評価:★★★★★
「ローソン 冷やし勝浦タンタンメン」
ジャケットを着ていると自然と汗ばむようになってきた近頃。梅雨入りの発表もあったようだ。まばゆい日差しに、夏もチラリと顔を見せはじめているように思う。
さて、そんな季節になると食べたくなるのが冷たい麺類だ。ツルツルとした食感と喉越し。冷水でしめた麺のコシ。さっぱりとしたつけ汁。自分で言ってて我慢がきかなくなってきた。
今回はそんな冷たい麺の欲求を充たすべく、麺の小分けも嬉しいこの「冷やし勝浦タンタンメン」だ。
さて、「勝浦タンタンメン」と言えば以前この記事
で温かい勝浦タンタンメンを食べた。食べた当時はやたらと寒い時期で、身体の芯まで冷えた俺は暖を求めて買ったが、そこに待っていたのは暖かさを遥かに越えた暑さと、味覚よりも痛覚に訴えかける辛味。身体の芯は暑いのにとめどなく流れる汗は身体の危機を知らせる冷や汗だった。
勝浦タンタンメンと言うとあの悪夢を思い出させるが、そんな勝浦タンタンメンを冷やしにしたのだという。
蒸し暑さにも負けない辛味、ていうか痛みとかそういう期待しか持てない。とはいえ、冷やしにした分、汗の量とかそういう部分は温かいものには及ばないだろう。大体、冷たいものを食べて汗だくってこと自体矛盾している気がする。そう思ってパッケージをはがしてみる。
また出た。
加減というもを知らな過ぎる。つけ汁とほぼ同量のラー油だ。もはやどうかしているとしか言いようがない。ラー油ってそういう使い方するもんじゃないだろ、そもそもが。ちょっとアクセントに入れておいしい、とか、調理中に入れて具材の甘みをしっかり出してから、その甘みと馴染ませて使うもんだろ。
冷たいつけ汁に対して1:1で入れるようなもんじゃないはずだ。少なくとも俺の知ってるラー油はそういうものだ。勝浦では違うのか。食文化が。まさか隣り合った県なのにカルチャーショックを感じるとは思わなかった。
とりあえずしょうゆ味のつけ汁に、ついてきた玉ねぎのみじん切りと一袋まるまるのラー油を全投入してみる。
冷たいはずなのにパッと見、溶鉱炉みたいになってる。大丈夫かこれ。つけた瞬間に「ジュッ」とかいって割り箸ごと麺が蒸発したりしないか。見た感じ、麺どころか映画「ターミネーター2」に出てくるT-1000くらいなら溶かしてくれそうだ。シュワちゃん、あんな危ないところで戦わずに、これを頭からかけてやればよかったのに。
とりあえず、麺をつけて食べてみる。
正直、覚悟はしていた。物凄い辛さだろうな、と。
ところが、まず感じるのは圧倒的なしょうゆ。「しょうゆ味」とかじゃない。しょうゆそのものだ。それ以外の何者でもない程にしょうゆ。ダシとかそういう概念はないんだろうか。細いカンスイ麺をすすった後にしょうゆを飲んでるくらいにしょうゆ。全面的にしょうゆ。それ以外の味がほとんどしない。玉ねぎの味とか完全無視。その存在感は食感のみかすかに感じる程度。
さらに、100m先くらいにラー油が見えたな、と思ったら、見えた瞬間にスタートを切ったラー油が10秒台で俺の味覚というゴールテープを切りに来た。物凄く辛いっていうか、痛い。冷たい麺を食べてるのに、今度は首筋に寒気が走り、耳の中と鎖骨の辺りがやけに冷たい汗だらけになった。
駄目だ。マズイ。マズ過ぎる。ていうか、食いものとしてギリギリだ。ギリギリアウトだ。
ちなみに、今日ローソンでこれを探してみたが、すでになくなっていた。あまりの不評っぷりに物凄いスピードで消えてなくなったんだろうと思う。この赤さから見るに、そのなくなる速さは通常の3倍のスピードだったに違いない。

