ブログネタ:教科書に出てくる人物に落書きしたことある?
参加中子供の頃、よく教科書に落書きした覚えがある。
特に小学生から中学生あたりまでがピークだったと思う。国語の教科書にある著者近影みたいなものから歴史にある教科書の偉人の写真、果ては英語の教科書の挿絵までいろいろと落書きされていた気がする。余程、授業授業が退屈だったんだろう。成績が奮わないわけだ。
まぁ、そんなことはどうでもよくて、これくらい落書きをしていると何が面白くて何が面白くないかがだんだんわかってくる。落書きが無秩序で、原型が残っていない状態は面白くない。黒く塗り潰すのと大して変わらないからだ。それに対して、元の素材を活かした必要最小限の装飾で、しかも現実的に成立しているものが面白い。授業中そんなことばっかり考えてた。
で、そんな落書きに情熱を傾けた俺が見つけた方法がある。
あれは教科書に書いてある著者近影とかに書かれた落書きを消しゴムで消そうとした時のことだ。しっかりと書かれた頭から生えた雑草やらアゴから生えた雑草やらをガシガシ消していたら、気付くと元の写真まで薄くなってしまっていた。このままだと何かと後で困る気がした俺は何を思ったか、その薄くなった写真の人物の輪郭や、目やシワなどの細かなディテールまで鉛筆でなぞったのだった。
写真というのは不思議なもので、二次元であるにも関わらず、色の濃淡の具合を脳が上手いこと補填して、あたかも三次元であるように立体感を感じて見ているようで、そこからディテールだけを残して立体感を排除するとかなり薄気味悪いものになった。これが、当時かなりツボで授業中ずっと笑ってた記憶がある。
シンプルでありながら、明らかに主張する圧倒的な違和感。引き算の美学だろうか。美学?
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落書きといえば、何年か前にフジテレビ「トリビアの泉」のワンコーナー「トリビアの種」で「教科書に一番書かれる落書きは何か」という企画があった。
何が一位だったのかは忘れてしまったんだが、一つ印象的な落書きがあった。
今ではすっかり見なくなった旧五千円札でお馴染みの新戸部稲造の肖像画にフキダシの中にセリフが書かれているものだったんだが、そのセリフが秀逸だった。
「はーい、じゃ、手品しまーす」
スゲェ。マギー司郎だ。言われてみれば確かに見える。ていうか、マギー司郎にしか見えない。元の素材を活かしきった最高の落書きだと思う。
ていうか、新戸部稲造もやってたんじゃないかな、手品。そんな気がする。盛んに海外留学をしていた人らしいから海外で手品を習ってきていてもおかしくはない。武士道を書きつつシルクハットから鳩とか出してたんじゃないか。
更に言えば、何なら新五千円札の肖像画はマギー司郎にすればよかったのに、とも思った。樋口一葉みたいにデザインがゴロッと変わるよりも、肖像画は同じでいいんだから楽でよかったんじゃないか。偽造防止の為の手は尽くしても大幅なデザイン変更は必要なかったと思う。肖像画の区別については蝶ネクタイにでもしておけばいいんじゃないかな。あと、マギー司郎はマギー司郎でお札を使った手品をやる時は五千円札ばっかり使うのもわかりやすくていい。
あの落書きにはそんな想像を掻き立てるくらいの強烈なインパクトがあった。
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以上、落書きのような脳みそを持ち、落書きのような顔の男が書いた、落書きでした。