独立前に働いていた会社にて
同僚A
「大丈夫だって そんなに変じゃないって」
同僚B
「ほら この角度から見れば なんとなくサマになってるし」
同僚C
「私 この前 もっと変な人見たよ」
同僚D
「男は中身なんだからさ 気にしない気にしない」
僕がちょっと攻めた感じで髪を切った翌日の皆の反応である
とくに失敗したとか なんにも言っていないのに
なんで慰められてんねん
先日
実家の母のところに
振り込め詐欺の電話が入ったらしい
僕になりすまして
交通事故で人を轢いちゃって、お金がいるんだ
と、泣きながら電話をしてきたらしい
その段階で母は「僕ではない」と判断して
「アンタ! 誰やっ!」
って言い放つと、詐欺電話はすぐにガチャンと電話を切った
被害ゼロである
後日、母に
よくオレじゃないって見抜いたなぁ
と、ひとしきり感心していると
その理由が
「アンタが人轢いたくらいで泣いて電話かけてくるばすがない」
だった
ワシャどんなヤツだと思われとんねん
今の若い人たちはどうなのか知らないけど
僕がまだ腰痛や痛風や肩こりとは無縁だったティーンエイジャーだった頃
時代は1985~1995年くらい
世の中にはやけに不良やヤンキーが多かった
「男は一歩外に出たら7人の敵がいると思え」
という標語があったくらいで
おとなしそうな坊ちゃんタイプの男子は不良たちの格好の獲物とされ
歩いているだけで絡まれたりカツアゲされたりしがちだった
見た目が弱そう->不良たちにナメられる->絡まれる
というロジックである
だから僕たちは毎朝時間をかけて見た目をイカつい感じに仕上げた
髪はポマードべっちょりでオールバックやリーゼントに固め
ソリコミを入れ
マユゲをサナダ虫くらいの細さに剃り
「ボンタン」なる異常にタックの入った奇抜なスボンを履き
(向かい風だと全然前に進まない)
両手をそのボンタンのポッケに突っ込んで
まるで最初からカカトなど無かったのではないかっと思うくらいカカトを踏んづけたエナメルに似せたビニール靴を引きずるように歩き
逆に疲れるだろって思うくらい両肩を左右に揺らしながら
ときおり「ちっ ダァリィ」と独り言をつぶやきつつ
上を向いたり下を向いたりしながら周囲を威嚇したものである
今思えば、かなりキテレツな様子であったであろう
でも、これがある種の抑止力となり
おかげでその辺のウゾームゾーの不良たちに絡まれることは無くなった
が、ときおり、レベル99くらいのホントにヤバイ奴に絡まれるようになる…
