エレメンタルマグロ経済学-091028_124318.jpg    評価: ★★☆☆☆

「サンクス つけナポリタン」

最近、つけ麺がブームらしい。ちょっと前にラジオでDJ TAROが言っていた。

専門店の登場や冒険的なメニューの開発など、特にここ最近の進化は目覚ましいのだそうだ。俺としてはつけ麺ってすっかりスタンダードな立ち位置にあって、もはや天井が見えたとばかり思っていたが更に上を目指していくということなのだろう。


そんなつけ麺高度成長期にサンクスから発売されたのが、このつけナポリタンだ。もともとは静岡県富士市の名物として開発されたものらしい。トマトと鶏のダブルスープということらしく真っ赤なスープにチーズが乗せてある。


更に麺の方には干しエビと卵だ。いい感じにイタリアと日本のコラボレーションが出来上がっている。マリアージュと言ってもいい。いや、違う。それはフランス語だ。日本人とイタリア人の結婚式で神父がフランス人みたいな話になってしまった。


どうでもいい話を挟んだところで、味の話。


つけ汁につけて一口すすると干しエビの香ばしさとトマトソースのバランスで意外とおいしい。チーズもうまいことからんでイタリアンの雰囲気がよく出ている。とはいえ、これはナポリタンじゃない。敢えて味を分類するならポモドーロだ。そもそもナポリタンは、トマトソースっていうかケチャップじゃないのか。太めのパスタをアルデンテとかを完全無視したゆで加減でブツブツ切れるような食感が魅力なんじゃないかと思う。


そういう観点から言ったら、どうしたってナポリタンじゃない。ていうか、鶏スープはどこにいったんだ。全然鶏感がない。味はポモドーロのパスタをカンスイ麺にしてソース分けただけだ。特に捻りなく、おいしい。ここまで趣向を凝らした結果行き着いたのが普通だったのは些か不本意なんじゃないだろうか。いわゆる前衛としての普通ということだろうか。


ちょっと本物が気になったので富士市のHP を見てみたところ本物のつけナポリタンの写真が載ってたんだが、なんだかウマそうだ。下手したら本当に静岡まで食いに行ってしまいそうなくらいウマそうだ。でも、やっぱりナポリタンじゃないよな、これ。


ふと、気付いたのは自分はそこまでナポリタンに深いこだわりがあったのかということだ。そうか、俺はナポリタンを愛していたんだ。そんなことを気付かせてくれたつけナポリタン。ありがとう。


ちなみに、今日の昼飯はぺペロンチーノを食べた。