にそうな体で強制労働を強いられている間、
心の中で愛する妻のことを思い出し、会話をする。
それだけで満たされた気持ちになる。

そして重要なのは
その相手が今一緒にいること
肉体が存在していること
生きていること
それらは全く関係がない、ということ。

生きているのか死んでいるのかはどうでもよくて
「ただ自分が愛している」
その気持ちを抱いているだけで十分だというのです。


愛する気持ちは誰にも奪うことはできない。

-以上抜粋-



心が震える。
なんて強い心だろう。

アウシュヴィッツで生き延びた人達は、
こうして自分の幸せを諦めなかった人達。
生き延びた人だけではなく、
道半ばで倒れた人は同志。

自分の置かれている状況の中で、
何が自分の幸せなのか…
自分を知るということはとても大事。

わたしも戦争モノは大嫌い。
ナチスの話ももちろん好きではない。
でも、知りたい…とは思う。
目を背けて見ないでいるのは違う気がする。


普段はこんなこと考えて生きてはいないけど。
台風の日に、由佳さんのブログから、
何だか書きたくなって書いてみた。