2024年2月11日のメッセージ

『守銭奴:欲しいものは金銭なのか?』



「守銭奴」の作者は、モリエール。

強欲な主人公アルバゴンが信頼するのは“お金”だけ。

金のために、子どもたちを結婚させようと画策するも、うまく運ばない。

庭に隠しておいた金を召し使いに発見されて大騒ぎする。

など、お金に固執する滑稽な姿が描かれます。


子どもたちは、それぞれに想い人と結ばれ、結婚費用も結婚相手の父親が負担することになるという、都合の良い大団円で幕になる。


結局、彼は、欲しいものを手に入れたのだろうか?

“損をしたくない”と思い巡らし、お金を死守しているものの“愛情”は得られない。

常に“不安”がつきまとうから、人を信じることができない。

彼にとっては、”お金が減る”ことが最大の“不幸”なのだ


舞台の上の彼の言動は滑稽に見える。

果たして。自分も同じことを考えていたりしないだろうか…

「お金」にくっつけているイメージを今一度見てみよう。