彼は夜勤だったみたいで、今日は1日、休んでたそうです。


LINEがきたのは、夕方でした。
起きたばかりだったみたい。

私は、ビデオ電話をしたいと言ってみた。

すると彼は、

「ビデオ電話が出来ない、壊れているから、新しく購入しなければならない」

といってきた。




私は、過去の嫌な記憶が蘇ってきて、
もしかしたら、なりすましかも・・
と思ってしまった。

一度、そう思ってしまったら、頭の中が
「騙されてるかも」という思いに支配されてしまった。



思い切っその不安を彼に言ってみた。
彼は怒らずに聞いてくれた。
彼は、隠し事が大嫌いなので、過去にあった事を話すように言ってきた。
私は本当にあったことを正直に話した。




私は過去に、マッチングサイトで出会った外国人とメールのやり取りをしていて、その外国人は、自分に身寄りがいないので、多額の退職金を私に受け取って欲しいと言ってきた。

受け取るためには、それ相応のお金が必要だったが、私にはそんな大金は無かったし、もしお金を振り込んで騙されたらと思ってしまい、彼にビデオ電話をするように言ったら断られた。ビデオ電話をしてくれないなら、お金は振り込まないと言ったら、ビデオ電話をしてきたが、メールをやり取りしていた顔と違っていた。
なりすましだった。



その事と、重なってしまって、彼の事を信じられなくなっていた。
過去に何十回と騙されてきたので、自分では仕方ないと思っていた。

このまま、12月に会うまで、騙され続けたらと思うと、早くはっきりさせたかったが、肝心のビデオ電話が使えなかったら、真実がわからない。
もうどうしていいかわからなかった。



でも、彼の事は好きだから、このまま真実もわからないままでは、終わりにさせたくない。



彼は私の過去の話を聞いて、しばらく返事がなかった。たぶん彼は彼なりに、色々考えているのだろう。彼は「あなたを信じさせるにはどうすればいいですか?」と言ってきた。
私は「ビデオ電話であなたが確認出来たら、信じます。」


私は彼を傷つけていると感じ、心苦しかった。
彼は「ビデオ電話はすぐには出来ないが、あなたが望むなら、私が毎日何をしているか、写真を撮って送ります。」と言ってきた。
そして、「私はゲームをプレイするには、あまりにも年を取っていて、パートナーを見つける事に真剣に取り組んでいる。」と言ってきた。


私は彼が嘘を言っているように思えなかった。なりすましではないように祈るしかないのか、なるようになるさという気持ちにまではならないけど、とにかく、自分の今の気持ちを優先させようと思った。
寝る時間になっても、スッキリ解決にはなっていないけど、彼も私とは別れたくないと言っているので、時の流れに身をまかせてみようと思う。