2019年5月20日 月曜日
あつみ温泉をあとにし、まず最初に目指したのは、鶴岡市内にある庄内観光物産館ふるさと本舗。
到着は9時45分ごろ。
ここに立ち寄った理由は、ただ1つ・・・庄内周遊記念 手ぬぐいスタンプ帳↓をゲットするため!
庄内地方についていろいろ調べているときに、この手ぬぐいスタンプ帳のことを知りました。
せっかく巡るなら~と思い、集めてみようと・・・。
ところが、点在するスタンプ設置場所すべてにこの手ぬぐいがあると思い込み、
前日鶴岡駅に到着したときも、手ぬぐい販売所の1つとなっている鶴岡市観光案内所をスルー。
道の駅あつみ「しゃりん」で、手ぬぐいスタンプ帳の販売所は4ヶ所しかないことを知り入手できず。
結局、道の駅あつみ「しゃりん」とあつみ温泉のスタンプ(どちらも同じ絵柄だけど)を押すことが
できませんでした。
でもまぁ、これから巡るところだけでも、スタンプしていこうと思い、この日最初に訪れたわけです。
こちらが、その手ぬぐいスタンプ帳↓
片側が軽く縫い付けられた冊子状になっていて、観光地ごとにスタンプが押せるようになっています。
(しかし、これ↑が最終的に大失敗のもととなる)
こちらが、手ぬぐいスタンプ帳と一緒に入っていた案内↓
それには、スタンプ設置場所の地図もあります。
そしてこちらが、この庄内観光物産館ふるさと本舗でいただいたスタンプ一覧↓
もちろん、ここが一番最初のスタンプとなりました。
・・・思いのほか、スタンプのインクが薄くて、少々がっかり・・・
これで、巡る準備は整った!とばかりに出羽三山神社の羽黒山随神門を目指し出発しました。
庄内観光物産館ふるさと本舗から羽黒山随神門までのルート↓
距離は約16㎞、右手に月山を見ながら、車を走らせます。
しばらくすると、前方に大きな朱色の鳥居が見えてきました。
高さが22.5mもある大きな鳥居で、羽黒山大鳥居と呼ばれています。
大鳥居の下をくぐって、しばらく進んでいくと出羽三山神社 随神門前へと到着。
そばの専用駐車場に車を停めて、早速お参りいたします。
しかしこの随神門からスギ並木の参道を歩いて本堂へ向かうとなると、約2kmとのこと。
こちらが出羽三山案内図↓
ちょっと見ただけでも、私には無理っぽいことがわかったので、ここからは五重塔まで歩くことにしました。
石造りの鳥居のそばに羽黒山授与所があり、そこで五重塔の御朱印がいただけるとのことだったので、
参拝前に御朱印帳を預けて歩き始めます。
羽黒山五重塔とは・・・
高さ29.9m、三間五層素木造り、屋根は柿葺きの建物で昭和41年(1966年)国宝に指定されました。
五重塔の建立は、931~38年に平将門と伝えられていますが、
現在の塔は建築様式から鎌倉・室町時代と考えられています。
明治時代までは、羽黒山の本地仏である聖観音菩薩を中心に妙見菩薩と軍茶利明王を両脇に安置していたそうですが、
維新後は大国主命が祀られているとのことでした。
こちらが、羽黒山随神門↓
明治時代までは、二王門と呼ばれ、二王尊が祀られていました。
1695年由利郡矢島領主生駒讃岐守が家運繁栄と極楽往生を祈り、寄進したものだそうです。
門に祀られている随神は、櫛石窓神(くしいわまどのかみ)と豊石窓神(とよいわまどのかみ)です。
この門の手前には『天拝石』↓と呼ばれる石が祀られていました。
この奇石を通し天を祭ったものだそうで、その昔、修験者の行法を行った場所の石と考えられています。
この『天拝石』の右奥には、出羽三山神社の末社の天地金神社が鎮座しています。
天地金神社とは・・・
1397年に法性院尊量によって創建、そのあと南北朝の兵乱によって大破しましたが、
1779年に羽黒山大先達寺の智憲院宥然が比叡山延暦寺の横川元三大師堂から元三大師画像を賜ったことから
「元三大師像」を本尊として祀り大師堂と称していました。
昭和39年(1964年)には須佐之男命の分霊を勧請し神式となり、出羽三山神社の末社・天地金神社となりました。
随神門をくぐると、五重塔に向かってまずは、下り坂の石段が続きます。
参道の両側に立ち並ぶスギの木は、右側284本、左側301本、総数585本もあるそうで、
どのスギの木も、樹齢は300年から500年を超えているとのことでした。
石段を下っていくと・・・
小さな御社が鎮座しているのが見えてきました。
石段を下りてすぐ右に鎮座しているのは、磐裂神社(いわさくじんじゃ)=祭神 磐裂神
左側には、根裂神社(ねさくじんじゃ)=祭神 根裂神
石段の正面に鎮座しているのは、五十猛神社(いたけるじんじゃ)=祭神 五十猛神
参道は右に折れ、石畳が続きます。
五十猛神社のお隣には、大年神社(おおとしじんじゃ)=祭神 大年神
大年神社の向かいには、天神社(てんじんじゃ)=祭神 少彦名神
天神社のお隣は、豊玉姫神社(とよたまひめじんじゃ)=祭神 豊玉姫神
そして参道脇から続く小道を上ったところには、白山遥拝所があり白山神社が鎮座しているようでした。
朱色の欄干が一際目を引く神橋↓
神橋の下を流ているのは、祓川・・・青モミジが美しいです。
橋を渡った先にも御社が鎮座しているのが見えました。
神橋の脇に鎮座しているのは、下居社(おりいしゃ)
祭神 伊邪那岐命・伊邪那美命・天照皇大神・天八降神・句々延馳神・彦火々出見尊・水波女神
下居社の向かい側には、鎮座する御社へお参りするため再び祓川を渡ります。
向かって右側に鎮座しているのは、祓川神社(はらいがわじんじゃ)
祭神 瀬織津比咩神・速開津比咩神・気吹戸主神・速佐須良比咩神
左側に鎮座しているのは、岩戸分神社(いわとわけじんじゃ)=祭神 天手力雄命
また小さな不動明王像も安置されていました。
そして後方の山肌を流れているのが、須賀の滝と呼ばれています。
この滝は、1654年月山山麓の水呑沢より約8㎞の間を引水し、つくられた人工滝です。
流れ落ちる滝の水が祓川へと流れているこの場所で、昔、三山詣を行う時に身を清めたのだそうです。
祓川で身を清めることはできませんが、お参り後、参道へと戻ります。
さらに奥へと歩いて行くと・・・
前方に幹に注連縄のある大きなスギの木が・・・
このスギの木は、国天然記念物の爺スギです。
樹齢推定1000年以上、根周り10.5m幹囲8.25mもある羽黒山で最大最古の巨木だそうです。
近くには婆スギもあったそうですが、明治35年(1902)の暴風によって倒れてしまったそうです。
角度を変えると、奥に目指している五重塔がチラッと見えました。あともう少し!
爺スギの手前で、参道は右へと折れ、もう少し歩くと左側に五重塔が・・・!
五重塔へと続く参道は、丸っこい石が並べられていたので、やや歩きづらい気がしました。
近づくにつれ、五重塔の迫力が伝わってきました。
もう少し近づいて、五重塔の正面から・・・
私が訪れた時、三神合祭殿再建200年記念事業として五重塔の内部を拝観できるとのことだったので
拝観させてもらうことにしました。
④ 出羽三山神社 その2 五重塔内部拝観 につづく