お子様ランチって体にいいらしいが本当だろうか。
子供が好みそうなメニューを集め、低カロリーで高タンパクに仕上げることで成長期の子供にはうってつけの物になっているのだというのを昔、何かの番組で見たことがある。そういうこともあって、大人のダイエットにも有効らしいんだけど、メニューだけ見ると明らかに体に良さそうだとは思えない。
そんな、お子様ランチのメニューを全部パンに挟んだような今回のよくばりドッグ。ウィンナーにオムレツ、ハンバーグ。その下にはナポリタンが敷かれている。多分、俺が5歳児なら泣いて喜ぶ。ていうか、27歳になった俺に対してまでも、その取り合わせの訴求力は失われてはない。
一口かじってみる。ウィンナーの風味とナポリタンのトマト感が鼻に抜ける。更に一口かじるとオムレツの甘みが来る。そして、最後にはハンバーグのインパクト。
食べてみると改めてよくばりなメニューであることを実感する。実感するのだが、どうにも美味くはない。四兎を追うものは一兎をも得ず、というか。それぞれが主役級の味を持っているため、個性同士が打ち消しあってよくわからない味になってしまった。
そこで、改めて際立ったのがパンの味。四兎を追うものは一兎をも得なかったが、兎を四羽もいっぺんに追いまわせる自分の体力にビックリした、みたいな感覚。もしくは、一つの食品の中で起こる漁夫の利。
とは言え、パンはパンで取り立てて美味いわけではなかったのが残念だ。
あと、5歳児なら泣いて喜ぶって書いたが、多分5歳の時の俺は喜ばないと思った。なぜなら、俺は小さい頃から近所に住む会社をやってる親せきのオッサンに珍味、というか、具体的に言うと白子やらアンキモやらムール貝やらナマコやら、そういうものばかり食わされていたからだ。体は子供、舌だけ大人。
そういうことから考えると、多分お子様ランチって体にいいというより、子供を子供らしい味覚にするのに一役買っていると思った。美味くないけど。
