昨日で25歳になった。

別にこの歳になって誕生日だからって特に浮かれることもない。むしろ、テンション下がる。

ついこのあいだ「将来の夢」とか言ってたのにその「将来」はまさに今の俺だ。いつまでも十代くらいの気持ちでいたのに気がつくと二十代の中盤になってた。小さい頃に夢見た将来の自分に少しでも近付けているだろうか。今の俺はあの頃の自分に顔向けできるだろうか。

まぁ、思い起こすと小さい頃に語った将来の夢は「弁護士」という身の程知らずな上に可愛いげのカケラもないものだったし、更に小さい頃の話をすると将来の夢は「仮面ライダー」とかなので顔向けはできないと思う。悪の組織に改造の一つでもされればよかったか。

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このあいだ、高校から付き合いのある後輩とスタバで自分の将来像、つまりどんなオッサンになりたいかについて話した。そういえば、そんなこと考えたことなかった。どうせならしょぼくれたオッサンになるよりカッコイイオッサンになりたい。

俺の中でのカッコイイオッサンって言ったらCharだ。もうそれ以外考えられない。欲を言えばChar経由で藤村俊二みたいになりたい。そうは言っても、現実的に考えれば、どっちを目指すにしても、あんなにファンキーには生きられないから無理だけど。

まぁ、俺の話はどうでもよくて、その後輩が「俺はですね」と口を開いた。

「俺はアレです、あの、舘ひろし」

あぁ、なるほど。渋いオヤジになりたいってことだろう。それはわかる。俺もなりたい。ウルトラセブンのハネ満に振り込みたい。

「で、舘ひろしから高田純二を経由して渡哲也に戻りたいんです」

スゲェ。絶望的に無理だ。

俺なんかより遥かに無理だ。何が無理なのかと言うと、舘ひろしから高田純二になる時点でかなり厳しい。なにしろ、舘ひろしのキャラで築いた信頼と実績を全てぶっ壊さなきゃいけない。しばらくは「あの人は変わった」とか「いや、実は元からあぁなんだ」とか言う陰口を叩かれて過ごす羽目になるだろう。ただ、その勇気があるならそこまでは可能だ。でも、その後が無理だ。

もはや何が無理とか、そんな時限じゃない。どう考えたって高田純二から渡哲也にはなれない。一度失った信用と信頼はそう易々とは取り戻すことはできない。

だいたい、高田純二は途中経過じゃなくて最終到達点だって話だ。高田純二になりたかったら徹頭徹尾テキトーに生きなければあんな風にはなれない。

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そういえば、俺は高校の頃によく「キャラがユースケ・サンタマリアに似てるね」と言われていた。

今になって考えれば、何となくわかる。恐ろしくテキトーなことばっかり言ってた。そしてあれから七年程経った今は「キャラが大泉洋に似てるね」と言われ、更には将来の高田純二化は確実とまで言われている。

ユースケ・サンタマリアから大泉洋経由の高田純二。将来が非常に不安だ。

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そして四十年後、高田純二みたいなテキトーオヤジになった俺は思うことだろう。

「今の俺は二十代の俺に顔向けできるだろうか…ま、どうでもいいや」