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「あずき乳酸菌飲料」

すっかり気候も秋本番。すっかり涼しくなってきた今日この頃。

夏の勢いはすっかり影を潜め、秋口の落ち着いた空気が一層食欲を掻き立てるように思う。さんまに栗、松茸。甘いもので言うなら、洋菓子のパンチのある甘味よりもあんこの優しい落ち着いた甘味がいいだろう。

そんな季節の変わり目に久々のまずミシュラン。落ち着いた秋の味覚、ということであずき。だが、普通にあずきを味わってもそれはおいしいだけということで、今回は香り高いあずきと乳酸菌の素敵な出会い。名前もそのまま「あずき乳酸菌飲料」の登場だ。

「登場だ」とひとしきりテンション高めにアナウンスをしてはみたものの、そのとびっきりの違和感は誰の目にも明らか過ぎる。その上、圧倒的な違和感の中にも関わらず堂々と直球を投げてきたので、むしろテンションを上げたこっちが恥ずかしくなる気さえする程。

まず、コンセプトからしておかしい。


乳酸菌ってことはあれでしょ、カルピスとか、そういう。そこにあずき独特の甘味が加わるなんてどうかしているとしか思えない。まぁ、とはいえ飲んでみないことには何とも言えないだろうとも思い、パックを開けてみる。


まず、開けた瞬間に乳酸菌特有の酸っぱい匂いが鼻腔に飛び込んでくる。それが心の中に渦巻く「あずきなのに…」という気持ちに拍車をかける。覚悟を決めて一口飲んでみると、まぎれもない乳酸菌の味でありつつもしっかりとしたあずが突然現れる。


待ち合わせ場所に時間通りに行ったけど相手は見つからず、帰ろうかと思って横を見たら真横に相手の顔があった、とかそういう感じであずきがいる。「さっきからいたのに全然気付かないからさー」とでも言いたげだ。


全然味がわからないだろうか。さらに例えると、あずきバをー1箱分、棒を抜いて大きめのボールに出したものを高温多湿なところで一週間放置して発酵させたような味がする。菌、醸しまくり。そんなの飲んだことないけど、だいたいイメージはつ掴んでいただけただろうか。


もしくは、例えなど使わずにハッキリと言った方がいいのか。うん。まずい。全部飲めない。ていうか、二口目を飲もうという気が起きない。


まぁとにもかくにも、乳酸菌の主張とあずきの主張が真っ向から対立しているのだ。味の水掛け論だ。いっそ、本当に水をかけあって薄まってくれたほうがいいとさえ思う。


その上、パッケージの成分表示を見てみるとカロリー表記がある。


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「100mlあたり51kcal」


つまり、このパックは500ml入りだから、単純計算で255kcalということになる。255kcalを検索してみると 、まぁ、概ねヘルシーなおかずくらいのカロリーだ。これ1パックで。さらに、255kcalを運動で消費しようとすると、ある程度の負荷をかけた状態、つまり急な階段や急な坂を30分間速足で昇り続けなければならい。


そんなカロリーを3食のどこにも当てはまらないどころか、日々の飲み物チョイスにもはまらないテイストの飲み物で摂るのはいささか気が引ける。気が引けるっていうか、ごめんこうむりたい。


まさかの、あずきと乳酸菌のコラボレーション飲料はお互いが相いれない状態のまま一堂に会してしまったままに議論が進み、最終的な矛先は第三者に向けられてしまったような味だった。もう、この会議には絶対に参加したくない。


あと、飲んだ後にコンビニに行くたび、右を向けば近くにこれの視線を感じていたのだが見て見ぬふりを決め込んでいたら商品棚からいなくなってたことも併せてお知らせしたいと思う。