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「ワリチョップチョコ」

朝一でチョコレートを食べるといいという話を聞いたことがある。

多分、みのもんた辺りが昔言っていたのをまた聞きしたとかそういうインチキくさい情報だろうけど、ご存知の様に糖分は脳の栄養になり、カカオのカフェインやテオブロミンによる覚醒効果で眠気も飛ぶ。高カロリーなチョコレートも、これから消費されていく朝に食べれば太らない。

頭の回転が早まり眠気スッキリで、しかも太る心配も薄い。日ごろボンヤリしがちな俺には朗報だ。やっぱりチョコって食べるべきだと思う。

そんなわけで、今回取り上げるのは女性をメインターゲットにするためオシャレ感の追求に余念がない昨今のコンビニのお菓子の中にあっても、そうした風潮をあざ笑うかのようなパッケージがとりわけ異彩を放つワリチョップチョコだ。パッケージのとぼけ具合はコンビニスナックというより駄菓子サイドのセンスとも言える。

このパッケージの見た目は、味に関してかなりの不安感を煽るが、よく見れば中身はアーモンドクランチとビスケットをチョコで固めたものだということが分かる。おそらく、ビックリマンチョコのウェハースがない状態みたいなものだろう。それが不味いわけがない。コーナーの趣旨を忘れるほどに、いたってストレートな期待が持てる。そう思うと、とぼけた空手チョップのパッケージもチョコレートの覚醒効果を煽ってるように思えてきた。

意気揚々と袋を開けてみる。

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……………アスファルト?

おかしい。俺が買ったのはアーモンドクランチとクラッシュビスケット入りのチョコのはずだ。何だこの舗装工事とかでしか見かけない外見は。ていうか、俺はしょっちゅう見てるけど。仕事で。

見た目は完全に舗装したてのアスファルトだが、味はどうだろう。

いや、どうだろうってチョコだろう、それは。自分で言っててちょっとどうかしてしまったかと思った。まさかのアスファルトにパニックを起こしながら一口かじってみる。

まず、クッキーとアーモンドのザクザクとした食感が印象的。その後にチョコレートのこれでもかというような甘さが口に広がる。甘味の暴力。こんなものを朝一で食おうもんなら一日中胸やけして仕事にならない。

更に言うと、このアーモンドクランチがこれでもかというくらいに歯に挟まる。よく歯磨き粉のCMで、細かい粒が歯の隙間に入っていくイメージがあるが、あれの逆だ。挟まったそばから虫歯になっていきそうだ。その上、歯と歯茎の間、歯磨き粉的にいうと歯周ポケットに見事にアーモンドの鋭利なかけらが入っていく。

シティーハンターの主題歌になっていた「GET WILD」という曲で「アスファルト タイヤを切りつけながら暗闇走りぬける」という歌詞があるが、このアスファルトは歯茎を切りつけながら暗闇(虫歯)を作り上げる。駄目だ。しかも狂ったように甘い。「GET WILD」的に言えば「チープな甘さに身を任せては虫歯に怯えていたよ」だ。

正直、一枚食べるのが結構つらい。組み合わせ的に鉄板の安心感だったのに思わぬ伏兵だ。まさかのスナイパーっぷり。シティーハンターがここにいた。

あと、なぜ突然歯磨き粉の話を出したかと言うと奥歯がなんかスースーしみるからだ。多分、虫歯だ。

「GET WILD」に「It's your pain or my pain or somebody's pain」という歌詞があるが、この痛みは他の誰のものでもなく「my pain」だと自分に言い聞かせたいと思う。