どうも、かつたるいです。


今回も、どーにかこーにか更新する事ができました。


また覗いて下さってありがとうございます!



ゴールデンウィークが終わっても春は、たけなわなの中、今、話題爛漫のメジャーリーグ、ドジャースの大谷翔平さん!

 


格好いいですね !実にカッコいい!



やることなすこと全部カッコいいと思います。


存在感が半端ないし、三振してもカッコいいってどうゆう事?


1100億円にも及ぶ契約金ならびに色々問題を抱えての公式戦への出場。



ものすごいプレッシャーだと思います。


それを乗り越えてのプレー。


私は凄いと思います。


だって、結果を出さなきゃならないし、それを実際やってみせているんですもんね!


そうとうなの圧力が彼に加えられている中、彼は全力で懸命に自分と向き合ってプレーしていると私は感じています。


どうか、いい仕事をして是非、悔いがないシーズンにし価値のある良い成績を残してほしいと思います。


私も、大谷さんを見習って全力で仕事に打ち込めたらいいなぁ。、、なんて勝手に思ってる次第です。


そんな勢いで早速このブログの本編に移らせて頂きたいと思います。


今回も、挿し絵をカラーにしてあります。



いつものように見て下さる方々の想像力と包容力をお借りしながら



では。




「第98話    姉さん女房の アシストの重さ」




おまえなんかに仕事などくれてやるものか~!とっとと、帰れ~~~!



何が森山精密製作所だ~~~!!笑わせるなぁ~~おとといきやがれ~~



おまえなんかに仕事はやれん!!無理だねお断りする~~~



若僧が、生意気に~~何様のつもりだ~~~

2度とくるな~~~



やめた方がいいと思うよ~~あんたには到底無理だ~~~うわぁははははは!!








    (うう~、うっ、ううう~~)




    「う、うわぁーー!!」





「ゆうすけくん!!ゆうすけくん!!どうしたの?!!!しっかりして!!ゆうすけくんってば!!ねぇゆうすけくん!!大丈夫?!!」





              「?、、はっ!!!」




裕助が息をつまらせながら目を覚ませています。



小百合さんが、うなされて寝ていた夫を気づかせたのでした。






小百合さんは、汗だくになり、もがいていた裕助の汗を脱ぐいながら



「どうしたの?!ゆうすけくん!汗びっしょり、ひどいうなされようだったよ、大丈夫?平気?なんともない?」



裕助は我にかえるように床から起きあがると



「ス、スミマセン、センパイ、、なんだか、悪い夢みちまって、、」



小百合さんは心配そうに夫を見詰めて



「悪い、、夢?」



「そう、、ひでぇ夢だったぁ。、、ああ最悪、、」



「どんな夢みたの?」




「どこ行っても誰も俺の会社の事を認めてくれないんすよ、、門前ばらいくらって、、夢でもイヤだなぁあんなの、、へこんじまいますよ。朝みる夢は正夢だって言うし、、、」






小百合さんは肩を落とす夫に飲み水を与えながら



「そう、そうだったの。それは考え込みすぎよ!気負いしすぎてるからきっとそんな夢みるんだわ。あんまり思いこまないで。」




「、、そう、、そうなんすけどね、、でも、、イヤっすね、、あんな夢、、、」





小百合さんは、そんな力を落とす夫の様子を伺うと




「今日、一緒に営業まわる予定だったけど大丈夫?、、やっぱりアタシ1人で行きましょうか」








裕助は水を一気に飲み干し気を取り直したかのように表情を凛々しくさせると



「い、いえ、大丈夫っすセンパイ!センパイがせっかく取ってきてくれた仕事の打ち合わせっすもん!!俺が行かなきゃ話しになりません!大丈夫です。俺、行きますよ!」



小百合さんは黙って夫を見詰めていました。



裕助は今まで務めていた会社を辞め、自分の会社を設立させました。




              社名、 (株)森山精密製作所




税務署に個人事業の立ち上げを申請し法人事業主となったのです。

 


いわゆる" 脱サラ "というやつです




資本金500万円



これは小百合さんが、裕助がいままで働いたお金を、コツコツと大切に貯蓄していたお金です。



そのお金と、代々伝わる森山家の信用を基に銀行からの融資を受け開業にこぎつけました。


これら全て裕助は、小百合さんの補助を受けながら手続きを行ったのです。



事前に中古の工作機械や工具、精密測定機、それと、それらを搬入できる物件を破格値で落札し購入した上で仕事の段取りは、とりあえず整えていたのです。



小百合さんは夫の会社の為に、結婚前に勤務していた鉄鋼会社社長に頼み、仕事先の依頼をしていました。



その後、その社長のはからいで、相手方との面談が出来るまでに至っていたのです。



小百合さんが夫が飲みほしたコップを台所に下げている姿がみえます。



すると、居合わせた姑が



「ねぇ小百合ちゃん。、、裕の様子、どう?、、あの子、なれてないからねぇ、営業なんか。小百合ちゃんばかりに大変な思いさせて申し訳ないわ、、ホントにごめんなさい。親として本当に申し訳なく思うわ。、、事業なんてやって行けるのかしらあの子ったら、、」



小百合さんはコップを洗いながら



「とんでもありません。あの人頑張ってます。でもウチの人、、確かに、、そうかも知れません、人前に立つ事、ひどく嫌がる人だから。自分では行くって言ってますけど、、、上手くやってくれればいいんですけど」






姑は、ひとつため息をつくと



「あの子ったら昔からそうなのよね。ぶきっちょで人とせっするのひどく嫌がる子だからね。めんどくさがりっていうか、、小百合ちゃんと一緒になってから心開いてかなり良くはなったけど、、、あの性格でよく前の会社で管理職やってこれてたわ。仕事はできても肝心の人間関係がねぇ、、かなり我慢してたんでしょうよ。きっと。だから小百合ちゃんがいなかったら今回の会社の立ち上げなんて、到底無理な話しだったと思うわ」




「いいえアタシは、何もしてませんよお義母様。ただ、アタシはあの人のアシストをしてるだけで、、」




「もう!小百合ちゃんったら!そのアシストが一番大切なのよ。本当に有りがたく思うわ。裕にはできっこない事だもの。大変だけどこれからも宜しくお願いするわね。小百合ちゃん!」




「アタシこそ、家事そっちのけで、やらせてもらって。申し訳ありません。ある程度、仕事が取れれば一段落すると思うんですけど。肝心なお仕事が取れない事には、アタシも落ち着かなくって」



「家事の事なんてどうだっていいのよ!気にすることないからね。私と佳世ちゃんがいるんだから、心配しないで。小百合ちゃんには申し訳ないけど、裕のサポート、お願いするわ。頼むわね!」



「はい、お義母様。ありがとうございます。アタシ、、やらせて頂きます。」




小百合さんの "こね" で取って来た今回の面談への流れは、こんな感じでした。


 


「そうか!君の旦那さんが、製造会社の設立をねぇ!それは素晴らしい事じゃないか!よく決心したねぇ!そうかそうかうんうん、それは是非成功させてあげたいね!相河君(小百合さんの旧姓)には、我社の為によくがんばってもらったからね、私で良ければ力になるよ。う~ん、、そうだ!そう言えば私の知り合いに飛行機関連の部品を製造している人物がいる。たしか航空自衛隊の航空機の部品だと言ってたかな、詳しいところはよく分からんが主にエンジンの精密な部品を製造してるらしい。いわば公務となる話しになると思うからどうなるかわからんが、一度話しをしてみよう。上手くいけば君の旦那さんにいい仕事が手に入るかもしれない。君がいい腕だという旦那さんの力量次第だとも思うがね!」




「あ、ありがとうございます、○○社長!申し訳ございません。宜しくお願い致します!!」



「いやいや、他ならぬ君の頼みだ。及ばずながら力になるよ。しかし君も大変だねぇ、旦那さんの為にかけずり回って!応援させてもらうよ!頑張ってな!!」



まぁ、ざっとこんな具合でした。



そもそもこんな、やり取りができるのも、小百合さんは裕助との結婚退職後も自分が務めていた○○社長へ在職中お世話になった感謝の気持ちを忘れず、その縁を大切にし、毎年、お歳暮やお年賀を欠かさず送り続けていたからなのです。



今日はその○○社長が紹介してくれた人物との話しあいをする日なのです。



さすがに製造に関する詳しい内容は小百合さんには難しい話しなので、会社代表裕助との直接の面談が必要となります。



裕助が正装し準備を整えている姿が見えます。



小百合さんは夫のネクタイを直しながら




「がんばってね、ゆうすけくん!そんなに硬くならずに、大丈夫。アタシがついてますから」




裕助は妻の励ましを受け、再度、気を引き締めました。



相手方の会社は、神奈川県横浜市にあります。




舅、義父の高級車を借りた小百合さんと裕助は、いざ御社へと向かい相手方と挨拶を交わし合っている姿が見えます。



裕助の会社設立までの経緯を説明した後、早速、仕事の話しが始まると、それまで硬くなっていた裕助の様子が一変しました。



仕事の説明を受ける裕助の表情が凛々しく引き締まり、てきぱきと応答して目を輝かせているのです。



横で話しを聞く小百合さんには仕事の専門用語が多くお互い何を言い合っているのか内容がつかめず何がなんだか、さっぱり分かりません。



相手の会社社長は図面を裕助に見せながら



「繰り返しになりますが私達は防衛省から直接の委託を受けて運営している会社であります。この度のこの新規部品は、かなりのしろ物で弊社でも加工が困難をようしている部位がいくつかにも及んでいる難品なんです。ニッケル基耐熱合金が素材で、この、燃料を通過させる1000/1単位の5つの溝の加工に手間取っており、更にこの形状。その上この部位への溶接加工。ごらんの通り非常に複雑かつ精密さをようする形状となっていて面粗度も3山指定となっています故、かなりの技術が必要とされます。弊社で製造依頼は受けたものの、どうするか頭を悩ませ検討続きだった次第で、、」






裕助はそれを見て   そく、"俺ならできる!"と確信しました。



その確信に至る根拠となる加工方法の概要を詳しく御社へ説明した上で裕助は、はっきりと




「まず、試作品を製造させて頂けませんか。それを綿密に検査して頂いた上、それでよろしければお引き受け致したく存じます」







「なるほど、よくわかりました。そうしましたら是非お願いしてみましょうか。製作を試みて頂けると我社では助かります。ではまずは試作品の製作という事でご契約いただけたらというお話しに致しましょう。しかしながらこの仕事は防衛省から直接の依頼であり、このような流れでの製作依頼は本来致しておりません故、くれぐれも極秘、という事は常、念頭に。そして森山様の技術が試される機会とも存じます」



「承知いたしました。」



各書類にサインし、捺印をしています。



今朝見た悪夢もなんのその



なんと仮契約が成立しました。




これは、とにもかくにも小百合さんのお陰と同時に○○社長からの強い推薦があったればこその実現だったのです。



小百合さんは自分の事の様に大喜びしています。








「ゆうすけくんスゴーい!!凄いお仕事頂けたじゃなーい!!どうしよう!!やだ、こんなに簡単にお仕事頂けるなんて思わなかった、ホントスゴーい!!!良かったね、ゆうすけくん!!!」




帰りの車の中で大はしゃぎする小百合さんが見えます。



裕助は以外に冷静で



「喜ぶのはまだ早いすよ、やってみなければ分かりませんセンパイ。何せ、かなりやっかいなしろ物ですから。口ではデカイ事言ったけどイメージ通りいくかどうか、、とりあえずトライしてみますよ。でもこれもみな、きっかけをつくってくれたセンパイのお陰っす。ありがとうございます。」



「ううん!アタシなんてどうでもいいのよ!それより、頑張ってね!ゆうすけくん!!」



裕助の最初の本格的な仕事が始まりました。



裕助の製造会社は自宅から10キロ程離れたた箱根山の中腹にあり、小百合さんは毎日裕助の面倒をみにやってきています。






食事を用意したり、工場の掃除をするのです。



精密な仕事を行うだけに、現場のクリーン化は欠かせない仕事だったのです。



 環境温度も一定に保たれ、それを維持しなければなりませんでした。

 


温度や湿度によって精度に影響を及ぼすからです。



製品を加工する際の専用の治具の製作からはじまり、独自のプログラミングがされた三次元工作機械での加工、及び溶接によって製造される製品は、精密測定機にかけられ何度か緻密な検査が裕助の手によって施されています。









納得していない裕助の姿が見えます。



特殊な溶接加工が加わるこの製品は溶接を施すと部品自体に歪みが生じ、ねらい寸法通りの製品が出来上がらないのです。



徹夜に及ぶ事もありました。



小百合さんは悩む夫のそばから離れず、ずっと見守り続けていました。






裕助は寄り添う妻に



「センパイ、もういいから寝て下さい。身体まいっちゃいますよ。俺の事は気にせず早く休んで下さい。」



小百合さんは



「でも、出来上がるまではアタシだって落ち着かないよ、ゆうすけくん1人で頑張ってるんだもん!アタシだって頑張る!」



裕助は、眼鏡を外すと



「じゃこうしましょう。今日はもう止めます。休みますんで、センパイも一緒に休みましょう。、、それなら、いいでしょ?」






「そ、そう?、、う、うん。わかった。じゃそうする」



裕助の会社2階には仮眠室があり、そこで2人寄り添って寝る事にしました。



午前3時を過ぎていました。



裕助は妻が寝静まったのを確認すると、再び製造室で仕事を始めています。



後、もう少しだったのです。



裕助が手掛けているのは。5年後に導入される予定である航空自衛隊主力戦闘機の燃料制御装置に関連する重要部品の一部でした。



「俺の作った、こいつ(部品)で、機を操るパイロットの命がかかってくる。確実な物でないと大変なことになっちまう、、」




試行錯誤をくりかえした上で、ある種のひらめきを突然得た裕助は、いっきに造りあげ、完成に至っています。




朝の9時を回っていました。




「OK!よし!これならいける!!」




目を覚ませた小百合さんにそれを報告している裕助です。



製造期間、約1ヶ月



そのほとんどが失敗続きでしたが裕助の手により造りあげた最初の仕事です。



その足で、裕助は製品を依頼主御社に持参しました。



そして



結果は見事、合格でありました。


 

依頼主御社は、その製品を目の前にしながら



「いや森山さん、実に素晴らしいみごとな品です。ありがとうごさいました!よくこの部位の溶接加工を成功させましたね!5つの溝も精密かつ正確に貫通、位置づけられていて、いや、大した腕です。ある種の芸術ですな!これなら他の部品もお頼みできそうです。弊社から森山精密様を推進させて頂きこれからも是非お願いしたく存じますよ」



「ありがとうございます。光栄に存じます」



「おそらくこの部位の信頼性が確実に取れれば、一定量の量産となる可能性がありますが、その当たりの対応は如何なものでしょう、可能ですか?」



「出来る限りやらせて頂きます。これからも是非、宜しくお願い申し上げます」



いわば、今回のこの製品は国への献上品ともいえる品物でありました。


裕助が手掛けた製品の試作製造単品価格1300万円



それ程、価値のあるモノなのでした。



小百合さんは、その取引価格を聞いて驚きを隠せません



(う、うそ、、そ、そんなにするの!?、、やだ、こまる!ゆうすけくんの仕事って、そんなに凄いんだ、、)



その取引を続けた場合の売り上げ高を想定すると小百合さんは目がまわりそうになりました。



とても管理しきれない程の売り上げ高となってしまう、嬉しい悲鳴だったのです。


銀行からの融資もあっという間に返済できるかもしれませんでした。


小百合さんは、この喜びをすぐさま知らせようと紹介してもらった恩人○○社長への、お礼の手紙を送っています。



「謹呈


この度は○○○社様へのご紹介を授かり誠にありがとうごさいました。

おかげ様をもちまして無事、夫へのお仕事をいただく事ができ○○○社様とのご縁を頂戴するまでに至りました。心からのお礼を申し上げます。

これもみな○○社長様のおはからいと夫婦共々深く感謝している最中でございます。

本当にありがとうございました。   、、、  


                                                              かしこ」



この早急の心遣い、気持ちが大切なのです。



小百合さんは、きちんとそれを心得ていました。


すると○○社長から小百合さんへ早速の電話が入っています。



「いや~良かったね、相河君!力になれて私も嬉しいよ!本当良かった。さすが君が見込んだ旦那さんだけの事はあるね。良かった良かった!○○○社長もいい職人を紹介してもらったと喜んでおった!私も鼻が高いよ!これからも夫婦二人三脚で是非頑張ってくれたまえよ!!わが社でも頼みたい程だね、」



「本当でございますか?!○○社長!ありがとうございます!!」




裕助はそのようなやり取り等は一切気にせず、金の計算等もそっちのけでひたすら夢中で製品を製作していました。



そんな夫の姿を影で見守る小百合さんは立場を忘れ何故か、こう思っています。




(ゆうすけくんのお仕事する姿、、チョーカッコいい!!素敵だわ、、)




、、おいおい、なんでそうなるかなぁ




仕事取って来たのは、あんただからね



わかってんのかな



小百合さんがやってる事ってほとんど社長を補佐する専務取り締まり役みたいなモノだと思うんですけど


いやはや、彼女はまったくそれに気がついていない様です。




森山家の夕食時、裕助の父は嫁、小百合さんが後片付けの為、台所へ下がったのを見計らうと

あっけらかんと飯をくらう息子、裕助に目を移して



「おい、裕助。言っておくが、おまえ、今の仕事、誰のおかげで、やらせてもらってるか、わかってんだろうな、ひとりでやってるなんていい気には絶対なるなよ」






いきなり説教を受けた裕助は、箸を止める事なく



「いい気になんてなってねぇよ、、造ってんの俺だけど、やらせてくれたのセンパイだからね。それくらい分かってるよ」



父は酒のたしなみをとめると



「随分軽く、言う事は言ってるが。、、おまえ本当に分かってんのか?仕事はどんな仕事でも人と人との人脈が命だ。それを絶対疎かにするなよ。いいな!」





裕助は、プライドがあるのか



「分かってるけど、物、造れなきゃ話しにならねぇでしょ?でもそれはセンパイのサポートが

あっての話しだよ。それくらいの事、俺は承知してるつもりだよ」



父は飲みかけた酒を再び口にしながら



「、、ならいいが、、今のその気持ち、絶対わすれんな。感謝しながら仕事しろよ。おまえ1人の仕事や会社じゃねぇんだからな」



裕助は、父に釘をさされ正直、イラっとしています。



裕助は、妻のおかげだと充分承知していました。



ですが、、そこへ父の指図がわざわざ入って来たので少々機嫌を損ねています。



母は何もいいません。



夫が言った事に間違いがなかったからです。 




本当の意味で、裕助も今ひとつ会社での小百合さんの立ち位置に気がついていないようです。




すると小百合さんが満面の笑顔で食卓へと戻ってきました。



「デザートに玉子プリン作っておきましたので、皆さんで、どうぞ召し上がってみて下さい!香ばしくて美味しいと思いますよ!!」



張り積めていた空気が、一気に和らいでいます



舅がプリンを口にしながら言いました。



「うまい、うまいねぇ!さすが小百合君だ!食感 "が実に程良いねぇ!適度な口当たりがあって、それに、この甘さ加減が絶妙だよ!!旨いうまい!!!」



小百合さんが、照れくさそうに微笑んでいる姿が見えます。



森山家の両親は、小百合さんに深く感謝するのでした。



(小百合くん、息子の為にありがとう!)



(小百合ちゃん、ホントありがとうね!)



裕助だけは、あっけらかんと



「センパイの甘さはいっつも丁度いい加減だね!うまいなぁ~!!」




そう



小百合さんは、いっつも夫に甘いのです。



彼女から、こぼれる笑顔はいつまでも続いていました。




笑顔が続いていくという事は、それは幸せが続いている証なのでした。



そしてその小百合さんは今日も笑顔です。




「さぁゆうすけくん今日もお仕事、頑張って行きましょうー!!まずはラジオ体操からね!!!身体をほぐす事はとても大事だからね!」







裕助はこの" 甘い "笑顔に支えられ、" 豊か "に仕事と向き合っていました。     

   


誰にでも得て不得手という事はあります。



裕助よりも五つ年上の小百合さんは知らず知らずの内に夫の職業管理、つまり、食感ならぬ" 職管 "までもを、うまい具合に行っている姉さん女房であり、ほぼ専務として会社の業績に貢献していました。   、、    とさ。 




やれやれ、裕助、小百合さんにちゃんとお給料払って下さいね、、




おしまい。




最後まで見て下さってありがとうございます。


毎回申し上げますが、これは作り話しですので、余り細かい事に拘らず見て頂けましたら幸いであります。



裕助は本当に幸せ者ですよ。



だって仕事だけに打ち込めるんですもん。



こんなに幸せな事ないと思いますよホント。



私自身も年上の妻に何度助けられたか分かりません。



夫婦喧嘩は耐えませんけど、、



心では、(ありがとう)っていつも言ってるつもりですが、、伝わってるかなぁ?



今日もまた夫婦喧嘩かな?、、(@_@)(笑)



私の経験上、妻がエライ方が夫婦中はうまくいくと思ってますので、余り妻には逆らわない様にしてます。



「はい、はい、」と従ってた方がいいかな?(笑)




まだまだ続きますので次回も気が向いたら覗いてやって下さい。




それでは、また👋👋