エレメンタルマグロ経済学-100119_201022.jpg     評価:★★★★☆

「チョコレート スパークリング」


バレンタインが迫っている。


「迫っている」とか書いたが、バレンタインというイベントに関して言えば、職場には同年代はおろか先輩すらほとんどおらず、敢えて先輩という言葉を使うとするならば「仕事というより人生の大先輩です」という若手俳優が梅宮辰夫辺りに向けたような言葉しか出てこない職場にいる俺にとっては、特に思うところがない。


とは言え、そんな卑屈な態度をとって楽しいか。せっかくのイベントなんだから、チョコだチョコだと騒がずに、真っ直ぐバレンタインを見ればいいんじゃないか。


そんなわけでバレンタインと向き合うために買った今回の「チョコレート スパークリング」。派手な色合いにしがちな炭酸飲料にも関わらず、どこか高級感漂う褐色のボトルが目にうれしい。


さて、まず思うのはチョコレート飲料としては革命的ともいえるその飲料自体の色の薄さだ。これだけ見ると全然チョコレート感がない。本当に大丈夫か、これ。バレンタインになると普段あまりチョコとか食わないのに急にチョコの魅力に気付いてしまう男のチョコ欲を満足させられるのか。


そんなことを思いながらキャップをひねると鼻に噛み付く強めのチョコの香り。


ただ、香りは強いが、そのおかげでこれっぽっちも高級感がなくなっている。もの凄い安い感じ。パッケージからうける高級感を仮にゴディバだとするならば、チョコバットみたいな感覚。


一口飲んでみると鼻に抜ける濃縮還元したチョコバットのような匂い。味自体もやっぱりチョコバットをサイダーで流し込んだような味だが、意外とチョコ感は薄い。匂いと味のチョコ濃度に明らかな差がありすぎる。おかげで物凄い違和感がある。エアコンの効いた部屋からトイレに行った時のようだ。


バレンタインだからチョコ飲料!と意気込んでみたものの、力みすぎておかしな方向に進んでしまった。いつになく手堅い、しっかりしたマズさだ。せっかくのバレンタインなのにこれを引き当ててしまう辺り、俺がいかにこのイベントに嫌われているかがわかった。


あと、バレンタインということで、17歳の時に付き合っていた女の子から手編みのマフラーをもらったのをなんとなく思い出した。あの時にもらったあのマフラーはどこにいったんだろう。ちょっと信じられないくらいの硬度と重さのマフラー。あれは、多分手裏剣くらいなら防いでくれたと思う。