お久しぶりです。

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後輩が仕事の付き合いで営業先の方の娘さんとお見合いをすることになったそうだ。全然、結婚する気がなく、結婚したくないが為に最近彼女と別れるような奴がお見合いとかいうから驚いた。

話を聞いてみたら、営業職のその後輩。どうやら、なかなか本題に入ろうとしない相手の話に上の空のまま相槌を打っていたら気付くとお見合いすることになっていたらしい。

あぁ、営業は大変だなぁ、なんて思って聞いていたんだけど、どうやらこういうことは初めてではないようで、後輩が言うには今回で四回目ともなると手慣れたものらしく、結構余裕を持って臨めるそうだ。

凄い。お見合いなんて考えたこともない。ていうか、お見合いなんて単語を普段あんまり聞かない。それくらい、お見合いは俺にとって現実離れした話。

やっぱり、ちょっとした料亭みたいなところでやるんだろうか。仲介人や保証人と共に和服を着て待ってる女性。お互いに何となく照れ臭い感じで向き合い、しばらく趣味や天気の話に終始したりするんじゃないか。何だかひどく堅苦しい。

お見合いっていうと、どうしてもそういうイメージなんだけど、まぁ、実際そういうのもあるみたいだが、話によれば実は最近のお見合いは割とフランクに事が進むらしい。

仲介人みたいな人はいるらしいんだけど、ほとんどが電話で場所を指定され、そこに行くと相手がいて普通に食事とかするんだそうだ。

電話で場所を指定するってなんかカッコイイ。任務っぽい。

結局、お見合いについてまわる堅苦しさや細かなしがらみ解消の為の策としてこうした方法がとられているんだろうけど、多分もうちょっと改善の余地があると思う。

電話じゃなくて、謎の男にメモを渡されるのとかはどうだろう。


街を歩いているとおもむろに近づいてくる怪しげな男。すれ違う時にスッと手に握らせられる。不審に思いながらもメモを見てみると、そこには地図と「ここに行け」と書かれている。何となくそこに行ってみると、同じようにメモを見てやってきた女性がいる。


男「あの、そのメモ・・・・?」


女「あ、ついさっき歩いてたら渡されて・・・・」


男「あ、僕もなんですよ、なんなんでしょうね」


女「あはは、そうですね」


と、まぁ、こんな感じでお見合いするのはどうか。なんとなく運命の人感も高まってお見合いの成功率もあがるんじゃないかな。だいたい、なんかカッコイイ。結婚式で馴れ初めとか聞かれたら「街で怪しげな男にメモを渡されて、書かれた場所に行ったら向こうも同じメモを持ってて」とか言いたい。で、司会が「なるほど、本物のキューピッドは男なんですね」なんて粋なことを言ったりする。


あぁ、なんだかすごくいい。どっかでそういう企画やんないだろうか。


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えっと、俺がいかにお見合いと、その後輩の恋愛と結婚に興味がないか、だいたいわかっていただけたと思う。あと、司会のセリフは別に粋でもねぇな、と思った。