こんにちは、マティです。

今日は、最近読んだ本について語っていくことにしたいと思います。


(1) 『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』

私が本屋さんでレジをしているとき、何度か買われているお客さんがいて。

気になったので、読んでみました。


この本は、ひたすらタイトルが秀逸だなと思います。

多くの読書家が(特に働き始めた方が)、頷かざるをえない、あるいは、我が身を振り返らざるをえない直球の問いかけを投げかけているのですから。


このタイトルの問いへの答えとしては、「忙しいから」というのが直感的でしょう。

ただ少し考えると、空き時間というものが、あるにはあることに気づきます。

本当に忙しすぎて、全く本を読む時間がないという人は、世界に一人いるかいないか程度でしょう。

あくまで、休憩したり、他にしたいことをしていると、本を読む時間がない、、という感じなはずです。


そのようなことを踏まえて、では、なぜ働いていると本が読めなくなるのかと問うのが、この本なわけです。


主張されていることには、概ね同意するところだったのですが、構成というか展開が私的には、しっくりこないところがありました。

明治の頃から今までの労働史を振り返っていくという流れなのですが、個人的には、歴史を振り返るよりも、もう少しテクノロジーあるいは思想(哲学)という視点から、捉えてもよかったのかなーと、生意気にも思ってしまったのです。

読んでいると、東浩紀さんが大事にされている(私もとても大切だと思っている)「誤配」にとても近い概念が出てきたので、「読書と誤配」という整理もできたのかな、なんて考えました。



(2) 『文化人類学への招待』

アルバイト先の指導社員の方が、文化人類学の博士課程に所属されています。

「文化人類学」という学問は、私が東大で学んでいた社会学に少し近いところがありつつ、また違った趣もある領域です。


そのような近さのようなものを感じつつも、では「文化人類学とはどういう学問ですか?」と問われたら、上手く説明できないなということに気づきました。

振り返ると、文化人類学についての本を読んだ記憶がなかったので、これを機会にと、その方にオススメの文化人類学の入門書を教えていただきました。

それが、前述の『文化人類学への招待』です。


かなり古い本(40年以上前)ですが、そこまで読みにくいところもなく、また今でも主張の説得性は失われていないなと感じました。

唯一、女性の位置付けについての章は、イマイチ判然としないところもままありましたが、交換の話や政治の話は、なるほどなと頷けるところも多かったです。


せっかく色んな分野の人が近くにいるので、こんな感じで自分の世界を広げていけたらいいなと思いました。



(3) 『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』

先日、本屋さんで買った東野圭吾さんの 『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』を読みました。

主人公(探偵役)が元マジシャンというのは、それほど目新しい設定ではないですが、ストーリー展開に時勢を反映してコロナが出てくるというのが、新鮮で面白かったですね。

小説にCOVID-19が出てくるのは、あの頃は珍しくなかったのでしょうが、私は当時、あまり小説を読まなくなっていたので、、


これで、前に社割で買った本が尽きてしまったので、近いうちにまた本を見繕うことにしたいですね。

とりあえず、山川の日本史,世界史の教科書を英訳した『英文詳説日本史(世界史)』は、欲しいなーと思っています。



今回は、こんなところでしょうか。

次回は、質問すること、というテーマで語っていこうと思います。

よろしければ、またご覧ください。