動脈血採血 | :::: Martin* Diary :::

動脈血採血

動脈から血を採る。


・手首

・肘

・足の付け根


別にどこから採っても血ガスだったら知りたいデータに影響はない。


判断基準は患者側と医者側の天秤。


手首からだと清潔に取れるし、脈を触れやすいから採取しやすい。


でも痛い!!!

これは先輩に患者の痛みを知れとのことで刺されたから良くわかる。

2日たった今でも鈍痛が左手首から感じる。


肘。これは上腕動脈。


ここからの動脈血採血が一番生理的かもしれない。

痛みはほどほど。

腕だから清潔に採血できる。

採られる側の心理としても静脈血採血と近いものがある。


ただ、採る側からすると近くに正中神経が通っているから少しリスキー。

しかも正中神経を刺したら患者も超イタイ。

もし患者がマッチョで筋肉隆々だったり太っていたりすると動脈が深いから脈を触れずらい。


ほんで、足の付け根、これは大腿動脈。

ここは採りやすい。

血管太いし拍動も触れやすいから採りやすい。


でもオシッコとかウンコが出る近くだからちょっと不潔。

針を刺す時に皮膚にいる細菌が血液に入る可能性は高いかもしれない。


そしておそらく最も問題なのは患者側の羞恥心。


やっぱり、股の付け根をさらけ出すのは恥ずかしい。

人間だったら何歳になっても恥ずかしいと思う。

だから救急とか急いでいる現場では許されるかもしれないけど病棟だったらやめた方がいいかもしれない。


まとめると上腕から採れれば一番いい気がする。

これは左手の触感を磨けば医者がわがカバーできるスキル。


そんなこんなで上腕からの動脈血採血のスキルを磨こうと思う今日この頃だ。


できるだけ痛くない採血を目指すよ!!