2023年3月2日 倒れて2日目(入院1日目)

 

この記事は、まるこ(妻)がアパートの部屋を見てまる(夫)が搬送されるまでどんな状況だったのかを考えながら片付けをした時のことが書いてあります。

 

状況をできるだけ細かく書いていますので、苦手な方やストレスを感じる方は閲覧をご遠慮ください。

 

 

 

 

《am6:00頃》
am4:00頃からは泣き疲れたのか寝ていたようで気づいたらam6:00になっていました。
それからまた泣いたりぼーっと色々考えたりを繰り返していましたが、アパートの状況をふと思い出し片づけないとな〜と思いました。
 
 
《am10:30頃》
妊娠7ヶ月の妊婦の私一人では重いものも持てず片付けられないので母とアパートに行きました。
 
アパートに着き、部屋に入ると…
昨日の発見時の状況がフラッシュバックします。
そして、フラッシュバックするとともに夢じゃなかった…と思いました。
 
でも、片付けないとと思い、この瞬間に泣くことはありませんでした。
 
まずは、まるが搬送されるまで寝ていた布団。
これは処分するしか無いほどに失禁の跡がすごく袋に入れて粗大ゴミで処分することにしました。
こんなになるまで耐えてくれてたんだと何時間ここで耐え続けてくれたんだろうと思いました。
 
次にリビングとキッチンを分ける引き戸タイプの仕切りがレールからズレている事に気づきました。床と天井にレールがありそこに3枚の戸を1箇所に寄せていたのにその3枚の戸の全てがレールからズレていました。戸は1枚でもかなり重くレールから外すのは大変なのにそこが3枚ともズレているなんて・・・このままにして倒れたら大変な事になるから直そう・・・と思って戸の近くに行くとカーペットの端が湿っていることに気づきました。ここでも失禁しており、カーペットをめくるとすごい量のおしっこがありました。近くにあった食器棚の下にも入り込んでいました。
 
カーペットは敷布団同様、粗大ゴミで出す事にして、食器棚は中身を出しておしっこを拭き取り消毒をかけ、新聞紙の上に起きました。
 
一番荒れていたところの片付けが終わり母は床拭きシートを買いに行きました。
 
私は、何か他に状況がわかることはないかとまるの部屋に入ってみました。部屋を開けるとドアの方までキャスター付きの椅子が来ており、メガネも床に落ちていました。でも、それ以外には変わったところはありませんでした。
 
次に私の部屋に行くと昨日荷物をまとめた時は気づかなかったですが、まるの部屋とは違いベッドのシーツはぐしゃぐしゃにされ、物は散乱し、下駄箱に入らない靴を入れていた簡易靴箱は90度向きを変えられており、空気清浄機も押されて場所が動いていました。
 
もしかすると具合が悪くなり、私のベッドに横になったがもっと具合が悪くなってきてフラフラでいろんなところにぶつかりながら部屋から出ていたのかなというような状態でした。
 
私の部屋も軽く片して終わった頃、買い物に行っていた母がついでにコンビニで昼ごはんに肉まんを買ってきてくれました。おそらく母は私が肉まんなら食べれると思って買ってきてくれたんですが、私は「食欲なんてないからいらない」と言いました。でも、母は『お腹の赤ちゃんのために食べなさい。』と。
私も、確かにお腹の赤ちゃんのためには食べないといけないと思い肉まんを食べることにしました。
 
食べていると、「まるは何も食べられない状態なのに私は食べてる…」「私だけ食べてていいのかな…」「あんなに食べることが好きだったまるはこれから先好きなものを食べることもできなくなってしまうのかな…」「一緒に美味しいもの食べたりできないのかな」と考えてしまい号泣。
 
肉まんひとつ食べ切るのがこんなに辛いなんて、こんなに涙が出るなんてと思いました。
 
やっとの思いで食べ切り、残りの片付けを終わらせ、自分の荷物をまとめました。
 
アパートにいると何をするにも泣けてきてしまい、泣くことしかできず生活なんてできないと思ったのと、7ヶ月の妊婦ということもあり、しばらく実家に泊まることにしました。近くに実家があって、両親にも周りにも恵まれて本当によかったです。
 
 
まるの入院中に必要なものをまとめ、冷蔵庫以外のコンセントを抜き、戸締まりを確認し、アパートを後にしました。
 
 
郵便受けに、まる宛ての宅急便の不在票が入っていたので帰りに宅急便を取りに行きました。
 
荷物はWBCの大谷翔平のユニフォームでした。3月11日にまると私の父はWBCを見に行くはずでした。私の父は大谷翔平のユニフォームがどうしても欲しくまるにネットの争奪戦で勝ち取って欲しいと頼んでいて、まるもその期待に応えるかのように争奪戦に勝ち、注文してくれていました。ちなみにまるは人生初のWBC現地観戦。野球が大好きであんなに楽しみにしていたのに行けないのかと思うと、また悲しくなりました。
 
実家に着き、ユニフォームを父に渡しました。買えた時はあんなに喜んでいた父も流石に静かに受け取り、なんとも悲しく寂しい状況でした。父に「WBCはチケットがもったいないし、せっかく取れたんだから行って来なよ」と勧めました。父は渋っていました。なので「行かなくてもまるが良くなるわけでもないし、きっとまるも行って来てください!って思ってるよ。」というと渋々行くことにしていました。
 
 
《pm12:00頃》
まるの弟から連絡が入り明日(3月3日)なら面会に来れると言われました。病院にその旨を伝えたところ主治医の先生の都合で午後からになりました。弟にも時間や待ち合わせ場所を伝えました。
 
 
《pm13:00頃》
次の日、病院に行くことが決まったので病院で使う電動髭剃りを買いに行くことにしました。
 
私は、髭剃りなんてもちろん使ったことないし、まるも電動髭剃りなんて使っていないので何がいいかもわからず…店員さんに病院で使うことや髭が濃いこと、肌が弱くカミソリですぐ出血してしまうを伝えおすすめを教えていただきました。
予定外の出費でしたがまるのためにそこそこいいグレードの電動髭剃りを買いました。
 
まるが入院している病院は、コロナのせいで家から自前の病院着やタオルなどの持ち込みができないため他に買うものはありませんでした。
 
 
明日は、まるに会えると思うと少し嬉しい反面…どうなっているんだろうという不安が大きかったです。