先日のブログで、私がめでたく妊婦になってから母に心配されることが増えてびっくりしたとの一節をかきました。
それはなんでやねん、というお話。
自分が大きくなってからそれは端からみれば『異常』であると気付いた。
けれど、その当時は『普通』だと思って過ごしてきた。
例えば熱は38度くらいでは幼稚園や学校は休ませて貰えなかった。
熱を出すお前が情けないからだ、と言われた。
特に幼稚園では帰されるのだけど、家に帰るとそこから長々と罵倒と折檻が始まるのでバレないように必死にしていた。
そのせいか熱には強く?なってしまい、38.5度くらいでもわりと普通に学校にいたので、よく保健医に怒られた。
でも帰宅すると数時間に及ぶ罵詈雑言を聞くくらいならだるくてしんどい方がマシだった。
とにかく母から
「大丈夫?」
「辛いの?」
の言葉は聞いたことがない。
謝罪の言葉なんて、もっと聞いたことがない。
いつだって
私をこんな風に怒らせるお前が悪い!
私はこんなにあなたを完璧に愛しているのに!!!!!!
てなかんじ。
愛着障害 子ども時代を引きずる人々 (光文社新書) 929円 Amazon |
大きくなって分かる、母は完璧主義者の育児ノイローゼ。
知り合いもほとんどいない引越した場所で、仕事人間の父が育児には参加せず孤独だったのかな~と思う。
しかも私は母が何年も愛した人の択卵だった(これは二十歳過ぎて母がゲロった)
一度殴られすぎて顔にくっくりと手の跡が付いて、幼稚園を一週間休まされた。
毎日氷をあてて、跡なんか残るお前が悪いと泣きながら言われた。
まだその頃は、私はずっと自分が母を苦しめる悪い存在だと思い込み、捨てられないように必死に母のサンドバックになっていた。
勿論こんな母の姿は父は知らない、むしろ父は家庭内では私の敵だった。
母が理不尽なことをしてやめて!と言ったらまず私を殴る父。
母に溺愛ぞっこんLOVEだった父にとって、母の愛情を独り占めしている私は憎い相手。
何にしても、冷静に物事を見ず母を困らせている!お前が悪い!となる。
でもそんな私の扱いを母が許すわけもなく、母は父を罵倒して貶す。それもまぁかなり酷い言葉で。
でも父はそれが目的だった、と今ならわかる。
本当に気持ち悪い話だが、かーなーり父は真正ドMで気の強い女性から怒られるのが何よりのご褒美なのだ。
私を蔑ろにする→母にキレられる→罵倒されている間は母が自分だけを見てくれる→ウッ…(悦)
本当に気持ち悪い(^言^)(2度目)
まぁ大人になった今では、キモwwwドエムクソ野郎wwwとかいえますが、物心つく頃~思春期のいちばんアカン時期の私には毒でしかなく。
早々に「私の家庭には『父親』はいないのだ。いるのは戸籍上父という男だ」と思うことで自己防衛をしていた。
父はほとんど家にいなかったので、自然に大半の時間は母と一緒、いわゆるピーナッツ型母娘状態。
よく「あなたは私の分身よ」と言われ抱きしめた数時間後には殴られ、混乱しながらも私がいなきゃダメなんだと思うようになってしまっていた。
しかしそんな状態が崩れる時がくる。
現旦那殿こと、私に彼氏ができたことだった。
勿論旦那殿までにも彼氏はいたが、ガキんちょの恋愛でした。
けど旦那殿を連れてきた時に、母は母なりになにか今までとは違うと感じとったのだろう。
今までは応援して、寧ろ煽ってきた位なのに旦那殿との恋愛はまぁ酷い罵倒の嵐だった。
おそらく『母』である自分の役割が終わるのが怖かったのだと思う。
『母』であること以外、母にはなにもなかったから。
しかし母の罵倒も虚しく、私と旦那殿はなが~く付き合うことになる。
そこから母は男遊びに走る。
思春期の私でも、あーコイツラブホ行ったなとモロばれ。
風呂場にはラブホでとってきた備品がずらり、時には愛人候補達からのプレゼントをドヤ顔で渡してきたり、時には愛人達に会わせて理解のある仲良母娘をアピールするためにも使われた。
中には母をダシにして、JKとH出来るんじゃね?と思ってるやつもいた。
母は気付いてなかったけれども。
旦那殿と付き合う頃にはかなり母離れ、覚醒はしていたが男を紹介されたり、一緒にデートに同席させアリバイ作りをさせられる頃には、もう母というより
『ただの性欲が強い女』
としか見れなくなっていた。
それから本当に色々あった。
不倫をネタに脅す詐欺グループにひっかかり、大学へ入学金払う前にごっそり詐欺グループに払ってしまい、母がしたことなのに何故か私が祖父に土下座して入学金を立て替えて貰った。
その時に実は今までの学費を一切父が払ってなかったと知り、あまりに情けな過ぎて祖父母に泣いて謝った。けど母はそんなんお当たり前~な感じだったのが余計殺意を覚えた。
大学時代には母の好きになった年下の男との食事会に呼ばれて、その食事で急性大腸炎で凄い発熱と嘔吐、ついには血を吐いて意識障害にまで陥ったのに
「私の恋をジャマする空気読めないクソ女め!」
と罵倒され、大雪の車で放置され旦那殿に発見され緊急入院するもシレッ翌朝に来て、皆の前ではメソメソ泣き二人きりになったらお前のせいでこんな事になった!
母の足をひっぱるクソ女が!許さない!と一日罵倒されたり。
(この事件をきかっけに、私は長い間この時の食事だった焼肉を見るだけで呼吸困難になりました)
この事件をきっかけに旦那殿は一切母の事は信用してませんw
それからに懲りず、私が就職しても男遊びは終わっていない。
多分今も数人とは続いているはず。でもさすがに年なので、最近は落ち着きましたけどね!
とまぁ前置き長すぎできすが、こんな母でした。
で、そんな母にいつ妊娠したと伝えようかと悩みました。
家にはちょくちょく突然来ては、猫と戯れて帰っているようです(顔はあわしていない)
不妊治療してる、とは言ってませんがそりゃもう帰宅したら、あ、今日来てたなって感じなので助成金の申請書やらクリニックの資料とかポイっと置いてるものは見ていたとは思います。
後猫様も3匹引き取ったりしていたので、もう子どもは産まないんだろうと思っていたと思います。
で、無事心拍確認した翌日。両親が家に来ると言ってきたので、まぁ言っておこうかなと。
まだどうなるかわからないし、でも体調不良になったり最悪倒れたりして家にいる時に突撃されてから言ったらヒスるだろうなと思ったので。
母からのマシンガントークが終わり、一息つこうとお茶の用意を並べた時に言いました。
「これ、写真なんだけどさ。子ども、できた。母上からみたら、孫だね」
散々色々されてきました、だから母もまたあっそ、みたいな感じでくるんだろうなと思い刺身のツマみたいなノリで言いました。
するとエコーの写真を奪ってガン見。
「嘘…嘘だ…・・・」
「いや、まじ。心拍確認できたよ。まだ油断できないけどね」
「えぇ……嘘だ……」
(あーこれ面倒臭い、って言うパターンかな)
「ま、一応報告ね」
立ち上がろうとする私に、母が
「妊娠初期は、一番大事な時期なんだから無茶しちゃだめだからね!!!」
え???????
えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ(((((((゜д゜;))))))))
今 なんて 言いました????
え?罵倒しかしてこなかった人が、今気遣いました?
私のこと気遣いました????エ???
思いもよらない母の言葉に、旦那殿共々ポカーン。。。
普通に嬉しいとかじゃなく、この人ちゃんと言葉知ってたんだ~レベルの驚きでした。
そこから驚きのオンパレード。
まぁ普通なら、ここから母娘関係が改善してハッピーエンドになるのがいいんでしょうが、散々罵倒され裏切られてきたウン十年、今更こんな事言われても、母大好き!になるはずなく。
最近真新しい行事がなかったから、しばらくは
『妊婦の娘に振り回されるアテクシ』
というオプションがついて喜んでんでるんだろうな~と。
でも好意はありがたいので、母の大好きな仲良母娘ごっこをしています。
つわりの時はトマト山盛りくれたり、腹帯をくれたり、テンション高めで突撃してくれるのは助かりました(笑)
そして無事安定期に入って、母からポロリと
「あんたのもの、全部残ってるから、お宮参り以外はほとんど使えるね~」と。
意外でした、あれだけ孫がない自由な女の第二の生活楽しむ~と言っていた母の言葉は、強がりだったんだなって思いました。
だからといって、これっぽっちも同情しませんけどねwww
ジュウシマツ(胎児ネーム)が男のこだと知って、さらに母の脳内祭になってますが、毎回顔合わす度に、無理しないでね?体大事にね?と言われる状況にゾワワワ~となります。
私の事が心配、というよりも
『娘の事を心配してるアテクシ!出来る母!』
となっているのは理解しているので。
おそらく親子関係円満な方には、もっと母を信じてあげようよ~とかきっと母も嬉しいから本心だからそんなひねくれ方よくない!とか綺麗ごと言われるのでしょうが、無理です。
絶対無理です(断言)
ツンデレな方なんだよ~とか言われても、一度放置されて殺されかけてそれでも罵倒した女をツンデレなんかで処理できません☆
でも結婚して距離を置いたからこそ、継続できる関係に戻れたのはあります。
もう一切母に『母』を求めてないので、期待もしませんしショックも受けません。だから好意は素直に受け取るし、いらないものは容赦なくいらん!といえます。
こどもはまだ産まれてませんが、子どもが出来たことで業務的だった家族ごっこがすこ~し変わってきているのは確かです。
子と孫ではかなり変わるというのは、祖父の例があるので今からどうなるかなと色んな意味で楽しみです。
孫をきっかけに男遊びをやめたらそれはそれでいい。変わらなければ、あっそ。
色んな意味で革命を巻き起こしてくれた、ジュウシマツに感謝する日々です。
ボスボスと元気にお腹を蹴りまくるジュウシマツ、君はどんな革命を我が家に起してくれるだろうか。
はやく君に会いたいよ。