ブログネタ:卒業式の思い出、教えて!
参加中この時期になると卒業式に関する話題がニュースなんかで放送されているのをよく目にする。
この前、女性アーティストが卒業式でサプライズライブをした事が話題になったりしていて、それを見た高校生が泣いたりしていた。やっぱり、いつの時代も卒業式は喜びと共に感傷の象徴であり続けるのだろう。
暖かくなってきたくらいのこの時期。鼻をくすぐる埃っぽい風が、普段は物事に無頓着な俺を何となくノスタルジーに浸らせ、同時に感傷的な気分にさせた。
--------
卒業式といえば、ちょっと思い出した事がある。
俺の高校の卒業式の話。
俺が通っていた高校は甲子園なんかでちょっと有名になった私立の進学校で、こういうところの宿命なのか、学力的に頂点と底辺の差が激しかった気がする。しかも、その学力によって明確なヒエラルキーが構成されていて、頭のいいクラスは学校側から様々な面で優遇され、スポーツクラスを除く一番学力の低いクラスは、半ばスラム扱いだった。
まぁ、俺もそのスラムだったんだけど、そこはそこで、学校側から何の期待もされていない分、口うるさく言われなかったので割と楽しい生活をしていた。そんな楽しい高校生活も終わりということで、ちょっと感傷的な気分で迎える卒業式。
滞りなく式は進み、所々で泣いている女子生徒なんかもいたりして、春の陽気とあいまって卒業式特有の雰囲気を高めていく。
そして、式も終盤に差し掛かり、理事長の話で事件は起きた。
理事長が足を踏み鳴らし、檀上に上ると開口一番「みんな返事が小さい!特に三組、十組、十二組!貴様らのような輩は社会に出ても、ろくな人間にはならない!」と声を荒げたのだ。
ちなみに、十組は違うんだが三組は理系の底辺で十二組は文系の底辺のクラス。恐らく、理事長は卒業証書授与の際の返事の話をしていたんだろうけど、中には泣いている人もいたわけだから返事が小さいのはしょうがないんじゃないか。だいたい、わざわざ卒業式に言うことか、それは。結局はダメクラスに対する文句みたいなもんだろう。案の定、その後の保護者懇談会では保護者の怒りが爆発し、大変な騒ぎになったんだそうだ。
一生に一度の高校の卒業式が何だか非常に後味の悪いものになってしまった。
--------
ここで、一つ言っておかなければならないことがある。
実はこの出来事。俺はあんまり覚えていない。
何故かと言うと、式の前にトイレに行くのを忘れた俺は、式の中盤で強烈な尿意に襲われ、しかも途中でトイレに行くタイミングまで逃して脂汗をかきながら、必死に尿意と戦っていたからだ。
だいたい、ハッキリ言って高校生が考える「汚い大人」のサンプルモデルみたいな理事長が何をほざこうが知ったことではないし、そもそも興味がない。そんな事よりトイレに行きたい。隣のクラスメイトが「殺意すらわく」とか言ってたけど、俺はその隣で必死に尿意と戦ってた。
だから、式が終わった瞬間は泣きたいほどうれしかった。他の生徒とは明らかに違うベクトルで泣きそうだった。
そんなわけで、恐らく同級生達にとっては後味の悪い卒業式だったんだろうけど、俺の卒業式の後味は激しい尿意からの開放感で、殊の外スッキリしたものになった。