季節は師走に入り
街の人々も
やれクリスマスだ
やれ年賀状だ、
やれ年末セールだ
と、にわかに忙しそうに賑わっている
ぼくはといえば、先週末にライブ会場で風邪をうつされ
いよいよもって自分の免疫力だけでは回復させるのは無理であると判断
感冒症状が悪化して、吉野家で牛丼を口に含んだ途端、ゴホッ!!ゴホ!!!っと咳き込んで毒霧ならぬ、牛霧を噴霧するまえに病院でちゃんとした薬をもらうことにした
いつも行きつけのM医院
年に1~2回くらいは、風邪や熱中症や通風でお世話になっている
ぼくのためにロキソニンがボトルキープされていると噂されるM医院は、先生の人柄もあってか、いつも賑わっている。
冬になると、さらに輪をかけて混んでおり
10時半には定員に達してしまい午前の受付が終了してしまうほどである
ぼくは朝一の仕事を片付けて、M医院についたのは10時20分くらい
受付に診察券を出し、バインダーにはさめてある順番を記入する紙に名前を書きこむ
リストの順番は2ページ先の一番下である。
うへー、これは待ちそうだなぁ…
それとなしに受付のお嬢さんに
「結構待ちますよねぇ」とたずねてみる
受付嬢
「そうですねぇ、30分くらいですかねぇ」
ぼく
「えっ、それくらいなの?」
じゃあ待ってようかなぁっとも考えたが
そーいえば、急ぎの郵便物があるのを思い出し、
30分あれば郵便局に行ってこれるし
そう思って、受付嬢に
「すんません、ちょっと郵便物出してくるので、また30分後くらいに戻ってきます」
と告げて、M医院を後にした
地方都市の郵便局というのは要注意で、
町から外れたまわりは田畑しかないような場所や
自然豊かでほとんど山岳ではないかっと思うような場所にある郵便局やポストは
回収サイクルが遅いのか、投函してから相手方に届くまで一週間くらいかかるときがある
速達で出せばぁ?
なんて声も聞こえてきますが、
中心街にある、いわゆる本局と言われる大きな郵便局のポストに出せば、普通郵便でも東京・大阪・名古屋のような主要都市なら、その日の夜に届いたり、遅くとも、明日には確実に届けてくれる。
なのでぼくは豊橋中央郵便局へやってきました。
この本局は駐車場が6台分ほどしかなく、普段であれば、常に1コや2コは車を停められるスペースが空いているのだが、師走の午前中ということもあり、駐車場はすべて埋まっており、さらに5台くらい並んでいる状態
うわうわうわ~…
ま、ポストに一通の郵便を出すだけだし
駐車場に入れなくても、その辺にハザード点けて停めればいいかぁ
しかし、みんな考えることは一緒ですね
郵便局の周りを一周したけど、周辺の路上も
「ちょっとの間だからハザード点けて停めてしまえ」
というアウトロー達の車でビッシリ
「全然、停めれないじゃん…」
もう一周してみる
今度は、路上だけではなく、民家や店舗のまん前にまで
全盛期の加トちゃんばりに「ちょっとだけよハザード車」が雑然と埋め尽くしている
もはや世紀末の無法地帯である
停車場所を求めて周辺を回ればまわるほど、無法地帯は過密さを増していき、一向に停められる場所が見つからない
そんな無限回廊に翻弄され時間はどんどん浪費していく
M医院の受付嬢には30分でカムバック宣言しているが
もう20分が過ぎようとしている
ええいっ仕方あるまいっ
2ブロックほど離れた場所に車を停めて、
郵便局まで走る作戦を決行
普段、ランニングで鍛えている僕にとって、このくらいの距離を走るのは「晩飯あと」だ
シャッター商店街沿いに車を停め、ダーーーッッシュ!!
と、最初の角を曲がったところで
ううっ!!
目に飛び込んできたのは数人のミドリムシ
あの健康に良い方のミドリムシではありません
正式名称は「駐車監視員」
無法地帯と化した「ちょっとだけハザード車」の群集に
容赦なく違反ステッカーを貼っていく
連携プレイで、
一人がデジカメで写真撮影
一人が書類作成
一人がステッカーを貼る
繁忙期の工場の生産ラインかと思うほど、効率よく次から次へと違反ステッカーを貼っていく
ものすごいペースである、
まもなく僕が停めてある路地にもやってくるであろう
アカーーン!!
ぼくはクルッと踵を返すと、カールルイスの助走を彷彿とさせる猛ダッシュで車へと戻った
ミドリムシにとって年末は稼ぎ時なのだろうか
人の忙しさにつけこんで大義名分を掲げて嫌がらせですか?
もう時間切れです
病院に戻らなきゃ…
結局、たった一通の郵便物も出すことができず
ただただM医院と郵便局を往復しただけ
哀れなピエロになっちまった
しょせん、僕は堕天使さ…
そんな話を帰ってからカミさんしたんですね
返ってきた言葉が
「堕天使ちゃう、堕おっさんや、ただの風邪ひいた堕おっさんや」
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突然ですが
ぼくの仕事をご紹介させてもらいます
カッチョイイ言い方をすれば
「ITコンサルタント」
なんですが、
お客さんたちからは
「あー、ほら、なんや、パソコンとか詳しい兄ちゃんおったやろ、ほらあの便利屋みたいなの」
とか
社名を略されて
「まるさん」
とか
「なんや、あのー、ほら、全然電話つながらんヤツ」
とか
そんな感じで認識されています
この日の昼頃、ぼくのケータイが異様な妖気を放ちながら鳴った…
かけてきたのは、ウチのお客さんの某自動車部品工場の係長のSさん。
「いだなぁ~いだなぁ~…。なんかいやだなぁ~」
稲川淳二になりかけながらも、いつもお世話になっている顧客ですので、とりあえず電話に出てみる
ぼく
「あ、はい、どーもお世話になりますー」
Sさん
「あー、まるちゃん?(この人はぼくのことをそう呼ぶ)
あのさぁ、オレ、やっちゃったかも…」
ぼく
「え…と、どーかしましたか?」
Sさん
「あのさぁ、知らないウチに変なサイトにつながっちゃったみたいで、
その料金をさ、
再三請求が来てたみたいなんだけど、
オレ全然気づかなくって、
もう最後通告で、次は裁判所から出頭命令まで来ちゃうって……
ど、ど、どうしよう?、どうしよう?」
はい、勘の良い方はもうお気づきですね
典型的な架空請求サギのメールです
ぼく
「Sさん、たぶん、それ、サギですよ。パソコンにメールで来たんでしょ?」
Sさん
「うん、そう、でもさ、オレ、確かにそーゆーエロサイトみたいなところ、何回か見たかも…」
見てんのかーーいっ!!
心の中でツッコミ
でも詐欺メールが届いたら
「完全無視」が鉄則です
詐欺メールの内容には
「急いでこちらまでご連絡ください」
と電話番号やメールアドレスが書いてあったり
「こちらの会員専用ページで請求内容を確認してください」と
ご丁寧にリンク先を用意してくれてたりします
そして詐欺メールの文面には
「裁判所から出頭命令」
とか
「会社に訪問して回収に行く」
とか
「自宅や実家に回収に伺う」
とか
「資産の差し押さえ」
などなど
ピュアな人を焦らせるような言霊が踊っていますので
「こりゃ大変だッ!はやく連絡して確認しなきゃっ」
と思って連絡しちゃったり、リンクをクリックしちゃうとアウトです。
例えば、あなたがこの詐欺メールを受けたとして、
電話をかけてしまえば、相手に番号通知で電話番号が知られてしまいます。
メールで返信をすれば「このアドレスの人は騙されやすい」という情報が悪徳業者の間に流布されてしまいます。
リンクのクリックも、リンクのアドレスの中にメールアドレスが分かるようにパスワードが仕組んであるので、アクセスした時点で、どのアドレスの人からアクセスがあったかが詐欺サイト側に分かってしまい、
いわゆる「カモリスト」に載せられて悪徳業者の間に広く出回ってしまうことになります。
いずれにせよ、こちらから何らかのコンタクトを取った時点で、詐欺側にこちらの情報を知られてしまうことになってしまいます。
そして、あなたは悪徳業者の間で「絶好のカモ」としてメールアドレスや電話番号が拡散されてしまい、一日に数百通の迷惑メールがひっきりなしに届くようになったり
夜中とかでも脅しの電話がかかってきたりするようになります。
ちょっと恐怖ですね。
その旨、Sさんにも細かく説明
Sさん
「じゃ・・じゃあ、無視していれば大丈夫なんだね?、ホントだね?、裁判所から呼び出しとかないんだね?」
ぼく
「大丈夫ですって、だから、絶対に詐欺側に連絡とかしちゃダメですよ!。リンクをクリックしたりもダメですよ!」
Sさんも、仕組みを理解されたようで、これで一件落着。
仕事を終え、家路につく。
カミさんがなにやらブツブツ独り言を言っている
聞くともなしに聞いてみると
「チッ!クッソー、なんだよ、マジで、ふざけんなってーの!」
おやおや、穏やかではありませんね
ここは、それとなく、何があったのか訊いてあげましょう
ぼく
「なんやねん?」
カミさん
「あああーーダマされたぁぁぁぁーー!!」
YOSHIKIのツーバスのごとく地団駄を踏みまくるカミさん
なんでも、変な会社から
「支払いが滞っているので携帯が止まりますよ」
というメールが来たそうで、
最近、カミさんはよく分からないのに調子に乗って格安スマホ&格安SIMにして、
それプラス、通話定額でガラケーも契約して
おばはんのクセにスマホとガラケーの2台持ちにしたんですね
よくわかってないので、どこに何を支払えばいいのかもアヤフヤのまま
そんなときに、なんかよく分からないところから
「支払いが滞っているので利用停止しまっせ」
なんてメールが来たので、
「まだどっか支払い忘れてるところがあったのか!!」と早合点し
慌ててワケのわからない会社の連絡先に電話をかけてもうて、
しかも、
本人確認とか言われて、生年月日と住所まで教えてしまったそうで、
後から、そのワケのわからない会社名を検索したら
架空請求の詐欺で有名な会社だということが判明したらしく
それからというもの
迷惑メールの大フィーバー&イタ電のエレキトリカルパレード
で、さっきのブツブツ独り言→地団駄→叫び
ぼく
「アホかぁぁぁぁぁーーー!!
何、そんな分かりやすぅぅい詐欺にひっかかってんねん!!
普段からお客さんたちに
そーゆーのにひっかからないよーにと
レモン80個分のビタミンCが取れるほど口をすっぱくして講義しているのに
なんでオマエがひっかかってんねーん!」
まさか身内からそんなアホが出るとは
灯台もと暗し
大正デモクラシー
その後、
ぼくは30秒に一回
「アホやー、こいつアホやでぇ」
と、しつこいラップのようにリピートしながら
カミさんのケータイとスマホに
アドレス変更と非通知着信拒否設定
とりあえず不審着信と迷惑メールのエレキトリカルパレードは治まったが
住所も教えちゃってるので、そのうち郵便物攻撃が来るのではと予想しています。
ま、ぼくは、こーゆー商売柄、
郵便物攻撃が来たら来たで
また、お客さんとかに
「こんなのが来るので、ひっかからないでくださいねー」と
悪い見本としてサンプリングさせてもらおうと思ってます
最近、詐欺の手口は巧妙化していますので
皆さんも、気をつけてくださいね
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くまのプーさんの代表的フレーズ
「はちみつたべたいなぁ」
的な感じで
「お昼はとんこつラーメンでも食べたいなぁ」
ぼくは独りつぶやく
外回り仕事の僕は、昼前後の時間帯になると
腹まわりの肉の事などすっかり忘れ去り
一号線沿いにある、某ラーメンチェーン店へと向かう
のれんをくぐり
この店は先に食券を買うシステムなので
食券の自動販売機の前で
やれ、焦がしネギこってりとんこつしょうゆ だ
やれ、もやしたっぷり濃厚みそとんこつ だ
やれ、ひき肉2倍餃子 だ
やれ、マヨたっぷりチャーシュー丼 だ
太りそうなものの攻撃を機関銃のように全身に浴びながらも
それに耐え、しょうゆとんこつ普通盛り一丁のみを購入
テキトーにカウンター席に座って食券を出し、ラーメンが出てくるのを待っていると
しばらくして
ガラガラガラ…
一人のおじいさんが店に入ってきた
店員さん
「っらっしゃーい!!食券買ってくださいねー」
じいさんは、入り口すぐ横にある食券の販売機の前に立ち
なにやらモゴモゴ独り言を言っているようだ
まあ、たぶん、どれにしようか迷っているんだろう
ぴっ(販売機のボタンを押す)
ファサァッ(食券が出てくる)
ぴっ(販売機のボタンを押す)
ファサァッ(食券が出てくる)
そして、ぼくの左側のふたつ席を隔てたところに座った
食券をカウンターの上に出す
それを見に来た店員さん
………えー…っと…
しばらく動きが止まった
ぼくも気になって、横目でチラっと見てみる
おじいさんの前のカウンターには2枚の食券が置かれている
ちょっと距離があるから、何を注文したのかまでは見えない
店員さん
「ホントにコレでよろしいんですか?」
おじいさん
「ええからさっさともってこーい!!」
その一声で、相当な頑固ジジイであることが予想できる
老人の悪い部分をすべて兼ね備えた感じだ
ものの数分後
おじいさんの前には
おにぎり1つ
と
小皿に載ったコーン
のみが置かれていた
どうやら、ジジイの出した食券は
「おにぎり」とトッピング用の「コーン」だったようだ
えええっっ!?!?
穀物ばっかじゃん
ま、でも
年寄りだし、食が細くなってもうてて
コーンをおかずにおにぎり一個食べれば、もうおなかいっぱいなのかな…
すると、ジジイはモシャモシャとおにぎりを食べだした
そのおにぎりが、残り一口くらいになったとき
ジジイは叫んだ
「おおいっ!!ラーメンはまだかっっ!!」
えええっっ!?!?
店員さんは、青天の霹靂を脳天に直撃うけたみたいな顔をしてジジイのところへ行き
「はい?」
そらそーやわな
店員さん
「ラーメンも召し上がるんですか?」
ジジイ
「当たり前だろ!!ここは何屋だ!ラーメン屋だろうが!」
店員さん
「では、食券をご購入ください」
ジジイ
「ラーメンは自動的に付いてくるんじゃないのかっ!!」
んなわきゃない
ぼくは心の中でタモリのモノマネをした
そもそもおにぎり100円、トッピングのコーン100円の合計200円しか払ってないのに、ラーメンが付いてくると思うかね?
ジジイ
「だいたい、あの機械にラーメンなんかメニュー書いてなかったぞ」
たしかに
やれ、焦がしネギこってりとんこつしょうゆ だ
やれ、もやしたっぷり濃厚みそとんこつ だ
やれ、ひき肉2倍餃子 だ
やれ、マヨたっぷりチャーシュー丼 だ
「ラーメン」という単語はひとつも書いていない
これは、スターバックスで
「ホット」
とか
「アイス」
とか
「ブレンド」
とか言っても通じないのと同じパターン
ふむふむ、と多様化社会のパラドックスに一考する僕
ふと、振り返ると、いつのまにか
食券販売機の前に店員さんとジジイがいる
店員さん
「これとこれがしょうゆとんこつ'ラーメン'で、これはみそ'ラーメン'で、これとこれとこれが普通のとんこつ'ラーメン'で…」
と、どのボタンのメニューがラーメンなのかを、しきりに説明している。
この昼前のこれから忙しくなるときに、大変だなぁ…
で、最終的にジジイが下した決断が
「どれも高い!!、いらん!!」
えええっっ!?!?
結局ジジイは席に戻り、残り一口のおにぎりをペロっと食べ、味付けのされていないトッピング用のコーンをざらざらざらと口の中に流し込み、もしゃもしゃしながら無言で帰っていった。
完全に顔に縦線が入った店員さん
震える声で
「あぁりゃとぉぉやんしたぁぁぁ~~……」
きっと心の中で「二度とくるなぁぁぁ~」
って思っていたでしょう
でも、考えてみたら
登場人物、全員、被害者や
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