英語を習得したい。

俺のバンドのヴォーカルが帰国子女なのと、やたらと研究機関が多いつくば市という土地柄、外国人と接する機会が結構ある。

流暢な英語でコミュニケーションをとるヴォーカルの横で割とボンヤリしがちな俺だが、実はもっと積極的にその会話に参加したい。

いや、実際のところ相手が何を言っているのかはある程度わかる。そうは言っても、いざ発言をする段になると瞬時に言葉が出てこない。結果的に雰囲気にあってそうな単語を羅列することになる。なぜだ。

言語体系として、日本語の方が遥かに複雑で分かりづらいにも関わらず一応話すことができるのに、合理化されたスマートな言語体系を形成する英語で喋ることが出来ないのは頭の出来がどうこうというより、英語の反射神経が出来てないということじゃないだろうか。

日本語を半ば反射で話すことが出来ているのはあらゆる状況を想定した日本語の反射神経が細胞単位で形成されているからに他ならないのではないか。つまり、日本語は体が覚えているわけだ。

体に覚えさせる方法は一つしかない。反復練習だ。

武道やスポーツ、楽器に関してもそうだが、結果として起こりうる事象が見えていて、そこに至るまでの理論体系が確立されているものは、それを反復練習して結果までの過程を体に染み込ませるしかない。

大学の頃に、一番分かりやすい方法は外国人の異性と付き合うことだと英語の教授から聞いたことがある。

なるほど。そういうことは先に言ってくれないか。今まで踏み出せなかった英語への道にはそんな裏道があったとは。更につけくわえれば、その人と英語でケンカできれば完璧だそうだ。

そういうことなら任せてくれ。人を怒らせることにかけては自信がある。これで英語への道が拓けたも同然だ。金髪の彼女ができて上、ケンカを通して深まる絆と英語力。よし、未来が見えてきた。来年カリフォルニアに移住しよう。


ちょっと待て。

テンションが上がりすぎて話が日本からカリフォルニア経由でイスカンダル方面に吹っ飛んで行った。大体、英語を喋ることが出来ないのに外国人と付き合えるわけがない。ていうか、相手が日本語話せても微妙な気がする。そもそも、日本人の彼女の段階で今いない。

俺の話はどうでもいい。英語の話だった。

で、思ったのはやっぱり反復練習をして体に覚えさせるにはそのまま体を使う方がいいんじゃないか。

そんな俺にうってつけの「英会話体操」という番組がCSのフジテレビONEで放送されていた。様々なシチュエーションに合わせた英会話を体操のリズムに乗せて覚えていこうというコンセプトらしい。

まずはその番組の一場面を見てもらおうと思う。


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まずはこの先生が筋組織図をバックにこの回のテーマを発表する。今回のテーマはゴルフ。俺はゴルフは全くやらないが、基本的な言い回しは気になる。応用すれば他の場面にも使えるんじゃないだろうか。


さっそく、その本編となる体操を見てみよう。


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Lovely golf weather today! (今日はゴルフ日和ですね!)


腰をクイクイと動かしながら英文をリズムに乗せて、およそ教育目的とは思えないような発音で読み上げる。なんだか不安になってきたが、次の英文を見てみたい。


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Let's foget about business and have fun. (仕事のことは忘れて楽しみましょう)


仕事のことと一緒に英語を学ぼうという気持ちも忘れそうだ。次を見てみよう。



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It's in the middle of the fair way.(フェアウェイど真ん中ですよ)


俺の英語を学ぼうという気持ちは完全にOBへ。気分的にはファーって言ってる。


更に、番組途中にはポエムの時間として女性が何かのポエムを英語で静かに読み上げる。


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Hey,hey,ho. Hey,hey,ho. (ヘイヘイホー ヘイヘイホー)


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Ton,ton,ton. Ton,ton,ton. (トントントン トントントン)


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与作。


ご存じ北島三郎の与作だ。初めて英語詞で聞いた。もう、この詞のままでエリック・マーティンあたりがロックバージョンでカバーすればいいと思う。


何だこの番組。調べてみると1992年頃に放送されていた伝説のカルト番組らしい。ある程度勉強になって、死ぬほど笑える。すごい。番組ごとすごい。次回も見逃せない。この番組を通して見えたのは俺のろくでもない番組に対する思いだ。


あと、俺の英語に対する思いは本気でないこともわかった。