ステキな親バカプロジェクト

ステキな親バカプロジェクト

こどものこと デザインのこと

2019.8.12〜13
フィリピン(セブ)の保育園と幼稚園に訪問し、工作の授業をさせていただきました。




【フィリピンの保育園・幼稚園を訪問して思ったこと】

もともと、フィリピンの保育園や幼稚園は自由で人懐っこい子が多いという予備知識を持っていた私がまず思ったことは、やっぱりどこの国だって、性格はざまざまで、自分からコミュニケーションをとってくる子もいれば、大人しくて控えめな子もいるなと言うこと。

そりゃそうだよな...
と思い、ちょっとホッとしたような...
うちの子のほうが自由かもしれない...と、ちょっと複雑になったと言うか...(笑)

また、保育園で席にずっと座っていられない子に対しては、何度も何度も「席に座って」と言い続けて先生が”しつけ”を一生懸命頑張っていることが、とても印象的でした。

幼稚園では、日本よりもずっと授業らしいことをしていて、すでに英語と算数の授業があり、特に先生が英語教育を頑張って教えているということも印象的でした。

 

そして、日本にくらべたら褒める教育があまりされていないんだなと、ふと思いました。

「なぜなのか?」と思い、調べてみると、フィリピンでは就学前の英語の基礎で、人生が左右するという現実があるそうです。

私が行った保育園と幼稚園は授業料無料の公立の学校なので、中にはスラムから通ってくるような貧困層の子どもたちもいるのだそう。

 

小学校の高学年からは、授業が現地の言葉ビサヤ語から英語に切り替わり、それについていけなくなった子どもたちは、ドロップアウトするしかなくなり、そうなると貧困層からの脱出は難しく、低収入の未来が待っているのだそう。

まだこんな小さな子どもたちなのに、すでに未来の選択の可能性を背負っているという現実を痛感すると、ちょっと切ない気持ちにもなりました。
そう考えると、先生が真剣な顔で、頑張っていることもうなずけます。

この子たちの未来を背負っているのかもしれません...
 

 

【工作の授業をして感じたこと】

 

今までの私の考え方は、「想像力を鍛えるには知識も経験もいらない」ということでした。
むしろ、ゲームやおもちゃなど何もない環境のほうが、子どもたちが自由に考えて、自由に遊び、想像力は鍛えられると考えていました。

なので、フィリピンの子どもたちが、どんな想像力を見せてくれるのだろう!と楽しみな気持ちもありました。

そのため、実際に授業にて「自由に描いて」と言ったとき、描くことに躊躇してしまう子どもたちの多さに、びっくりしました。

 

そうか、この子たちは、そういう経験をあまりしていないんだ...と思いました。

日本では、幼稚園でも保育園でも、クレヨンも画用紙もたくさんありす。
絵を描いたり、何かを作ったりする時間がたくさんあります。
むしろ、英語や算数の授業なんて無いので、何かを作ったいり、体を動かしたり、歌を歌ったりする時間のほうがメインのような気がします。

でも、将来の選択を背負っている子どもたちにとって、絵を描くとか、工作をを教える時間なんて、そりゃ優先順位としてずっとずっと後回しになてしまうでしょう...

ちなみに授業の中で、1番衝撃だったのは、ぬりえをするときに、先生が色鉛筆を生徒に1人1本く配ったこと。

 

「え、ぬりえなのに1人1色!?」

2番めに衝撃だったのは、顔を描くときに、「ライン&サークル」というように先生が口の書き方まで詳細に指示を出し、みんなに同じ顔を描かせようとしたこと。

(もしかしたら、私の伝え方が悪くて先生が、子どもたちに、そう伝えたのかもしれません。
(私はビサヤ語はもちろん、英語もたいしてできないので)だとしたら、ごめんなさい。)

でも、そもそも、”自由な発想を大切にする”とか、”自己表現を教える”とかそんなことを、「ご飯が食べれるか食べれないか」という問題を抱えている子どもたちに、教えたところで、将来役に立たないのかもしれない...
 

むしろ、この子たちの将来を考えたら、「選ぶ楽しさ」や「選ぶ力」を下手に教えてしまったら、不幸にしか近づいてしまうのかもしれない。
だって、将来の選択肢は、きっと限られているのだから...

 

欲がないということは、幸せの1つの条件なのかもしません。

 

その後、フィリピンのアートスクールを見たことがある日本人の話を聞いたのですが、やはり、みんな先生の真似をしてほぼほぼ同じものを作るという現状があるのだそう。

日本の子どもたちとしかモノづくりをしたことがない私にとって、非常に新鮮な経験でした。


【想像力とは?アートとは?】

今回の経験で私が思ったことは、想像力を鍛えるのには、たぶん知識も経験もお金もいらない...

でも、的確なアウトプットをするの力を身につけるには、経験と知識(そのためのお金)が、やはり必要なのだなということ。

私にとっては、とても大きな発見でもありました。

でも考えてみたら、私だってデザイナーとして自身が持てるようになったのは、やりはじめて10年めくらいのことでした。
デザイナーとして、自身が持てるようになったのは、的確なアウトプットの力がやっとついたと思ったからかもしれません。

その話は、一旦おいといて...

そもそも、アートやものづくりなどが、どれくらい子どもたちの成長に大切なことなのか?
想像力というものが、どれくらい子どもたちにとって必要なことなのか?
あらためて考えて、もう少し自分なりの考えを整理したいなと思いました。



【今回つくったもの】

ちなみに今回の授業で作ったものは、この4つ。

●紙皿で作るコマ

 

●紙トンボ
(分かる写真がこれくらいしかなかった 汗)


●ぬりえ紙飛行機


●紙袋パペット

 

でも、なんだかんだで、みんな自分らしいステキなもの作ってくれましたよ!
最初は迷っても、やっぱりモノづくりって楽しいよね(^ ^)

今回は、作ったあとにみんなで遊べるものというのが工作のテーマにあったので、
最後にみんなで笑顔で遊んだことが本当にいい思い出です!!
 


【フィリピンの気になるデザイン】

最後に行った学校にあるいろいろなデザインが、個人的にはとてもきになる色彩とフォルムたちでした。
フィリピンの色彩って、日本のものとは違っていて、個人的には好きです。

 






廃材を利用して、学校を楽しい空間にしようと頑張っているのが、個人的にはとても興味津々で、好感が持てました。
デザインの力を感じました。

パクリキャラっぽいイラストとか(笑)
キティーちゃんのマットとか、いろいろ気になるけど(笑)
個人的には結構ツボだったりします♥(笑)


余談:
一緒に同行した息子は、色鉛筆を配ったり、折り方を現地の子に教えてくれたり、彼なりに頑張ってくれました(^ ^)
....が、どこかから様子がおかしく...ご機嫌もだいぶ斜めに...

思うようにコミュニケーションがとれずに、
言葉の壁というものを身をもって感じてしまったのかもしれません。。
途中から、心の扉がバタンと閉じるのを感じました。。(; ;)



フィリピンのスラムや山岳地域でのボランティアに続く・・・