痔の薬のCMを見た。

終始静止画で、差し込まれている台詞は自身の痔の具合についての会話でストーリーが進んでいくかたち。かなり前から様々なバージョンのが放送されているので、誰もが一度は見ているんじゃないかと思う。

このCMのこれまでの流れとして「信頼できる同性との会話」ってのがあった。痔というきわめてプライベートな話題なだけに異性と話すことは、まぁないってことだったんだろう。また、初対面での話題としても避けたいところだ。そういうこともあって今までのCMが出来たんだと思う。ところが、現在放送されているCMはこれまでの常識を打ち崩している。

まず、シチュエーションはお見合い。完全に初対面。しかも異性間。普通に考えてたら痔の話なんて出さない。一体どうするんだろうと思って見ていたら男が開口一番

「実は僕、痔なんですよ」。

凄いこと言うな、と。しかも「中の方の…」と、細かい症状まで明らかにしている。流石に相手の女性も「は?」ってなってた。しかし、男の暴走は止まらず、現在は薬の効能で症状が落ち着いていることを告げ、最後に一言。「幸せです!」あれか。緊張しすぎてテンパったのか。俺も人見知りしがちなので、痔の話はしないまでも気持ちはわかる。

しかし、お見合いの席でいきなり痔の話をするってのはどういう了見だ。失礼とかなんとか以前の話だ。相手がアメリカ人だったら訴えられそうなくらいのミスチョイス。

そんなことを思いながら見ていると、相手の女性は好意的な微笑みを浮かべて一言。

「フフッ…正直な人」

一体どういう思考回路なんだ。確かに正直は正直なんだけど、いくらなんでも好意的な印象を与えるってことはないんじゃないか。

痔に対する効能よりも、バカ正直さのプラス面を強烈に印象づけるCM。なんだか凄いものを見た気がする。

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ただまぁ、ちょっと思うに、俺も言ってみるべきなんじゃないか。初対面でちょっと言いにくい話とかした方がいいんじゃないか。今の時代なんだかんだ正直であることの重要性って大きくなってきてるんじゃないか。

正直な告白は人の気持ちを動かすのに一番重要なファクターなのかもしれない。

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では、告白します。実は俺、興味なんてないんですよ。あのCM。