レンズの実験は我々が高校生の頃には立派な「光学台」とレンズなどの付属品が揃っていて仰々しく実験をしていました。しかし,ある時期学習指導要領の改定で「光学」分野が削除され,一部の高校ではそれに関する実験器具を廃棄してしまったというのです。その後の教育課程で光学分野が復活し,まともに実験できなくなっただけでなく,その指導が苦手な教員が増えているとも聞いています。

 私は随分前にレンズの実験を簡単にできることを紹介していたのですが,「ここまで簡単にできますよ」と実際にその様子を若い先生方にお見せしたところ,すごく喜んでもらえました。そこで,今回その実験器具セットを制作していこうと重い腰を上げることにしました。どなたにも簡単に作れてしまうと思うものですが,その時間も取れない先生方が大多数なので複数セットの制作も考えないといけないかもしれません。

 

 そこでまず制作したものが,

 

 単三型乾電池ホルダーを小さな塩ビ板に貼り付け,その端の部分に穴を開け,LEDを取り付けただけのものです。

 

 LEDは下向きに取り付けていて,この装置を実験テーブルの端に置き,光線を床に向け出出します。その途中に凸レンズを置き,位置を変えていくと床に綺麗な「実像」が現れるという仕掛けです。

 

 この写真は上から写したもので,どのようになっているかイメージしにくいかもしれないので,簡単な図を示しておきます。

 

 この凸レンズ (虫メガネ )はどこの学校にもたくさんあるでしょうから,この装置だけでも良いかと思うのですが,一応必要数を買い揃えていきたいと思います。

 

 この実験に必要なものは

 LED光源装置 ,凸レンズ   この二つを10セット用意します

 

 1 mのメジャー または ものさし , 電卓 これは各学校で用意してもらう

 

以上のようなことで準備していく予定ですが,ご要望があればお知らせください。  コメント欄かメールで