モービルアイ、自動運転支援用半導体4600万個を受注
4/18(木) 12:04配信

Max A. Cherney

[サンフランシスコ 17日 ロイター]      

自動運転技術を手がけるイスラエルのモービルアイ・グローバルは17日、自動運転支援用半導体チップ「EyeQ6(アイキューシックス)ライト」について、4600万個分の受注を確保し、今後数年にかけて出荷すると発表した。

同社の戦略・開発担当幹部は、EyeQ6ライトを世界のあらゆる主要市場で販売しており、この技術を搭載した自動車は今年半ばに発売されると述べた。

秘密保持契約を理由に、EyeQ6ライトの顧客名は公表していないが、同社顧客にはドイツのフォルクスワーゲン(VW)、ポルシェなどが名を連ねている。

EyeQ6ライトシステムは定速走行・車間距離制御、車線変更など一部の運転支援機能を搭載した大衆車向けの製品。

EyeQ6ライトは例えば、平日午前中だけに設定された制限速度や、制限速度の低下を示す都市部への入り口などの道路標識の文字を読み取ることができる。前世代と比較して4.5倍の計算能力を持ち、半導体受託生産世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)の7ナノメートルプロセスで製造されている。

EyeQ6ライトのセンサーには、120度の側方視野を持ち、より遠くの環境条件と物体を検知できる8メガピクセルのカメラが搭載されている。


モービルアイ・グローバル

インテル傘下で先進運転支援システム(ADAS)や自動運転テクノロジーソリューションを手がけるイスラエル企業(登記はデラウェア州)。

イスラエルに拠点を置き、先進運転支援システム(ADAS)および自動運転システム(AV)の開発・展開を行う企業である。

モービルアイは自動車向け予防安全システム、さらに自動運転システムを開発・販売する会社で言わずと知れた業界のリーディングカンパニーです。 予防安全システム領域では全世界の7~8割の自動車メーカーに採用されており、その実績と実力を最大に活かすことで、来たる自動運転ビジネスでも業界をリードしていきます。

1992年9月に創業し、“イノベーションを市場化する”を掲げ、イスラエルを中心に世界最先端のハイテク企業の技術や製品のビジネス開発を日本で展開。

2017年3月:インテル傘下へ、買収額は約153億ドル インテルは2017年3月、モービルアイを買収すると発表した。 その額は約153億ドル(約1兆7500億円)と言われている。

同社が開発する独自の半導体チップ(EyeQ)とアルゴリズムによって駆動される同社特有の単眼カメラによるADAS技術は、Volvo,BMW,GM, Ford, Opel, Hyundaiなど世界の自動車メーカーに採用され、自動運転技術のベンチマークとなっています。

2021年07月09日記事 トヨタ自動車が車載カメラの調達方針を転換した。 これまではデンソーの製品を採用してきたが、新たにドイツZFの前方監視用カメラを採用する。 内蔵する画像処理チップは、トヨタがこれまで距離を置いてきたイスラエルMobileye(モービルアイ)製だ。