エレメンタルマグロ経済学-090908_131011.jpg   評価: ★★★★★

「世界のキッチンからシリーズ 煮詰めたスパイスとメープルを楽しむミルクティー」


以前、「ディアボロジンジャー」を紹介した「世界のキッチンからシリーズ」の秋の新作。


パッケージも秋らしく落ち葉調のデザイン。メープルの香りとやさしい甘み。ミルクのコク。紅茶の風味。そういうぬくもりが恋しくなる秋の空気にはピッタリの雰囲気といえるだろう。珍しくストレートにおいしい物を出してきたか、と思ったのもつかの間。意味深な一文が目に入る。「煮詰めたスパイスと」。


あぁ、毎度毎度のことだが、メープルを楽しむミルクティーだけでは終わらない。いや、もはや終われないのかもしれない。そういうプレッシャーが商品開発部にはのしかかっているのだろうか。


とは言え、実際のところ紅茶とミルクとスパイスという組み合わせはインドのチャイをはじめ、結構目にする組み合わせ。もしかしたら、何らかの組み合わせの妙で、そうしたものを超える味を発見したのかもしれない。そんな期待も込めて一口飲んでみる。


すごい。パッケージの説明文には、「スパイスの辛味がメープルの香りを引き立てる」とか書いてあったが、全然引き立てない。引き立てる気ゼロ。メープル瞬殺。スパイス完勝。いまいち伝わらないだろうか。


例えるならば「メープルミルクティー カレー味」。


メープルミルクティーの甘みはそのままに、匂いだけは確実にカレー。嗅覚と味覚の間に起こるパラドックス。まさかの四次元。トンネルを抜けたらそこはカルカッタだった。このコーナー始まって以来の衝撃。


ちなみに、インドではカレーのような味の物はおしなべて「カレー」と呼ばれるのだそうだ。力士の食事が何食っても、たとえそれがカレーであっても「ちゃんこ」なのと一緒か。


そういう基準で考えると、このメープルミルクティーはミルクティーじゃなくてカレーだ。


よく、力士や力士のような体格の芸能人が「カレーは飲み物」と言っているけど、このメープルミルクティーを飲んだ後で思えば、それはあながち嘘ではない。