井上真央主演映画 杉田真一監督

 

読売新聞記事を読みました。

母のことを嫌う気持ちを自分の中で認められず、わだかまりを抱えたまま接し続ける長女・夕子を演じています。

その複雑な感情を井上がきめ細かに表現した。

井上は演じるにあたり

彼女が抱えている心情をゆっくり解き明かしていくしかなかったと振り返ります。

 

母親を石田えりさんが演じています。

女手一つで弟妹、三人を育てました。

 

予告編を映画館で観て石田えりさんと井上真央さんのキャスティングに目を奪われ

映像にどんよりした空気を感じ興味を持つものでした。

鑑賞し、何故彼女がそこまで母親を嫌うのか私にはわかりませんでした。

 

新聞記事から井上真央さんのインタビュー引用させてもらいますが

これまで出演した中でも一番(母娘の)関係性が分からりにくかった。夕子は嫌いという気持ちを内に込めそう思う自分がいけないんだと考えてしまう。

最初に渡された脚本の時点でセリフや感情を表現する場面が少なかった。撮影が進むうち杉田監督はさらに削る。

(ト書きには)こう書いてあるけど、やらなくていい。そういう気持ちでいてくれればと言われた。

その分、細かいしぐさ、体の動きに夕子の気持ちを反映させる。

 

石田さん演じる母親は、娘を苦しめる毒親ではなく社交的で世間話好き、外から見ればいいお母さん。それなのに娘には遠い存在。

感情移入できなかったことも多分にありますが、もう一回観ればもう少し彼女の心情に寄り添うことができるのだろうか。