とっても久しぶりのブログ投稿です。
理由は、いまの自分の気持を、きちんとどこかに記しておきたかったから。
2018年7月20日の午前4時くらいに愛犬ムーニーが、15年の生涯を経て旅立ちました。
最後の3日間は、病院で入院生活を送り、1日目は回復の兆しを見せたものの、
2日目に体調はまた悪化し、最終日には「もう難しいから家の安心できる場所で見送ってください」と先生の言葉をいただきました。
それから12時間後くらいにムーニーは息を引き取りました。
入院生活をしている3日間、「もう長くはない可能性が高いので覚悟を・・」と先生に言われて、涙と一緒にいろんな気持ちがこみ上げてきました。
15年間のムーニーとの思い出もそうだけど、「元気な時にもっとこうしてあげれば良かった・・・」という後悔の気持ちが1番大きかったと思います。
そんなの分かっていたつもりだったけど、
お別れの日は、思っていた以上に突然にやってきました。
思い返してみると、ムーニーは、いつも私のターニングポイントを先回りして、
私にいろいろなことを教えてくれました。
いろいろなチャンスをくれました。
だから、ムーニーが私に教えてくれたことを、
ここに書いて保存しておきたいと思います。
今できる精一杯のお礼がそんなことくらいしか思いつきませんでした。
【ムーニーが教えてくれたこと。】
●出会いは、私が22歳の時。
若くして、1匹のチワワを飼うことになった私は、
「ちゃんと育てられるだろうか?」というプレッシャーから、
毎日のようにムーニーが死ぬ夢を見ました。
一緒に大きなブランコに乗っていて、そこから落っこちる夢だったり、
一緒に海に行って、大きな波に飲まれる夢だったり様々だったけど・・・
今でも夢の内容を忘れずに覚えています。
32歳で、はじめて子どもを生んだ時、そんなプレッシャーは私にはありませんでした。
犬と人間はぜんぜん違うけど。それでも、私に準備の期間をくれたのは確かだと思う。
ありがとう。
●犬の子ども時代は、あまりにも短くて、ムーニーが子どもの頃の写真をほとんど撮っていなかった私は、それをすっと後悔していました。
だから、息子の写真はたくさん撮ってるよ。きっと後悔しなくてすむと思うよ。
ありがとう。
●東京に来て、はじめて就いたデザイン関係の仕事は、もともと憧れていた犬の洋服メーカーの
グラフィックデザインの仕事でした。
「犬が好き!」「デザイン関係の仕事がしたい!」という強い気持ちが伝わったから、きっと就職できたのだと思います。
ムーニーがいなかったら私のデザイナー人生は、はじまっていなかったかもしれないと、たまに思ったりします。
はじまっていたとしても、今の自分はいなかったと思う。
ありがとう。
●今の夫とはじめて会ったときも、ムーニーが一緒でした。
その時の、恋愛に対しての私の絶対条件はムーニーのことを可愛がってくれる人だったので・・・
今の夫に対して、高感を持った理由だって、1つはムーニーなのだと思います。
ムーニーはキューピッドでもあったのかもしれないね。
ありがとう。
●躾に関して、少し厳しく育てすぎてしまったかもしれないと、
ムーニーが大人になってから、後悔する気持ちがありました。
なんでだろう。。上手く言えないけど、大人になったムーニーを見ていてそう感じることがありました。
それに、「犬のいい子ってなんだろう?」と考えると今と昔では答えがぜんぜん違います。
だから今は、「子どものいい子ってなんだろう?」と真剣に考えて、子育てをできていると思います。「いい子=自分や大人にとって都合のいい子」であっては絶対に駄目だと。
ありがとう。
●その他にも小さなことは沢山。
デザイナーの卵の私が、はじめて作ったキャラクターはムーニーがモデルだったし、2冊めに描いた絵本はムーニーが主人公でした。
犬の洋服メーカーの会社は、犬連れ出勤可の会社だったので、嵐の日も雪の日も、毎日ムーニーと会社へ行き、一時も離れずに一緒でした。
一緒に旅行もたくさん行ったよね。楽しい思い出はここには書ききれません。
そして、悲しいときや辛い時もムーニーはいつでもそばに居てくれて、いつも柔らかくて暖かかった。
●そして、最後にムーニーは自分のすべてをかけて、
命の終わり方を私に見せてくれました。
お別れの日は突然で、死とはけしてきれいなものではないということも教えてくれました。
だから、突然のお別れの日に、また後悔をしないように、
ちゃんと毎日を大切にしていかないと行けないなと思います。
ムーニーが教えてくれた中で一番難解な課題だな〜と思うのですけど、
だから、たまに毎日泣いていたあの日のことを思い出して、忘れないようにしなくては行けないと思います。
ちなみに、昨日、久しぶりにムーニーが死にそうになる夢を見ました。
でも、これが死なないんだな〜。
内容はというと・・・ムーニーだけが乗っていた車が動き出してしまって、「もう無理だ!」って私は思うのだけど、ムーニーは自分でハンドル操作して、ブレーキまでかけて、きちんと駐車をするんです。
「ムーニーすげ〜!どうやったの〜!この小さな体で〜!」って思う夢。
なんかうまくまとめの言葉が見つかりませんが、だったら無理やりまとめたくない。
読みずらくて、もたまりのない文章だったかもしれないけど、だったらそれでいい。
また、思い返して、ちゃんとまとめられる日が来たら、このブログを更新したいと思います。
ただ、最後に思ったことは、ムーニーはきっと「天使だったんだ。」という気持ちでした。