半導体受託生産のスーパー好況に陰り
11/17(木) 6:15配信
昨年上半期、フル稼働状態だった半導体受託生産会社DBハイテックの忠清北道陰城サンウ工場の稼働率は、今年第3四半期92.6%に落ちた。昨年は、殺到する注文で緊急顧客用予備設備まで回したが、最近はライン運用に余裕ができた。会社関係者は「今年下半期から注文を取り消す顧客会社が増えている」と話した。
16日、半導体業界によると、昨年から約2年間続いた世界ファウンドリー産業のスーパー好況が終わりつつある。新型コロナウイルス拡散にともなう情報技術(IT)機器販売の増加で急増した半導体需要が最近、めっきり減少した。 顧客会社が、ファウンドリー業者に30%以上の追加金を上乗せしても、ライン配分まで1年以上待たなければならなかった昨年とは雰囲気が180度変わったというのが業界関係者たちの共通した話だ。主要顧客会社であるファブレス(半導体設計専門)業者の「オーダーカット(注文量縮小)」事例が急増したためだ。
ファウンドリー業況萎縮の最大の原因は、中国の情報技術(IT)機器の需要減少だ。米国の急激な金利引き上げ、ロシア·ウクライナ戦争などで世界景気が萎縮した状況だ。中国政府は、強力なゼロコロナ政策を施行している。今年第3四半期までスマートフォン·パソコン·家電販売量は前年同期より10%以上急減した。
これにより、アップルなどスマートフォンメーカーとテレビ·PCメーカーの半導体需要は減っている。ファウンドリー大型顧客であるアップルの場合、中国鄭州工場封鎖で今月、iPhone14生産量が30%急減するとの分析も出ている。それだけiPhone14に入る半導体物量が減少し、ファウンドリーの仕事も減ることになる。
最近では、サーバー用チップの委託生産量も急減したという見方も出ている。業績の鈍化により、企業がデジタル転換投資を縮小し、サーバー需要が減ったためだ。サーバーに搭載されるCPU(中央処理装置)チップは、米AMDなどファウンドリー大型顧客の主力製品だ。
世界最高水準の技術力を誇る世界ファウンドリー1位の台湾TSMCも、このような流れを避けられない状況だという。現地メディアは最近「TSMCの最先端工程顧客会社(アップル)が、注文量の40~50%を取り消した」と報道した。
ファウンドリー工場の稼働率は下落に転じた。市場調査業者ガートナーは、「注文殺到で昨年第3四半期99.2%に達した全世界ファウンドリー工場稼動率が、1年ぶりに90.3%に下落した」として「今年第4四半期には86%台まで下がる」と見通した。
ファウンドリー業況の鈍化が、今年第4四半期と来年第1四半期実績に及ぼす影響は大きくないと展望される。受注産業であるファウンドリーの特性上、今後2~3四半期の実績は、これまで受け取った注文から発生するためだ。
問題は、来年第2四半期以降だ。 世界2位のファウンドリー会社であるサムスン電子は、四半期報告書を通じてファウンドリー業況に対する憂慮を表明した。サムスン電子は「短期的には、世界的な景気低迷により、以前に比べて多少緩やかな成長傾向が予想される」として「悪条件の中でも持続的な需要確保、価格政策、技術競争力強化、収率改善などの努力でイシューに対応している」と説明した。
サムスン電子ファウンドリー事業部は、好況期が終わっても兆単位の施設投資を続けている。人工知能(AI)·自動運転用チップなどの需要が大きくなり、中長期的にはファウンドリー業況が上向きになるだろうという展望に基づく。
サムスン電子は、テキサス州テイラー市に確定した新規ファウンドリー工場の建築を始めた。170億ドルを投資し、5nmラインなど最新工程を稼動する計画だ。着工式は、早ければ年末にも行われる予定だ。
サムスン電子が、米国に積極的に投資する理由は、大型顧客を逃さないためだ。クアルコムは15日(現地時間)、米ハワイで開かれた新製品発売行事で「サムスン電子のファウンドリー工程を引き続き活用する」とし「2年内に3nm工程で製品が量産されるだろう」と強調した。
世界市場75%がシステム半導体なのに…韓国のシェアは3%
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版
2018.10.15 10:281
忠清北道陰城(ウムソン)にあるDBハイテクの上隅(サンウ)工場は2001年からシステム半導体を量産している。音や圧力・温度・電力などアナログ信号をデジタルに転換する半導体を主に生産している。注文が集中すると一つのラインで30~40種類の製品を生産できる柔軟な対応力も備えている。昨年の実績は売上6797億ウォン(約672億円)、営業利益は1432億ウォンだった。市場調査機関のIHSによると、同社の売上はファウンドリ(受託生産)半導体メーカーで世界9位だ。だが、世界1位の台湾のTSMC(約29兆ウォン)の2.2%にすぎない。そのうえ、同社は累積赤字が3兆ウォンを越える。
DBハイテクは韓国「システム」半導体の現状を象徴的に示している。半導体強国だと自慢はするが、厳密に言うとただの「メモリー強国」にすぎない。
国内メーカーが世界メモリー半導体市場で占める比率は60%に達するが、システム半導体のシェアは3%余りだ。世界1位の米国(70%)はもちろん、台湾(8%)や中国(4%)にもおされている。
主なファウンドリ企業
TSMC(台湾積体電路製造)
UMC(聯華電子)
Powerchip(力晶半導体)
GlobalFoundries(グローバルファウンドリーズ)
テキサス・インスツルメンツ (Texas Instruments)
SMIC(中芯国際集成電路製造)
GSMC(宏力半導体)
CSMC(華潤上華技科)
Hua Hong Semi(華虹半導体)
サムスン電子 (Samsung Semiconductor)
DB HiTek (DB HiTek)
住友精密工業 (Sumitomo Precision Products .,Ltd)
Vanguard (VIS)
TowerJazz
SSMC
X-Fab
Ruselectronics
Mikron
