富山の里山で、平飼い養鶏と有機棚田米を軸に、
有畜複合循環農業を営んでいる「日本最強サバイバル農家」!のめぐちゃん(河上めぐみさん)から有機棚田米イセヒカリ、が届きました
土鍋de朝ごはんでも、お米の食べ比べをすると、
必ずみんなが美味しいとトップに挙げるのが、この土遊野さんのお米。
味が濃くて甘くて、もちもち、
そしてひとつぶひとつぶの食感をしっかりと感じられるお米です。
土遊野は、富山市内から車で40分ほどの里山。いわゆる”限界集落”にあります。
見渡す限りの緑・緑・緑
これは、先月、くまる相方のkuma3と土遊野に訪問した時の写真
この日は天気もよく、本当に気持ちよい
土遊野ではアイガモ農法を導入されています。
アイガモや鶏の赤ちゃん
畑ではゆったりアイガモが泳ぎ、
車で近づくと興味津々でみんなでコチラにやってきます
か…可愛すぎる…
(写真は土遊野さんのをお借りしました。興奮しすぎて取り忘れた)
土遊野では、他の田んぼと比べて、一苗が少なく、間隔を広く植えています。
比べてみても他の半分以下に見えるくらいかなりすっきりしていると思いませんか?
それでも、収穫高は他と比べて7.80%はあるんだそう。
アイガモが動く事で、水田内に酸素が補給され、常に水を濁らして水温を上げ稲の成長を助け、アイガモの接触刺激が稲に作用し茎太で、株張のよいしっかりとした稲になるようです。
小さく産んで大きく育てる…まさに、その通りのお米!
良いコトづくしに思えるアイガモ農法。
「なんでみんなやらないの?やったらいいのに…」
その疑問をお母さんの順子さん(土遊野を始めた方)に問うと
アイガモの費用はもちろん「アイガモが役目を終えた後、その後の処理ができない」
というお答え。
なるほど…言うほど簡単ではないことですよね。
土遊野も数年前から、アイガモの孵化から〜と殺までを一貫して行っておられます。
殻を破り、まさに今産まれるところ。
順子さんの言葉で一番残っている言葉。
それは「循環」
はじめてメグちゃんに会った時にメグちゃんも同じ事を言っていたことを思い出します。
直線にゴールに向かって進む中で、誰かや何かと交わっているように感じる世の中。
でも。
本来は自然も動物も人も。
ぐるぐるとした円を描いて生きているんじゃない?
そうあることの、幸せがあるんじゃない?
登って沈む太陽、月の満ち欠け、四季、一年。
目が覚めて、一日を過ごしてまた眠りにつく。
ご飯をたべて排泄する。繰り返す毎日。
土があり、命を頂き、そしてまた土にかえる。
人間もその中の一部。
土遊野のお米は、そんな循環の中にある、
大地の力強さ、自然の恵み、作り手の想い、が
ぎゅっと凝縮したような美味しさに思えます。
土遊野に限らず、農作物に限らず、作り手さんに直に触れると感じる物が沢山あり、当たり前だと思って知らなかった世界が沢山ある。
知ると、なんか地に足がつく、というか、いろんなことが有り難く思え、
「生きている事」「暮らすこと」の原点が少し見える。
今回の訪問でも私が見た事感じた事は本当に断片。
すべてを知る事はできなくても、そういうことがあるんだ、というその感覚、意識を大事にしておきたいな、と思うのでした。
その他、今回の訪問では、平飼い養鶏の様子、水源や入里当初に与えられた原点ともいえる棚田、水力発電の仕組み、パン工房、などなどを電気自動車で案内してもらいました!改めてアップしていきます