エレメンタルマグロ経済学-090731_235506.jpg   評価: ★★★★★

「祭りのハイチュウ わたがし味」


季節はすっかり夏。


今年の夏は雨ばかりで冷夏だなんて話もあるが、夏は夏。やっぱり気分は浮かれる。海。山。そして祭り。一年の中でもとりわけイベントが多いのが夏なんじゃないだろうか。学生は夏休みに入り、いろいろなことがあるだろう。今までは日陰の存在だった人が夏を契機に日向に躍り出たりすることもある。めがねをはずしたら、みたいなことだ。


そんな甘酸っぱい思い出を喚起させるに余りある素材として「祭り」にかなうものは無いと思う。浴衣姿に制服とは違う魅力を再発見したりとか、そういうことがあるんじゃないかな。自分の歳を考えると書いてて泣けてきた。


さて、祭りといえば甘酸っぱい思い出とともに思い出されるのは出店の食い物なんじゃないかと思う。焼きそば、たこ焼き、そして、わたがし。溶かしたザラメを綿のようにしただけのお菓子だが、祭りといえばどこからとも無くザラメが溶けたにおいが漂ってきて鼻腔をくすぐる。子供のころの夏の思い出。


今回のハイチュウはそうしたノスタルジーの中の食い物であるわたがしを大胆に練りこんだ商品。


で、味のほうはというと、結論から言えば、食えない。少なくとも俺は。


中にザラメが練りこまれているんだけど、これが、もう、酷い。しかも、わたがしの香ばしさまで忠実に再現しようと思ったのか、かなりザラメをいい感じに焦がした香りがする。更に言えば、香ばしついでになんかしょっぱい。甘じょっぱいとかそういう生易しい表現では伝わらない気さえする。


例えると、カップラーメンの「麺の達人 しょうゆ味」のスープに油と間違えてガムシロップぶっこんだ感じ。


そもそもが、だ。こういう感じのお菓子は「祭りの雰囲気」で「的屋のニーちゃんから買って」「人ごみの中で食う」という条件がそろって初めてうまいんじゃないかと思う。だいいち、わたがしさえあれば何もいらない、みたいな人って今まで見たことない。ていうか、この食い物自体にスポットが当たってるのを見たことがない。


日陰のものは日向に出さないほうがいいこともある。日陰には日陰の理由があるのだ。このハイチュウでそういうことを思う。あと、特に甘酸っぱい思い出は無い。