出産回想⑫ ~出産まで~
主治医曰く
これがおしるしだったらこわいです
おしるし…
陣痛………
その夜、ナースが注射をうちにきました
リンデロンの筋肉注射を24時間あけて2回注射をするんだそうです。効果は
母体へステロイドを投与すると胎児へ移行して胎児の成熟を促し、早産児の死亡率、呼吸窮迫症候群、脳室内出血を減少させることがわかっている。このステロイドの有益な効果は治療開始後24時間以上経過した後に最大となるが、24時間未満でもその予後を改善させる。この治療法により新生児あるいは母体への重大な副作用は認めておらず、また児の長期にも身体的発育や精神発達に悪影響を及ぼさない事がわかっている。以上より、未熟児の分娩が予想される時、胎児の肺成熟を目的としたステロイド投与は新生児の合併症軽減に有効と考える。
2回注射した後が最大の効果ということですが、この注射から出産まで時間があいたら効果はどのくらい残っているんだろうと思っていました本当どうなんだろう…
先生はこの週が一番心配だったと言っていました25週でした。
ですがなんとか陣痛は来ず、入院生活は続きます
出血はずっと続き、夜用の最大のナプキンを夜中に2度交換する生活作られた羊水が全部出ているようで、羊水量は増えず、でも幸い減りもしないのでかろうじて呼吸の練習はできているだろうとのことでした
わたしが出来ることは安静にすることとひたすら水を飲むこと、でも飲みすぎるとトイレが近くなり動かなくてはならず複雑でした
入院中の妊婦さん達は多胎妊婦さんで管理入院されている方が多く、もうすぐだねーと看護師さんと楽しく話していたり、多胎ママ同士で仲良くなっていたりしましたが、わたしは元気に話す気にもなれず、ずっとひとりで横になっていました。おなかもたいして大きくなく、でも一番長く居る私のことは、みんなさんどうしたのかなと思っていたかな…
同室の人が緊急帝王切開になり親御さんに電話しているのが聞こえてきたりすると、次は私かな…
満月の日が近づくと、まさか今夜…
とにかく心配しかできない毎日
この頃の心配は、早産の未熟児で3月に生まれたらどうしよう問題次から次へと心配が出てきて、3/31は眠れず0時までカウントダウンする始末でした
一般的に生存率が95%を越えると言われる28週を無事に迎えた4月、すこしお腹がズんと重く、鈍い痛みを感じる事が増えていました。
つづきます